沖縄県は29日、新たに42人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の累計感染者数は9284人となった。
県は、感染拡大に伴い、飲食店や接待を伴う遊興施設を対象に時短営業の要請をする。期間は4月1日からで、3週間を予定している。県が28日、県庁で経済・文化団体と意見交換する経済対策関係団体会議を開き、要請について説明していた。
28日の県の発表では、新たに10歳未満から90代の男女68人の感染を確認した。1週間前の同じ曜日の感染者を上回るのは20日連続で、日曜日として60人を超えるのは1月24日(76人)以来だった。また新たに22人から変異株を検出したと発表。県の糸数公保健衛生統括監は、変異株の感染者のつながりを調査し、「県内でどの程度広がっているのか引き続き確認したい」と述べ、感染拡大については「今見えているのは若者の飲食。その接触で広がっている」との認識を示した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は30・71人で全国2番目の多さだった。最多は宮城県(38・78人)だった。推定感染経路が判明しているのは、新規感染68人中45人で、家族内18人、知人・友人13人、飲食10人、職場4人だった。