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NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』

麒麟を語る(前編)


門脇麦×滝藤賢一
第35回・義昭と駒のシーンについて語り合ってもらいました。

本番でしか感じ取れない感情がある。

とても印象に残っているシーンです。

すごく泣いてたね。

結果あのような形になりました。

それはプラン通り?

最初から泣こうとは思っていませんでした。

結果、泣いちゃったってこと?

そうですね(笑)。

大粒の涙がぼたぼた落ちて、すごかった!

このシーンは、監督に「自由にやって」と言われていて・・・。
滝藤さんはどうするんだろう?というのはありました。

本番でやってみないと、わからないことも多いからね。

義昭が泣くパターンもあるのかもしれないけれど、
それよりも、泣きたいけど泣けない義昭の気持ちをくみ取って
駒が泣くほうがいいんじゃないかなって。

なるほどね。それは、台本を読んだときにそう思ったの?

台本を読んだときは、そこまで考えていなかったです。

僕も、セリフだけ覚えて、具体的なことは何もイメージしていなかった。

私も同じです。何もイメージしていませんでした。

僕の場合は、麦ちゃんの芝居を受けて、
そこから生まれてきたものだけをやればいいと思ってたから。

突然、自分の首を絞めるシーンなんて難しいですよね。

めちゃくちゃ難しくて・・・。
だから本番でやってみないとわからないよ。
頭の中だけで考えてもわからない。

ですよね。
私もセリフだけはちゃんと覚えていくけど、
そのときの感情とかは実際にお芝居をしてみないとわからない。

僕は、麦ちゃんにおんぶに抱っこだから(笑)。

いやいや、滝藤さんは本当にすごいなって。

えっ、どこがすごいか言ってみて(笑)。

いっぱいありますよ。

今から麦ちゃんが僕のすごいところを100個くらい言います!

100個...?(笑)・・・でも滝藤さんには感謝しかないです。

そこをもうちょっと詳しく言ってくれる?(笑)

駒は、オリジナルキャラクターという難しさが本当にあって・・・。
登場しない週もあって、次に出てきたときには数年たっていたりして、キャラクターとして積み上がっているのかどうかわからなくて。

なるほどね。

十兵衛さまとのシーンは、時系列がポンと飛んでの再会だったりすることが多く、そこが難しくて・・・。

でも、義昭と駒の関係性は、大和での出会いからずっと積み上がっている感じがしていて、とてもやりやすいんです。だから、すごく感謝しています。

いつも滝藤さんには、助けられています!

いやいや、本当に助けられているのは僕のほうだと思うよ。
麦ちゃんの表情を見ていたら、自然とセリフが出てくるし、
逆に表情を見て、あえてセリフを言わないこともあって・・・。
まわりは「滝藤、セリフを忘れてる?」と思うかもしれないけど、そうじゃなくて言いたくなるまで言わないぞって。
そういうところが麦ちゃんと芝居していてすごく楽しいの。

私も楽しいです!

緊張感のある芝居は、演じていて本当に楽しい。

あと、長谷川(博己)さんとの芝居も緊張感があって楽しいよね。

でも、私の場合、最近は難しいシーンが多くて・・・。

そうなの?

「戦(いくさ)はやめてください」と、一方的に十兵衛さまにしゃべるシーンが多くて・・・。
そこはやっていて難しいですね。

でも、長谷川さんに関して言えば、すごく緊張感をもってお芝居されるので。
あの緊張感をずっとキープされるのは、すごいなって。

わかる、わかる!
彼は芝居に、本当にストイックに取り組んでいるから、やっていて楽しい。
撮り終わったあとはいつも「楽しかったなぁ、おもしろかったなぁ」って思うもん。

ドラマの前半は受け身の芝居が多かったけど、後半に入って、
光秀が物語を展開していくようになって、グッと魅力が増したような・・・。

前半の受け身の芝居がバネになって、さらにいまステキさが増してますよね。

麦ちゃんともそうだけど、長谷川さんとのシーンは大好きなの。
だって一緒に芝居すると、僕の演技もよく見えるし、名シーンになっちゃうから(笑)。

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