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橋本祥平・小南光司らが「プリズムショー」で客席にプリズムのきらめきを届ける! 大阪公演を経て、ついに舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」東京公演開幕

橋本祥平・小南光司らが「プリズムショー」で客席にプリズムのきらめきを届ける! 大阪公演を経て、ついに舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」東京公演開幕

舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」の東京公演が、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演中。東京公演初日となる11月8日(水)、開幕に先駆け、メインキャスト6名による合同インタビュー、そしてゲネプロが行われた。
本作は、劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』と現在公開中の劇場版『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』の大ヒット作品の初の舞台化作品となる。橋本祥平(一条シン役)、小南光司(神浜コウジ役)、杉江大志(速水ヒロ役)、大見拓土(仁科カヅキ役)ら若手実力派による「プリズムショー」と呼ばれるショーステージは必見。歌やダンスに加え、プロジェクションマッピングなどを取り入れた舞台ならではの仕掛けで魅せる。今回は、既に大阪公演を終え、手ごたえも気合も十分なキャストによる合同インタビューとゲネプロの様子をお届けする。

取材・文 / 篠田晴

きらめき溢れる”キンプリ”の魅力を体当たりで届ける

ゲネプロ前に行われた合同インタビューにて、一条シン役の橋本祥平は「舞台が始まる前に劇場版アニメの応援上映に参加したのですが、お客様のパワーに圧倒されました。同じように舞台も応援してくれるのか不安でいっぱいでしたが、大阪初日千秋楽でスタンディングオベーションしていただいて、この瞬間のために稽古をやってきて良かったとしみじみ実感しました」とペンライトの海を思い出すように大阪公演を振り返りながら、東京公演への意気込みを語った。
仁科カヅキ役の大見拓土が「大和アレクサンダーと「EZ DO DANCE」の曲でダンスバトルをするシーンを注目してほしいです。本公演の中でも一番歌とダンスが激しいシーンになっています! 」と熱く語ると、大和アレクサンダー役のspiもそれに同意。「シュワルツローズ暴君役として、その暴君っぷりを見てほしい。劇場版アニメだと上半身のシーンが多いのですが、品の良さを足元で出そうと思いました」とコメントした。
劇場版では、映画館でのコスプレ、声援、アフレコOKの”応援上映”が話題となったが、舞台でもその演出を引き継いだ”応援上演”に挑戦。劇場版アニメでも鷹梁ミナトを演じた五十嵐雅は、「”ブタキン”はお客様とキャストの”合唱”」と語り、「劇場版アニメを観ていない応援上演が分からなくて怖がっている方は、心を裸にして参加して一緒に楽しみましょう!」と”キンプリ愛”が伝わるコメントで盛り上げた。

囲み会見の後に行われたゲネプロでは、劇中歌にもなった数々の人気楽曲をキャストたちが歌い踊る。大阪公演で生まれた熱を東京でも煌かせたい!という想いが端々から感じられた。

まず観客を一気に”キンプリ”の世界に引き込んだのは、Over The Rainbowによる「athletic core」。神浜コウジ(小南光司)、速水ヒロ(杉江大志)、仁科カヅキ(大見拓土)の3人が魅せるこのプリズムショーは、やわらかな笑顔と歌声で牽引するコウジ、しなやかなダンスとまなざしの強さで魅了するヒロ、男の子っぽさ全開の笑顔が眩しいカヅキ、3人の魅力と「楽しい!」を詰め込んだショーに、気付けば主人公・一条シンのように「世界が輝いて見え」ている。お馴染みの自転車を使ったプリズムジャンプにも要注目だ。

太刀花ユキノジョウ(横井翔二郎)、香賀美タイガ(長江崚行)、十王院カケル(村上喜紀)ら、個性の強いエーデルローズ生の登場シーンも必見。劇場版でも人気のお風呂シーンは、舞台版では更にパワーアップ。男子中高生らしいバカ騒ぎに、彼らの和気あいあいとした寮生活の楽しい雰囲気が垣間見える。

そして特筆すべきは、ライバル校・シュワルツローズに所属する如月ルヰ(内藤大希)、大和アレクサンダー役(spi)、高田馬場ジョージ役(古谷大和)。フレッシュさが弾けるチームワーク抜群のエーデルローズの面々とは反対に、確かな実力に裏打ちされた三者三様のパフォーマンスで、シュワルツローズの”格”を見せつけた。

カヅキとアレクサンダーの「EZ DO DANCE」では会場の熱気も最高潮に。キレのあるアクロバットや咆哮のような歌声、まさしくパフォーマンスの殴り合いとでも言うべき対決は、劇場版の熱をそのままに感じられる。
劇場版では2作目から登場する高田馬場ジョージは、今作ではストーリーテラー的立ち位置を担い、コミカルな芝居で客席とステージを繋ぐ存在。演じる古谷大和の生粋のエンターテイナー性が際立った。

この作品の核となっていたのが、一条シン役の橋本祥平の持つパワー。どんな時でも、彼の笑顔は人の背中を押す。全身で熱を放出しながら、逆境にあっても観る者を惹き付けてやまない姿は、まさに一条シンそのものだ。劇中、何度も語られる「プリズムのきらめき」とは一体何なのか? その答えは、彼の笑顔の中にあるのかもしれない。

舞台版の脚本を手掛けるのは、劇場版の脚本を担当した青葉譲。新たに描かれるキャラクター同士のやり取りや、劇場版では見られなかったキャラクター同士のプリズムショーなど、アニメ版の熱はそのままに、一味違ったKING OF PRISMの世界を楽しめる。
公演は11月12日(日)まで上演され、12日(日)の千秋楽は、ライブビューイングも行われる。また、公演DVD&Blu-rayとCDが2018年3月23日(金)に同時発売されることも決定。CDは公演挿入歌を1枚にした豪華アルバムとなっている。

舞台「KING OF PRISM-Over the Sunshine!-」

大阪公演:11月2日(木)~11月5日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
東京公演:11月8日(水)~11月12日(日)AiiA 2.5 Theater Tokyo
原作:タカラトミーアーツ/シンソフィア/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ
演出:宇治川まさなり
脚本:青葉譲
音楽:石塚玲依
主催:「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」製作委員会2017

出演:橋本祥平(一条シン役)/小南光司(神浜コウジ役)/杉江大志(速水ヒロ役)/大見拓土(仁科カヅキ役)/
横井翔二郎(太刀花ユキノジョウ役)/長江崚行(香賀美タイガ役)/村上喜紀(十王院カケル役)/五十嵐雅(鷹梁ミナト役)/
星元裕月(西園寺レオ役)/廣野凌大(涼野ユウ役)/内藤大希(如月ルヰ役)/spi(大和アレクサンダー役)/
古谷大和(高田馬場ジョージ役)/栗田学武(氷室聖)/前内孝文(法月仁役)
アンサンブルキャスト:梅津大輝 佐藤一輝 竹井弘樹 松田健太郎 宮越大貴

あらすじ

平凡な毎日を過ごす一条シン(橋本祥平)は、ある日不思議な少年・如月ルヰ(内藤大希)と出会う。彼に渡されたチケットでOver The Rainbowのプリズムショーを見たシンは、メンバーの神浜コウジ(小南光司)、速水ヒロ(杉江大志)、仁科カヅキ(大見拓土)に魅了され、自らもエーデルローズに入学。そこで出会った太刀花ユキノジョウ(横井翔二郎)、香賀美タイガ(長江崚行)、十王院カケル(村上喜紀)らと切磋琢磨しながらプリズムショーのステージに立つ日を目指していた。だが、ある時天才作詞作曲家としてOver The Rainbowを支えてきたコウジに、アメリカから音楽制作の巨額オファーが舞い込む。一方、エーデルローズと対立する法月仁(前内孝文)率いるシュワルツローズの刺客が現れ…。

http://kinpri-stage.com/

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