──『ネクストアンサー』『ストライクフロンティア』そして現在開発中の『Project Immortal』に続き、新たな『マブラヴ』ソーシャルゲーム化ですが、吉宗さんは、具体的にどのような作品を期待していますか?
『オルタ』発売から15年、当時学生だったファンの中にソシャゲ業界のプロデューサーやディレクターになった方々がいて、「自身の手で『マブラヴ』をソシャゲ化したい!」とお声掛けいただく機会があり、コンテンツとしてはたいへん幸せで有難い状況です。
ただ、そういう方々は『マブラヴ』のファンであるが故に、原作の設定や世界観を忠実に再現しようとする傾向があって、僕的にはもったいないなって思ったんですよね……(※編集部注:突然無の表情に)。
ただ、どんなものを作るにせよ『マブラヴ』以前に、まずはそのゲームそのものがワクワクするもの、楽しめるものでなければ成立しません。
特にソーシャルゲームであれば、サービスを継続することが最も重要です。他作品とのコラボも盛んなので、ユーザーも原作の再現よりも「楽しいなら何でもあり」という先入観が支配的だと思うんです。
なので常々僕は、せっかくソシャゲで出すなら原作の枠に囚われず、ファン以外のユーザーにも刺さるものにしてほしいとお伝えしていはいたんですが……。(※編集部注:なぜか遠い目で)。
──タイトルやキャラクターを見た時、衝撃というか革命に近いものがありましたが、吉宗さんのオーダーだったということでしょうか!?
はあ……。ええ……まあ、そうですよね。そうなりますよね、結果的には……。
確かに、せっかくソシャゲなんだから原作の枠に囚われないでとはいいましたが……。原作の枠どころか、他社版権の柵や障害を飛び越えてしまっているような……。本当に……大丈夫なんですかねえ……あれ……。誰が何をやっても、トラブルで世間的に矢面に立たされるのは僕なんですけど……。もう売る家も土地もないし……(※編集部注:何かに怯えるような目で)。
──大丈夫じゃないですか? タイトルからして売れる要素しかないですし、大ヒット間違いなしかと。成功が約束されたみしか感じられません。本日はありがとうございました!!
……えっ? ちょッ――(※編集部注:ドアの隙間からこちらに救いを求めるような表情で)