精神指定医取り消し要請 患者虐待病院の元院長
入院患者を虐待したとして元看護師ら6人が有罪判決を受けた精神科病院「神出病院」(神戸市西区)の院長(当時)について、神戸市は25日までに、精神保健指定医の資格を取り消すよう要請する報告書を国に提出した。市は、同病院の他の医師についても取り消しを要請する方針。
同病院を巡っては、入院患者同士でわいせつな行為をさせるなどの虐待をしたとして、準強制わいせつなどの罪で元看護師らが有罪判決を受けた。市は事件や調査を踏まえ、院長が精神保健福祉法で定められた管理者責任を果たさず、指定医資格の取り消し要件に該当すると判断した。
指定医は精神障害がある患者を強制的に入院させる必要性などを判断できる。法律違反や「著しく不当な行為」があった場合、厚生労働相が資格を取り消したり、職務停止を命じたりできる。〔共同〕