GPIFみたいな運用を参考にしたキャッシュポジションの調整による資金管理
すべての運用方法において最も重要となる項目なのが資金管理の方法である。
年金などの大きな資金を運用する機関では、リスクコントロールのために国内外株、国内外債券に分散投資し、その比率を調整することでリスクを回避している。
この方式に近い考え方で、個人は自由なので現金と株の2つにしぼり単純化。現金の比率を相場の過熱にあわせて調整することで、大きな損失を避ける手法である。
明らかな大クラッシュの場合以外の現金比率を50%以上に保ち、クラッシュ時のみ自分がとれるリスクまで株を買っていく。
過去10年くらいの自分の売買を振り返ると、結局大クラッシュのリバウンド相場や個別の大相場にうまくのれたときの利益が大部分を占め、それ以外の売買はあってもなくても大差ない程度であった。
こういうデータから、バカでも今買えば儲かるに決まってるような状況のときにすでに株をたくさん買ってしまっていて現金がないという事態の回避を最優先すべきとの結論に達したのである。
そこでどうやってそういう事態を回避しつつ、一定の利益を上げ続けるかと考えたとき、常に一定の現金を持てばいいという単純な結論に達した。
その現金部分でだけデイトレでもすればより効率が上がるし、そうでなくてもそもそも株は暴落時だけファンダのいい銘柄を買うという投資の王道のようなやり方が正解ということだったのだ。
そこでまず1年程度のスパンで考えた場合以下のような手順となる
1,年に3回程度暴落の買い場があると決め打ちし、暴落の底値から1ヶ月程度はリバウンド相場が続くと仮定する
2,底値付近(と思われる)あたりで複数回に分けて株を買う
3,買った後上がれば自分のルールに沿って利食い、下がれば放置かナンピン、または新規銘柄買い
4,買ったポジは日柄と上昇幅により安全に行くなら1か月、上昇継続しそうなら2ヶ月以内に現金比率50%になるように調整
おおむねこんな感じとなり、このロジックでうまく機能しなかった場合の調整は個別に対応するといった感じになる。
1,1番底と思って買ったら底が抜けてさらに下落
2,1,2ヶ月で利食いする予定が買いタイミングが悪く、含み損のままになってしまって現金比率50%にするには損切りしないといけない
3,何回もやってるうちに長期塩漬けが増えてしまった
こんなとこであろうか。
1に関しては底を当てるのは難しいので、ロットを小さくする、買いの回数を時間分散して増やし一回に買う金額を減らすなど。
2に関してはこうなった場合は実力以上に買ったということなので、塩漬けにしておいて少しロットを落とすことや銘柄選択、買いタイミングのロジック見直しをする。自信があるならナンピン処理。
3になったとしてもそもそもこの手法はこうなっても問題ないように設計しているので、長期で持てないような銘柄をこの手法において買うべきでない。
3の銘柄群はバズレれ銘柄のPFということなので下手くその塩漬けそのものなのだが全く問題はない。これも自信があるならナンピン処理だが、質が悪い銘柄群の可能性が高いので慣れるまでは塩漬け。
長期塩漬け群に大きなロットのものが入ってしまっている場合、これだけは絶対に避けるべきなので一部損切りも検討し、1銘柄にロットを入れるほどの技術力がないことを認識する必要がある。
塩漬けはあくまでもナンピン可能なロットで、長期でもってもいい銘柄を選択すべきであり、そうでない銘柄を裁量で入れるのは上級レベルとなる。
これが私の実際の運用ロジックの一つである。トレアイ参加中のクリック証券口座はおおむねこのようなロジックで実験的運用をしている。
このロジックは上昇相場のほうが利益が出るが、下落に転じても被害が限定され、その分上昇時の利益は少し落ちる手法だと思う。
個人の運用は機関と違い自分のお金を運用するので、リーマンショック、震災に巻き込まれたのはしょうがないというわけにはいかない。そういう事態でも死なないようにしないといけない。
結局そのための単純な手法が極力現金で持ち、短期で利食いしてしまうことなんだと思う。ただし、長期で株を保有することや損切りすることにストレスを感じない人には必要ないのかもしれないが。
2017年1月現在では、現金比率の部分を30%程度標準に設定し、銘柄も新興などを組み入れ積極寄り、クラッシュ時には現物枠全力、入金、信用買いなどもありという感じで幅をもたせている。
これは他口座の現金比率が高い、追加できる資金が豊富、短期のデイ、スイングで稼ぐ収益力があるなどの要素を総合的に判断してのものである。
基本姿勢として日経平均2万前後で日銀が年6兆買いなどというアホなバブル相場にガチの資金を投入して勝負する気にはならないチキントレーダーだからで、今の運用はかなり保守的な守り重視である。
応用として短期のデイトレ、スイングなども、暴落の底から1,2ヶ月は積極的に大きめのロットで、それ以降は常に暴落想定して現金比率を高めて、暴落時に鬼のように買う。
これによって株保有のストレスやトレードの労力を削減、豊かな生活を送りながらお金を効率よく増やすことを可能にしている。
億の金を得てもトレードが楽しくてたまらない人にはかなわないなあと思って試行錯誤してたどりついたのがこの感じなのだ。
株を持ってるのが嫌い、お金が増えるのは快感だが損切りは不快。含み損はまともな銘柄とロットなら平気だが、含み益は安全な現金に変えられるからさっさと確定したい。
これらを総合してナンピン塩漬け投資と、デイスイングなどをちょこちょこやる方法になった。そして日経平均の絶対値が底値七千円からみて高い二万近い現在は勝負しない方針だ。
バブルの崩壊を正確に予測は不可能で、だいたい突然やってくるから、そのときに入金して本気で10倍を狙えばいいと思う。
もちろん複数の口座をもって、現金部分にあたる余力で短期売買、デイトレなどをやってもいいと思う。
中級レベル以上の投資家を対象にして書いているので自身で判断するのがいいと思う。
大事なことは、資産を大きく増やすのは大きな利益を一気に稼いだときであり、そのチャンスは予想外のクラッシュ時であることが多い。
したがって、そういう大チャンスに株をたくさん買ってしまっていて現金がないという状況だけは絶対に作らないことである。
元々デイトレーダーでそういう心配がない場合は、余裕の範囲でポジションを持つことで、自分のキャパの範囲で上昇相場、バブル相場の恩恵も受けることができる。
私は今まで現金持ちが多すぎてバブルの恩恵が少なすぎたので、バリューPFを作り、ストレスのない少なめの資金で運用することにしたのである。
以上が資金管理の基本ロジックである。