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インタビュー「三浦春馬×生田絵梨花(乃木坂46)」

2020/02/28

「三浦さんはよく笑う方で、ふざけたりもしますし、人間的な魅力がいっぱい詰まった方だなって思います」

三浦春馬×生田絵梨花三浦春馬

――俳優・女優として、またお話などをした上でのお互いの印象はいかがですか?

三浦「なんていうんでしょうね。すでに成熟しているっていうのかな。一人の女性として、仕事でも生きる上での姿勢としても、こだわるがゆえに、時には“壁”を作ってしまうこともあると思うんです。彼女の中にも、もちろんブレない考え方や生き方あるんだろうけど、まずは他人の考え方などを受け入れてみようとする人なんじゃないかと思いました。そんな柔らかさを感じるので、成熟しているって言葉を使ったんですけどね」

生田「柔らかい……。どうなんだろうな。柔らかくなりたいとは思っています(笑)」

三浦春馬×生田絵梨花生田絵梨花

三浦「僕が思っていた以上に柔らかい方だなと思いました。というのは、グループに所属していらっしゃるので、時には気を引きしめたり、自分の意見を言わないといけないといった場面にも直面すると思うんですね。それを踏まえて想像しても柔らかい人だろうなとは思っていたんですが、まとっているものがそれ以上でした」

生田「もともとグループに入ったときは、堅苦しい性格をしていたんです。でもみんなすごく良い子たちなので、その間で揉まれているうちにいろんな角が削られていきました(笑)。柔らかさがあるとしたら、それはグループのみんなにもらったのかなぁと」

三浦「浄化してくれるというか、人を幸せにするような気質なんじゃないかと(笑)。でも生田さんは本当にすごいよ。こんなに若いのに、何千人の人の前で真ん中に立って歌っているんだもん」

三浦春馬×生田絵梨花

――では生田さんから見た三浦さんの印象はいかがですか?

生田「役者さんとしては、本当にストイックで、一切妥協せずに役作りを追求している方という印象があります。だからお客さんとして見ていても、本性がどんな感じなのかまったくわからない気がするんです。でも、初めて対面したのが、私が『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』に出演していた時で、客席にものを配る場面で、春馬さん発見したんです。ものすごい笑顔で観てくださっていて、その時に役者としては芯の強さを持った方だけど、純粋に物事を楽しむ方なんだろうなって思いました。そこに安心感を覚えました」

――実際にお会していかがでした?

生田「よく笑う方で、ふざけたりもしますし、人間的な魅力がいっぱい詰まった方だなって思います。最初はもちろん緊張しましたけど、何でも受け入れてくれるようなウェルカムオーラっていうんですかね(笑)。オープンな雰囲気があって、この作品でも遠慮せずにいろんなことが聞けそうなので、いろいろ教えていただきたいと思っています」

三浦春馬×生田絵梨花三浦春馬

――三浦さんは、初対面だったという『コメット~』の時のことは覚えていらっしゃいます?

三浦「覚えています(笑)。その頃、『罪と罰』というわりと重いテーマを扱った舞台をやっていたので、久々にミュージカルを観て刺激をもらいたかったんですよね。生田さんや井上芳雄くん、同じ事務所の水田航生も出演していて、良い刺激をもらえると思って純粋に楽しんでいました」

生田「あんなに客席でニコニコしている人ってなかなかいないくらいでした(笑)」

三浦「それじゃおかしな人じゃない(笑)。それだけ楽しかったってことだけどね」

生田「だからこそ安心したんです。“ああ、良かった”って(笑)。“どんなもんじゃい”って観られたらやっぱりつらいし」

三浦「“どんなもんじゃい!”って(笑)」

三浦春馬×生田絵梨花生田絵梨花

――最後になりますが、デビューを目指す読者のために、お二人が夢を叶えるために大切だと思っていることを教えてください。

生田「よく夢を口に出すと良いって言うじゃないですか。でも口に出すだけなら意外と簡単だと思うんです。言うだけ言って、何もしないって人もいたりするじゃないですか。でも夢を叶えるためには、口に出した後、“行動すること”が絶対に必要だと思います。そのためにどうするかって……いきなり頑張ってジャンプしろってことではなくて。じゃあ自分は何をしたら少しずつ夢に近づけるかな、そのためには何が必要なのか、自分に足りてないものは何か、そういうことをまず考えてみるだけでもいいと思います。そんなに簡単に物事はなし遂げられないから、小さい積み重ねがどこかで誰かとめぐり会うきっかけになるんじゃないかとは思います」

三浦春馬×生田絵梨花

三浦「意識しないとなかなか自分と向き合う機会ってないですよね。まずは自分の強みと弱みをまずきちんと把握してみるといいかも知れないですね。他人に聞いてみるのが早道だけど、他人とディスカッションするのって、けっこう恥ずかしいじゃないですか。でも自分の中だけで目標を設定するだけでは、達成するのはなかなか難しい。例えば新たな環境で自分のキャラクターをどうしたらいいか迷っているんだとしたら、それを人に話して初めて見えて来ることもきっとあると思うんです。僕も10代、20代前半の頃は、自分の気持ちを人に話すのは苦手でした。でも気持ちを人とシェアすることってすごく大事。これから社会で生きていく上で伝えないと形にならないことって多いと思うんです。その時の練習の意味も込めて、自分の考えをわかってもらうために自分をプレゼンすることにチャレンジしてみるといいのかなと思います。そうすることで良い時間が過ごせると思うから」

PROFILE

三浦春馬(みうら・はるま)●1990年4月5日生まれ、茨城県出身。アミューズ所属。1997年NHK連続テレビ小説「あぐり」でデビュー。その後、ドラマ・映画・舞台など幅広く活躍。近年の主な出演作に、ドラマ/NHK 大河ドラマ『おんな城主 直虎』、ドラマ『オトナ高校』(EX)、『ダイイング・アイ』(WOWOWO)、『TWO WEEKS』(KTV・CX)。映画/『銀魂2 掟は破るためにこそある』、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』、『アイネクライネナハトムジーク』、舞台/『地獄のオルフェウス』、『キンキーブーツ』、シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.5 Bunkamura 30周年記念『罪と罰』など。今後、5月1日公開の映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、2021年公開の映画『ブレイブ-群青戦記-』への出演が控える。

生田絵梨花(いくた・えりか)●1997年1月22日生まれ、ドイツ・デュッセルドルフ出身。乃木坂46合同会社所属。2011年に乃木坂46第1期生オーディションに合格。その後、乃木坂46の中心メンバーとして活動する一方、女優としても様々な作品に出演。近年の主な出演作は、ドラマ/『LIFE!presents 忍べ!右左ヱ門 THE SKY ATTACK』(NHK)、映画/『あさひなぐ』、舞台/ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、『レ・ミゼラブル』、『モーツァルト!』、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』、『キレイ~神様と待ち合わせした女~』など。2020年7月には、主演ミュージカル『四月は君の嘘』が控えている。

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Information

ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~

【東京公演】2020年3月7日(土)~29日(日)日生劇場
【富山公演】2020年4月4日(土)~5日(日)オーバード・ホール
【福岡公演】2020年4月10日(金)~12日(日)北九州芸術劇場
【愛知公演】2020年4月17日(金)~19日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2020年4月23日(木)~30日(木)梅田芸術劇場 メインホール
※新型コロナウイルスの影響で、3月7日(土)~3月18日(水)の公演は中止。
◆公式サイト:http://www.whistledownthewind.jp/


スタッフ:
脚本・作曲・オーケストレーション:アンドリュー・ロイド=ウェバー(『オペラ座の怪人』)
作詞:ジム・スタインマン(ミートローフ)
脚本:パトリシア・ノップ、ゲイル・エドワーズ
オーケストレーション:デヴィッド・カレン
演出:白井 晃

出演:
男(ザ・マン)…三浦春馬
スワロー…生田絵梨花(乃木坂 46)
エイモス…平間壮一【Wキャスト】、東 啓介【Wキャスト】
キャンディ…鈴木瑛美子【Wキャスト】、MARIA-E【Wキャスト】
ブーン…福井晶一 ほか

『罪男と罰男』

≪story≫
1959年ルイジアナ。脱獄した一人の「男(ザ・マン)」(三浦春馬)は命からがら、ある納屋に身を潜める。偶然彼を見つけた少女スワロー(生田絵梨花)は、彼をイエス・キリストの生まれ変わりだと信じ、「死んだお母さんにもう一度会いたい」とお願いする。その願いを打ち明けられたザ・マンは、汚れなき瞳を持つスワローに自分の本性を打ち明けることができず、キリストとして過ごすことになる。日々を過ごす中でスワローは次第に彼の正体に気づき始め、2人は男を追う街の人々との騒動に巻き込まれていく…

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