2021.02.19_Ito
最終講義

2020年オープンキャンパス
研究室紹介動画

 お知らせ 

    2021/01/18 最終講義参加申込フォームを設置しました
    2020/11/27 院生、刊行物情報を更新しました
    2020/09/30 教員、院生情報を更新しました
    2020/08/07 オープンキャンパスのお知らせを追加しました
    2020/03/30 新しいページが追加されました
  • ギャラリーとつぶやきが開通しました

    2020/03/24 サイトをリニューアルしました


 国 文 と は ? 

国文とは?

 国語学と国文学の研究をしている所です。通称「国文」です。

国語学って?

 我々が普段使っている日本語について、研究しています。 ただ一言に「日本語」といっても、時間的な変化(日本語史)と空間的な変化(方言)があります。 これらの変化に対し、文法面や音声面など、様々なアプローチを行っています。

国文学って?

 学校の「古文」の授業で習うような日本文学について研究しています。 注釈書などの文献から、各時代の文学作品の内実を解明するとともに、 それをとりまく精神史的意味の追求を行っています。

九大の国文研究室の特徴は?

 資料に即した用例主義等、実証主義的学風が特色です。 附属図書館は全国屈指の蔵書量を誇り、とても恵まれた資料環境にあります。 (これのありがたさは所属後、大いに実感できます)。
 文学部の中でも屈指の大所帯で、 学生それぞれが自主的に目標を定め、そこに向かって日々努力しています。



 教 員 

  辛島正雄

(KARASHIMA Masao)教授  中古・中世文学

物語文学史の研究を、従来手薄であった『源氏物語』以後の作品を中心にすすめている。 その際、作品理解の根本となる注釈的研究を深めることが重要と考えている。

  • 中世王朝物語全集『小夜衣』(笠間書院 1997)
  • 『中世王朝物語史論 上巻・下巻』(笠間書院 2001)
  • 『御津の浜松一言抄』(九州大学出版会 2015)
  • 『在明の別』巻一本文校訂考 (平安文学研究の現在)「国語と国文学」95(5)2018

  高山倫明

(TAKAYAMA Michiaki)教授  日本語音韻史

万葉仮名文献や中国資料等、広義の漢字資料による日本語音韻史の研究。 また、音声学、古文献による方言史の研究にも関心がある。

  • 『東アジア世界の交流と変容』(共著、九州大学出版会 2011)
  • 『日本語音韻史の研究』(編著、ひつじ書房 2012)
  • 『音韻史』(共著、シリーズ日本語史1、岩波書店 2016)
  • 「字余り法則」小考(「語文研究」126 2018)

  青木博史

(AOKI Hirofumi)准教授  日本語文法史

派生・複合など語形成に関する研究。動詞の自他を中心とした ヴォイスに関する研究。 複文における従属節に関する研究。中世末期言語資料の文献学的研究。

  • 『日本語文法の歴史と変化』(編著、くろしお出版 2011)
  • 『日英語の文法化と構文化』(共著、ひつじ書房 2015)
  • 『日本語歴史統語論序説』(ひつじ書房 2016)
  • 『歴史語用論の方法』(共著、ひつじ書房 2018)

  川平敏文

(KAWAHIRA Toshifumi)准教授  近世文学

江戸学芸史。特に徒然草注釈史を中心としながら、当時の思想と文学のありようを追究している。 また、江戸期における老荘思想受容、室鳩巣の文事なども近年の研究課題。

  • 『兼好法師の虚像:偽伝の近世史』(平凡社選書226 2006)
  • 『東アジアの短詩形文学』(共編、勉誠出版 2012)
  • 『徒然草の十七世紀:近世文芸思潮の形成』(岩波書店 2015)
  • 『長崎先民伝注解 : 近世長崎の文苑と学芸』(共著、勉誠出版 2016)


  二宮愛理

(NINOMIYA Airi)助教  中古文学

中古文学。物語作品としての『栄花物語』の解釈に取り組んでいる。特に史実との齟齬と他の物語とのオマージュ関係について研究している。最近は『栄花物語』の引歌についても取り組んでいる。このサイトを作っている人。

  • 『佐賀大学附属図書館小城鍋島文庫蔵 十帖源氏:立圃自筆書入本【翻刻と解説】』(共著、笠間書院 2018)
  • 「史実を欺く『栄花物語』:巻五「浦々の別」における年次設定」(「語文研究」123、2017)
  • 「姫君たちの退場:『栄花物語』巻八における伊周の遺言を中心に」(「文献探究」58、2020)
  • 「物語に見る父の遺言:藤原伊周と宇治八宮を中心に」(「西日本国語国文学」7、2020)


 院 生 

国文にはたくさんの学生が在籍しており、それぞれの分野で日々研究に取り組んでいます。 名前をクリックすると、CiNiiの著者ページに飛びます。


専門研究員


金アリン
吉田宰



博士後期課程

三年

小松明日佳
閻紹婕
金香梅
藤田優子
古田龍啓
余鴻燕
李ミンギ

二年

王育潔

一年

劉ホンルイ


修士課程

二年

河野理菜
施超智
山本祐久
劉書縁

一年

王自強
倉岡幸佑
陳季思
藤原みのり



 学 会 

 九州大学国文研究室では、例年6月に「九州大学国語国文学会」が開催されます。当日は研究発表会、講演会、総会、懇親会が行われ、それぞれの成果を発表します。


令和三年度九州大学国語国文学会

2021年6月6日(日) 伊都キャンパスにて開催予定



 授 業 

 国文関係の授業一覧です。個別のシラバスについては、リンクのページから九州大学のサイトをご参照ください。

*2020年度は、後期も基本的にオンライン授業です。
*各授業の情報はシラバスとMoodleを確認してください。


 刊 行 物 

「語文研究」

九州大学国語国文学会の機関誌です。年二回刊行しています。
過去の掲載論文一覧はこちら(.txt)。


最新号論文一覧:129号(2020.06.25発行)掲載

「梓弓説話」変容の一過程:『直談因縁集』の水害伝承へ
  森誠子
『在明の別』の中務宮北の方にみる女性の性愛
  小松明日佳
森鴎外「蛇」論:近代科学的現実の中の前近代的現実
  河内重雄

規    定

  1. 投稿は原則として九州大学国語国文学会会員に限るが、それ以外の方に寄稿を依頼することもある。
  2. 投稿原稿は400字詰原稿用紙30枚内外を一応の規定とし、その際、2枚程度の要旨を添付されたい。
  3. 原稿の採否等については運営編集委員会に一任されたい。
  4. 刊行は年2回を原則とする。
  5. 刊行会会費は現在年額 維持会員4000円(各号2部配布)、通常会員2000円(各号1部配布)とする。
  6. 執筆者には別に2部を贈呈し、希望者には抜刷を実費で分ける。
  7. 会員以外の購読者は毎号ごとに誌代を納められたい。

「文献探究」

大学院生の編集による研究同人誌です。年一回刊行しています。
購読のお申し込みは bunkentankyu◆hotmail.co.jp までご一報ください。
過去の掲載論文一覧はこちら(.txt)。


最新号論文一覧:58号(2020.03.31)発行 掲載

《口絵・解説》「児雷也豪傑双六」(九州大学附属図書館 雅俗文庫蔵)
  吉田宰
『平家物語』諸本における女人往生記述を俯瞰する
  森誠子
姫君たちの退場:『栄花物語』巻八「はつはな」伊周の遺言の周辺
  二宮愛理
漢語「失神」の語形成について
  金香梅


「雅俗」

近世文学の研究会である「雅俗の会」が発行する研究誌です。



九州大学
国語学・国文学研究室
  〒 819-0395 福岡市西区元岡744 イースト1号館6階
  TEL 092-802-5085
  Mail japano◆lit.kyushu-u.ac.jp(◆を@に置き換えてください)

Kyushu University
Japanese Literature Seminar room
  〒 819-0395 East-I 744 Motooka Nishi-ku Fukuoka
  TEL 092-802-5085
  Mail japano◆lit.kyushu-u.ac.jp(Change ◆ to @)