『麒麟がくる』公式ホームページは、3月31日(水)に終了いたします。
戦国の世のなかに、
今の時代を感じてほしい。
チーフ演出 大原 拓インタビュー
どんな大河ドラマがはじまるのか?
そこには、どんな思いが込められているのか?
大原チーフ演出に聞きました。

まだ企画の段階で、資料を読んだり、神社仏閣や由緒ある庭を見ていくなかで、当時の武士たちは風水の要素を取り入れていたことを再認識しました。

その中に「五行相剋(ごぎょうそうこく)」というのがあり、それは木(青)、水(黒)、火(赤)、金(白)、土(黄)の5つの要素が、お互いに影響し合っているというものです。たとえば、木(青)は土(黄)を倒し、金(白)は木(青)を倒すなど・・・。

明智家の家紋は水色桔梗です。光秀が青(水色)なら、信長は黄色、藤吉郎は白といった具合にキャラクターを色分けし、衣装の裏テーマとして「五行相剋」を取り入れました。ただ、土仕事が主の農民である藤吉郎が白ですから、衣装デザインをお願いしている黒澤和子さんには苦労をおかけしています(笑)。

長谷川博己さんは、池端さんの脚本の行間までを読み込み、それを立体的に硬軟織り交ぜて表現してくれています。しかも、光秀という人物を深く探りながら、そのキャラクターを浮き立たせてくれています。
日本人の明智光秀に対する一般的なイメージは、暗くて神経質な男ではないかと思います。でも、長谷川さんの光秀を見ていると、これまでのイメージが壊れていくはずです。そして、「もしかすると光秀って、こういう人だったかもしれない」と思わせてくれます。
これは、長谷川さんの豊かな表現力がなせる技です。

シェアするhelp

※NHKサイトを離れます