胸の内には、信長についていれば・・・将軍と距離をおけば・・・、そのような思いもあったのかもしれません。でも、そうして生き残ったとて三淵にとっては死んだも同然の意味のない生になってしまう。どう生きるかということは、どう死ぬのかということなのかもしれません。その晩節を助命嘆願で汚したくはなかったのです。 藤孝の生き方は、人間としては正しいと思います。 ですが、三淵の生き方は幕臣として正しいものであったと思います。 三淵藤英という役に出会えて、演じることができて幸せでした。(谷原章介)
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