岐阜市のシンボルとして親しまれている金華山(きんかざん)。この山に、斎藤道三が拠点を置いた稲葉山城(現・岐阜城)があります。
金華山
鎌倉時代から軍事拠点としての役割を持っていたこの地。稲葉山城は道三が大改修を行い、難攻不落の名城となりました。山の麓には館が築かれ、道三の時代のものといわれる石垣が発見されています。
斎藤道三時代に築かれた石垣
さらに道三は城下町を整備。かつては「井ノ口」と呼ばれた一帯には、道三が築いた惣構(そうがまえ)の土塁や、稲葉山城へつながる道など、当時の面影を見ることができます。
この地は尾張の織田信秀にたびたび攻め込まれ、戦いの舞台となりました。市内には犠牲になった織田軍を弔う塚が、ひっそりと残されています。
織田塚
斎藤道三は、この稲葉山から勢力を伸ばしていくこととなるのです。
▼アクセス
JR「岐阜」からバス
「岐阜公園歴史博物館前」下車 徒歩5分