対局の御運び之事
対局の御運び之事
つをを並べ文数を得迄之をしよつと相唱候しよつを幾か集め一対局と可仕候
各人に廿文宛まくらを可相渡候事
つをを可並候事
各人しいを投げ而其員の多キ者先ニ可動候
イ.つをを可被下移動候条
一 出立地を可相極候
行走つを可相極候其駒居候処出立地と相為候而つをを可被行候
但し
出立地ほつふつをニ候折つを無之候処ニ可行候
出立地たむふえニ候折たむふえの行様ニ而可行候
二 宿定め之事
つを行く処他のつを有之候間其地を宿と相為候而其処ゟ再三行く事出来候此踏越と相唱候
但し
一手番ニ而者二つ以上のつを踏む間敷候事
踏越之後無限移動仕度候ハヽしいを可投候濃き方其の移動之上限也若之不好者不移動相手に手番を渡すも無沙汰候
踏越候節
宿たむふえニ候折たむふえの行様ニ而可行候
踏越えしない時
可行三
三 行方を可相極候
つを至る所行方と相唱候
此時行方に相手のつを有之候間其相手のつを者自のほつふつをと可相成候
但し
行方たむぬあに候時しいを投げ若其員三以上に非者行事可不適候此入水判定也
但し
行走つを船并皇之節
出立地既にたむぬあ之節
出立地ほつふつを之節
入水判定不用ニ候
若其員三以上に非者行事可不適候而相手之手番に相変候
ロ 新敷だつの有乎無乎
イ之後自之ほつふつを可改候新敷だつ有之候者可見ハ無之候者手番可終止候
ハ たしよつ又つもくと可相唱候事
今のだつニ而文数収得仕度候者たしよつと可相唱候而次のしよつに可相移候若続度候者つもくと可相唱候而文数請払倍に仕相手手番と可致候
両者はイロハ之三段を たしよつを聞迄互ニ可繰返候
たしよつ即しよつの終止
たしよつ相聞候間唱候者のみ文数可得候
例
手駒「兵虎馬」で「獣」を完成。→終季なら3点を相手から得る。
↓再行ならレートが2倍に。
さらに弓を獲得し「兵弓虎馬」を完成する。→終季なら「獣」3点+「馬弓兵」5点、さらに2倍で16点を相手から得る。
↓再行ならレートが4倍に。
相手が「皇再来」をした。→終季なら相手は-12点を得る(すなわち相手は12点を支払う)
勝敗の決定
「季」を規定回数(1回/2回/4回)繰り返す。すべての季が終わった際、点数の高い競技者が勝利となる。
もしくは先に点数が40点に達した競技者がいれば、その時点でその競技者の勝利となる。
季の名称
1回:春と呼ぶか、もしくは明示しない。
2回:春・夏と呼ぶか、もしくは上季・下季と呼ぶ。
4回:春・夏・秋・冬と呼ぶ。
次:棋譜表記