拡大前は「飲み会」ツイート増?データが示す予兆[2021/03/26 23:30]
新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、人々の行動に関わるビッグデータを分析する研究が進んでいます。
東邦大学の内藤篤彦教授は、Twitterでつぶやかれた特定のワードと感染者数との関係を調べています。
色々な単語を検索した結果「今日」と「飲み会」という2つの単語を含むツイート数にある傾向がみられることが分かったといいます。
東邦大学・内藤篤彦教授:「10月の2週ぐらいから3、4週にかけて、長い期間『今日』『飲み会』というツイート数が増え続ける時期があった。1週間増え続けるというのは、第3波の立ち上がりの直前と、あとは今です。きょう現在の2回しか出てきていない」
新規感染者数の1週間平均のグラフに「今日」「飲み会」のツイート数の推移を合わせてみると、第3波に入ったとみられる時期の前に、ツイートの数はピークを迎えたことが分かります。内藤教授によりますと、今月8日以降、この時と同じようにツイート数が増え続けているといいます。
東邦大学・内藤篤彦教授:「我慢は1カ月くらいしか続かなくて、2月上旬あたりには底を打ってしまって、そこから徐々に上がってきて、さらに緊急事態宣言が解除されて、ますます右肩上がりに増加している状況。第4波と呼んでいいのか分からないが、第4波に向けて非常に憂慮すべき事態なのかと考えている」
政府もSNSの投稿に注目し、新しいシステムの開発を急いでいます。
AI(人工知能)がSNSなどで「熱がある」といった体調に関する投稿データを収集。他にも「飲みに行った」「旅行した」など感染リスクの高い行動についての投稿を分析することで、感染拡大の兆しをいち早く察知しようというものです。
人の動きなど膨大な情報を集めたビッグデータを扱う、国立情報学研究所の水野貴之准教授が注目するのは、携帯電話の位置情報からはじき出された『自粛率』です。
国立情報学研究所・水野貴之准教授:「これまでずっと大阪だと50%くらいの夜間の自粛率の達成ができていたのが、緊急事態宣言が明けると一気に下がって、約30%くらい。20%近く自粛状況が悪くなってしまったと」
実際、大阪は緊急事態宣言が解除された今月1日の56人から、26日は300人と、まさに“リバウンド”の状況です。水野准教授は、東京も大阪のように感染が再拡大する恐れがあると指摘します。
国立情報学研究所・水野貴之准教授:「緊急事態宣言が明けた3月22〜24日を見ると、ほとんど(自粛率が)40%に落ちている」
水野准教授によりますと、宣言解除後、都内で夜間の人手が増え、自粛率も下がっているといいます。
国立情報学研究所・水野貴之准教授:「自粛状況が徐々に下がって、あるライン、東京だと2割近くのラインまで下がってくると(感染者数が)上昇に転じる」