「宣言解除早かった」=野党、政府判断を一斉批判―まん延防止
時事通信 / 2021年4月1日 19時22分
新型コロナウイルス感染再拡大を受け、政府が大阪、兵庫、宮城3府県に「まん延防止等重点措置」を初適用すると決めたことに対し、野党は1日、先に緊急事態宣言を解除した判断が誤りだなどとして一斉に批判した。与党幹部は政府に協力して感染拡大防止に全力を挙げる考えを示した。
立憲民主党の安住淳国対委員長は「感染の広がりを考えると宣言を発出するような事態だ。まん延防止だけで対応するのは無理がある」と記者団に指摘。「宣言解除が早かった。菅内閣の政策判断は間違っていた」と厳しく批判した。泉健太政調会長は党の会合で「国民が政府の言うことに耳を貸さなくなっている。信頼回復は菅政権では無理だ」と断じた。
共産党の志位和夫委員長は記者会見で、政府が2月末で関西などの宣言を解除したことに触れ、「たった1カ月で新たな規制措置を取らざるを得なくなった。大きな政治責任がある」と非難。国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で「(感染状況は)宣言を出すレベルだ。措置では効果が薄い」との見方を示し、同じく状況が悪化する東京都などに「予防的に講じる必要がある」と訴えた。
日本維新の会の馬場伸幸幹事長は党会合で、飲食業に対する協力金について「どう上乗せするか、事業規模に応じた支援を早急にやってもらいたい」と注文を付けた。
一方、自民党の二階俊博幹事長は記者団に「まん延の防止はわれわれがなすべきことで最も重要だ。緊張感を持って対応したい」と表明。公明党の山口那津男代表は党会合で「宣言と違って小回りの利く措置が取られる」と評価、「感染拡大をいかに防ぐか、全力を挙げたい」と語った。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
立憲・安住氏、まん延防止では「無理」=山口公明代表は評価―新型コロナ
時事通信 / 2021年4月1日 12時21分
-
緊急事態宣言が必要、野党 与党は重点措置の効果に期待
共同通信 / 2021年4月1日 12時4分
-
「第4波」阻止、早くも正念場=初のまん延防止、効果焦点―政府
時事通信 / 2021年3月31日 21時8分
-
菅首相、無策の果ての「ワクチン1本足打法」 21日に宣言解除、リバウンド覚悟で背水の陣
東洋経済オンライン / 2021年3月20日 10時0分
-
緊急宣言の解除は「責任放棄」 野党、政府方針を批判
共同通信 / 2021年3月18日 13時0分
トピックスRSS
ランキング
-
1口癖は「私は天才なんです」…令和版“国会の爆弾男”小西洋之、暴走の歴史
文春オンライン / 2021年4月1日 6時0分
-
2大阪の新規感染者600人に迫る…「宣言解除後の急拡大、東京でも」都幹部が危機感
読売新聞 / 2021年4月1日 6時43分
-
3「地域のために飲みに来た」町議5人、マスクせず会食…女性数人同席し2時間半
読売新聞 / 2021年4月1日 12時31分
-
4小室圭さんしか見えない眞子さまに、懊悩の紀子さまが詠まれた「訓戒の一首」
週刊女性PRIME / 2021年4月1日 6時0分
-
5大学生の飲み会や卒業旅行でクラスター…大阪の感染者、10〜30代が半数超
読売新聞 / 2021年4月1日 7時5分