変異ウイルスのゲノム解析、独自に実施へ 栃木県

栃木県は新型コロナウイルスの変異ウイルスの型を確定するゲノム解析を独自に実施する。福田富一知事が26日の定例記者会見で「ゲノム解析ができる体制を県として構築していきたい」と述べた。現在は国立感染症研究所に依頼しており、結果が出るまでに時間がかかっている。自前で体制を整備し迅速な確定を目指す。

県は2月22日からすべての新型コロナ陽性者の検体について、PCRによるスクリーニング検査を週に1度行って変異ウイルスがないか調べている。ただ、県が行うスクリーニング検査だけでは英国型や南アフリカ型、ブラジル型といった変異ウイルスの型まではわからず、確定にはゲノム解析が必要だった

県健康増進課によると、ゲノム配列を読み取るシーケンサーと呼ばれる機械は県保健環境センターがすでに保有しているという。機械を操作する人材のトレーニングや試薬の準備などが整い次第、解析を始める考えだ。

福田知事は3月25日から検査頻度を毎日実施するよう改めたことも明らかにした。全陽性者に占めるスクリーニング検査の割合は60%と、国が目安とする40%程度を上回っているという。

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