- 新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウン(都市封鎖)中、アメリカでは成人の体重が10日ごとに平均で0.27キロ増えたことが分かった。
- 研究者らは2020年2月1日から6月1日まで、アメリカ37州、成人269人の体重をモニタリングした。
- 歩数が減ったこと、ストレスによるやけ食いが体重の増加につながったという。
新型コロナウイルスのパンデミック中、アメリカでは成人の体重が10日ごとに平均0.27キロ増えたことが分かった。
JAMA Networkに3月22日に掲載された研究によると、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らは2020年2月1日から6月1日まで269人の体重をモニタリングし、人々の体重が10日ごとに平均で0.27キロ増えたことが分かったという。
アメリカでは3月19日から4月6日の間に、47の州がロックダウンを行った。研究者らは37の州に住む調査対象者から7000件を超える体重の測定結果を集めた。
調査対象者は、日々の歩数が減り、間食や食べ過ぎが増えたと話したという。研究者らは、体重増加は「地理的な居場所とは関係なかった」としている。
10日で0.27キロ、つまり毎月約0.8キロずつ体重が増えたということだと、研究者らは報告した。
ただ、調査対象者の内訳はアメリカの人口の内訳を反映していない。調査対象者の75%は白人で、自らをアフリカ系アメリカ人だと答えた人は3.5%だった。また、調査対象者の数も269人と少なく、より大規模な調査を行えば異なる結果が出る可能性もある。
栄養士で食事療法士でもあるレイチェル・ハートレー(Rachael Hartley)さんは、パンデミックによってストレスが高まっていることを考えれば、ロックダウンで体重が増加することに驚きはないと Insiderに語っている。
「パンデミックが人々の食事のパターンにどう影響しているかは、パンデミックが人々の社会生活や経済状況にどう影響したかによって変わります」とハートレーさんは言う。
コロナ禍でジムやその他のスポーツ施設が休業していることで、屋外エクササイズの人気が高まったり、ジム用品の売り上げも伸びている。
ロックダウン中にはバーチャルでエクササイズができる教室もブームとなり、今では当たり前になっている。
[原文:US adults gained an average half a pound in weight for every 10 days spent in lockdown, study finds]
(翻訳、編集:山口佳美)