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大不況の経済学
今回の経済危機に関する経済誌の特集で、東洋経済が面白かったのは以前書いたが、週刊ダイヤモンドも特集を組んでいた。こちらは買い損ねて読めなかったのだが、先日図書館でたまたま見つけたので、だいぶん間が空いてしまったが目を通すことができた。こちらも気鋭の経済学者を集めてそれぞれの専門分野に関する分析を書いてもらっていて勉強になる。以下特に目に留まった箇所の抜き書きである。
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「経済人」の終わり (ドラッカー)
勤めていて同じ経験をした人は多いと思うが、ドラッカーは名言の抜粋集のようなものが職場の本棚によく転がっていたので、ときどき休憩時間などに手にとってパラパラと拾い読みしていた。ご存じのようにいつも予想もしないあさっての方から弾が飛んでくるといった趣の、独特の鋭い洞察や警句が随所に散りばめられていて、経営者やビジネスマンに魅了される人の多いのも分かると思ったのと同時に、そのけれん味の効いた物言いと自身の腕力だけでなにやら得体の知れない「経営学」という名の学問体系らしきものを打ち立てて、一世を風靡した後は誰もそれを引き取ることができずに、残響だけを残して消えてしまった(日本にはドラッカーの業績を専門に研究する「ドラッカー学会」というのがあるそうだがこの名称が象徴的だ)という点において、体系の維持が個人的な特殊能力に依存しているマルクスやフロイトといった同タイプの巨人たちと同じ、ある種の危なっかしさといかがわしさも感じた。
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内需転換の鍵
先日の東洋経済の「世界経済危機」の特集号(2/14)は力が入っていて面白く、久しぶりに自分で雑誌を買って読んだ。
全編内容が濃く読みごたえがあったが、特に興味深かったのは慶応大学の竹森俊平教授の分析である。
経済危機で外需の輸出系製造業が打撃を受けている中で、またぞろ大慌てで内需拡大の掛け声が飛び交っているけれども、そんなに都合よく急に切り換えられるはずもないし、前々からずっと言われ続けてきたのにいまだに変わっていないのはなぜなのか。
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全編内容が濃く読みごたえがあったが、特に興味深かったのは慶応大学の竹森俊平教授の分析である。
経済危機で外需の輸出系製造業が打撃を受けている中で、またぞろ大慌てで内需拡大の掛け声が飛び交っているけれども、そんなに都合よく急に切り換えられるはずもないし、前々からずっと言われ続けてきたのにいまだに変わっていないのはなぜなのか。
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