仮想通貨を差し押さえ 駐車違反金、兵庫県警が全国初
兵庫県警が、駐車違反金の滞納を繰り返した県内の男性(59)から仮想通貨計約3800円相当を差し押さえていたことが12日、分かった。県警交通指導課によると、駐車違反に関連して仮想通貨を差し押さえるのは全国で初めて。
同課は、昨年4月に改正資金決済法が施行され、仮想通貨が法律上財産として認められたことを踏まえ、差し押さえ可能と判断した。
同課によると、男性は2014年1月~16年7月、駐車違反を4回繰り返すなどして計約10万円を滞納。差し押さえたのは業者に預けていたビットコインなど2種類で、10日付のレートで約3800円相当だった。
通常は給与や銀行口座などが差し押さえ対象となるが、男性は預貯金がなく職業も不明だったため仮想通貨を差し押さえた。7月下旬までに納付しなければ、その時点のレートで業者が現金化し、県警に支払われる。〔共同〕