◆「JERAセ・リーグ公式戦」DeNA11―11ヤクルト(1日・横浜スタジアム)
DeNAはヤクルトに敗れ、開幕から引き分けを挟んで5連敗。三浦大輔監督(47)はまたしても初勝利をつかむことが出来ず、開幕から6戦勝ちなしになった。
いくら走り続けても、白星にはたどり着かない。3月26日の開幕・巨人戦(東京D)では初回に3失点しながら、田中俊の6打点の活躍などで追いついたが、同点の9回にサヨナラ本塁打を被弾。28日の3戦目は、1点リードで8回を迎えたが、昨季までチームメートだった梶谷に同点適時打を浴びた。本拠地開幕戦だった30日のヤクルト戦は、7回まで3点リードも、8回に石田と山崎で4点を失い逆転負け。31日は山田、青木、内川ら主力を欠いたヤクルトに完敗した。
この日は壮絶な点の奪い合いとなった。初回に上茶谷が塩見に押し出し四球を与えて先取点を献上。それでも直後の1回裏には牧、佐野、宮崎の3連打で2点を奪い、いとも簡単に逆転した。それでも2回には上茶谷が山田に3ランを被弾するなど4失点。2回5
安打5失点でまさかのKOとなった。
一方的な展開になりかけたが、2回裏にDeNA打線が爆発した。1死満塁で牧が走者一掃の逆転適時二塁打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙7得点。初勝利への光が見えてきた。4回には大和、倉本の適時打で2点を奪い、リードを5点に広げた。
それでも待っていたのは7回の落とし穴だった。30日の8回に3失点した石田を投入。それが裏目に出た。渡辺に適時二塁打を浴び、2死二、三塁で平田にスイッチするも山崎と中村に連続適時打を許して追いつかれた。石田は28日の巨人戦で梶谷に同点打、30日のヤクルト戦でも3失点するなど、登板全4試合で失点。防御率は24・00になった。
8、9回は山崎、三嶋が無失点で抑えたが、打線に元気は残っておらず、試合時間が4時間を超えた11―11の死闘で引き分け。三浦監督の初勝利は2日からの広島3連戦(横浜)に持ち越されることになった。