私がこの1年ほどハマっている西村賢太作品を時系列で並べてみた。
誤っている箇所もあると思うので今後修正をしていくつもり。
ちなみに西村賢太は1967年(昭和42年)7月生まれ。
「跼蹐の門」
昭和58年6月(16歳)。上野の海産物屋でのアルバイトを見つけるも前日の深酒により初日に寝過ごした話。
「潰走」
昭和58年10月(16歳)。雑司ケ谷のアパート家主と対立。仕事は食品訪問販売。大学生と諍いになり、一方的に掴みかかりクビ。
「貧窶の沼」
昭和59年夏(17歳)。赤札堂でナンパした馬鈴薯ブス(佐久間悠美江)との交際するも数回会って(2ヶ月未満)終了。浅草の酒屋の配達をしていたが、足の臭さの苦情が来て悪態ついてクビ。
「蠕動で渉れ、汚泥の川を」
昭和59年の年末(17歳)。御徒町の洋食屋に5ヶ月勤務。悪事を働き過ぎクビ。このスタートの7ヶ月前に椎名町から鶯谷へ転居(3度目の転居)。酒屋をクビになって4ヶ月後。佐久間悠美江と別れて5ヶ月後。
「瓦礫の死角」
17歳の春。勤務していた洋食店を馘になり、一人暮らしの母親の元へ無心に行く話。
「人もいない春」
昭和60年4月半ば(17歳)。水道橋の製本所での話。自分だけ雇用の期間更新をしてもらえず、夜に鶯谷に飲みに行き、立ちんぼやタクシー運転手に喧嘩を吹っかける。
「腋臭風呂」
昭和60年(18歳)。同じ銭湯に通う腋臭が酷い男を気にする話。飯田橋在住。
「病院裏に埋める」
瓦礫の死角の続き。母親宅を出た後に駅ホームのうどん屋に勤務する話。駅構内で目にする女子大生に恋。声掛けすらせず。50代独身男性の天崎にアパートへ遊びに来るよう誘われて気味悪く遁走。飯田橋在住。
「苦役列車」
19歳になったばかり。昭和島の冷蔵物流倉庫でバイトして同級生の日下部と知り合う話。
「ヤマイダレの歌」
昭和61年のクリスマス。19歳。横浜の造園会社。事務員の女に一目惚れして2度の飲み会で暴言を吐き3ヶ月でクビ。
「菰を被りて夏を待つ」
20歳直前。昭和62年2月に再び東京に戻り要町へ転居。横浜時代に知った田中英光への想いと払いたくない家賃について。藤澤清造とも出会う。
「陋劣夜曲」
20歳。肉欲の希求を語り、箸にも棒にもかからない現状を打破すべく年末に青果市場にて短期間のアルバイトをするも、大八車の車輪で足を踏むという事故を起こし、アパートの家賃も滞納して家主に毒付き、更にはアパートの住人と一触即発。
「無銭横町」
20歳昭和62年10月。要町のアパートの家賃を7ヶ月滞納し、田か町田在住の母親へ無心するも失敗。田中英光の本が欲しくてなけなしの書籍を古書店に売る。
「寿司乞食」
21歳の5月。築地市場で1日働き、その日の歓迎会で酔い潰れて翌日欠勤。
「羅針盤は壊れても」
23歳。「蔵乃味噌」における味噌の訪問販売(押し売り)。そこでは貫多以上にダメな奴、ずるい奴、権利主張し過ぎる女子と様々な人間模様が繰り広げられる。私小説書き始め。
23歳平成2年7月。横浜の伊勢佐木町で県庁して素っ裸でパトカーに乗せられた。いつか作品になるか…？
「夜更けの川に落葉は流れて」
24歳。平成3年。警備会社のアルバイトで梁木野佳穂と出逢い交際。別れた後の年末、引越のアルバイト。
「春は青いバスに乗って」
25歳の3月。平成4年。居酒屋アルバイトでホールの主任とトラブルになり、駆け付けた警察官を殴って拘置所に拘留された話。
「けがれなき酒のへど」
31歳。平成10年。風俗日記。デリヘル嬢に金100万を騙し取られる話。
「墓前生活」
時期不明。藤澤清造の墓標を新宿一丁目のアパートに貰い受ける話。
「二十三夜」
32歳。平成11年。神保町の古本屋でコーヒーの出前に来た20歳位の女性に片思い。ビール券をプレゼントしたところ喫茶店店主を通じて返却され恋は終わる。その後、古書店主の新川に女性を紹介してもらい、仲良く飲んでいたのだが、ふられたと勘違いした貫多は暴言を吐く。実はその女性、貫多のことを気に入っていたというのに…。
「暗渠の宿」
34歳。平成13年。秋恵シリーズ。9月半ば。同棲するアパート探し。
「陰雲晴れぬ」
秋恵シリーズ。引越しとアパート管理人の話。
「肩先に花の香りを残す人」
秋恵シリーズ。同棲1ヶ月。秋恵がタクシーに内緒で乗ったことを当てる話。
「乞食の糧途」
秋恵シリーズ。秋恵がパートに出だした頃の話。パート先の人間関係で悩む秋恵を大した事ないから早く晩ご飯の支度をしてくれと誤魔化す貫多、ふと自身が20歳時の運送会社でのアルバイト時代に重ねる。
「赤い脳漿」
秋恵シリーズ。たまたま入った中華料理店を気に入った貫多、秋恵用に出前を取ってあげたが、麻婆豆腐が苦手だと言う。その後、秋恵の過去のアルバムを見せられ、醜い顔付きを目にして劣情が萎えた貫多は、意趣返しに先の中華料理店で再び麻婆豆腐を注文し嫌がらせ。
「青痣」
秋恵シリーズ。同棲1ヶ月経過。ベランダ用ベンチ購入。下の話をして嫌われる。喧嘩して秋恵が出て行くも帰ってくる。
「昼寝る」
秋恵シリーズ。同棲2ヶ月経過。秋恵、パートに出て1ヶ月も経過していない。風邪をひいたのにパートを休めないと頑張る秋恵と心配し看病に勤しむ貫多。そしてキレる貫多。その後、秋恵の風邪は治り、貫多が風邪を移されるというオチ。
「痴者の食卓」
秋恵シリーズ。同棲2ヶ月経過。カセットコンロを買う話。
「焼却炉行き赤ん坊」
秋恵シリーズ。同棲2ヶ月経過。一人称。犬のぬいぐるみの話。
「邪煙の充ちゆく」
秋恵シリーズ。11月中旬。ベランダで喫煙することに挫折した話。
「下水に流した感傷」
秋恵シリーズ。同棲3ヶ月経過。金魚を飼う話。
「寒灯」
秋恵シリーズ。年の瀬、秋恵が実家に帰省する話。
「どうで死ぬ身の一踊り」
秋恵シリーズ。1月～3月。藤澤清造の法要へ行く前に秋恵と喧嘩して遅れ、母方の墓のある大田区萩中へ墓参り。帰ってから大喧嘩。秋恵は東北の実家へ帰る。再び戻るも暴力。
「一夜」
秋恵シリーズ。秋恵は貫太の仕事を手伝うも、ダメ出しされ喧嘩。貫太は蟹を買ってきたが再び喧嘩。
「微笑崩壊」
秋恵シリーズ。同棲半年経過。2人で信濃屋へ。やはりトラブル。
「膿汁の流れ」
秋恵シリーズ。同棲半年経過。秋恵の祖母が倒れて東北の実家に帰るが、秋恵から渡された生活費を遊興費に使い果たす。
「小銭をかぞえる」
秋恵シリーズ。時期不明。旧友の山志名に借金を申し込むも拒絶され、秋恵の父に再度50万を借りる話。
「人工降雨」
秋恵シリーズ。昨夜の秋恵への暴力暴言を反省するも、秋恵が両親からの借金の借用書を書くように言い再びDV。
「畜生の反省」
秋恵シリーズ。秋恵へのDVを古書店主の新川にたしなめられ反省するも、帰宅したら留守電に秋恵の父からの心配するメッセージがあり、昭恵を待ち構える。
「棺に跨がる」
秋恵シリーズ。初夏。同棲9ヶ月経過。カツカレーを食べていると「ブタみたいな食べっぷり」と揶揄されブチギレ。
「脳中の冥路」
秋恵シリーズ。棺に跨がるの続き。同棲9ヶ月経過。DVのお詫びに野球観戦。しかしタクシーで帰る帰らないで揉めて喧嘩。
「廃疾かかえて」
秋恵シリーズ。秋恵が友達久美ちゃんに金を貸したことを問い詰める話。
「瘡瘢旅行」
秋恵シリーズ。酒屋の配達の女の子にセクハラ発言をして秋恵に窘められ逆ギレ。その後、古書を買いに岐阜へ2人で。その3ヶ月後に秋恵とはお別れ。
「豚の鮮血」
秋恵シリーズ。猛暑。カツカレー事件後、カレーを食べたくなりカレーライスを作るもトラブル。最後は逆ギレする。
「破鏡前夜」
秋恵シリーズ。七尾から戻った貫太は秋恵遁走に気付く。
「膣の復讐」
秋恵に去られた直後、デリヘルでの話。
「腐泥の果実」
秋恵に去られた後、再会する話。
「夢魔去りぬ」
時期不明。新潮の企画で出身小学校で授業を行う話。
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」
2009年3月ぎっくり腰に遭う。芥川賞受賞できず。
「形影相弔」
時期不明。2010年に芥川賞を受賞した後の話。
「感傷凌礫」
時期不明。芥川賞受賞後に母親から手紙が来た話。
「酒と酒の合間に」
2013年頃。浅草キッドの玉袋筋太郎が2年前に上梓した本が文庫化されて解説文を書く話。
「歪んだ忌日」
46歳2013年1月29日、藤澤清造の祥月命日、俄かファンを苦々しく思う話。
「朧夜」
46歳2013年3月。秋恵が去って10年後。作家生活。
「芝公園六角堂跡」
2015年2月。藤澤清造への想いを語ったもの。
「終われなかった方々夜の彼方で」
2015年6月
「深更の巡礼」
2015年7月
「十二月に泣く」
2015年12月
「四冊目の根津権現裏」
2018年12月。
「青痰麺」
1人でラーメン店を訪れ痰を吐き、その7～8年後に秋恵と訪れ、更にその15～6年後の芥川賞受賞後に訪れた。
西村賢太作品の特徴
三人称作品は一文毎に改行。
時系列は分かりやすく。
誤っている箇所もあると思うので今後修正をしていくつもり。
ちなみに西村賢太は1967年(昭和42年)7月生まれ。
「跼蹐の門」
昭和58年6月(16歳)。上野の海産物屋でのアルバイトを見つけるも前日の深酒により初日に寝過ごした話。
「潰走」
昭和58年10月(16歳)。雑司ケ谷のアパート家主と対立。仕事は食品訪問販売。大学生と諍いになり、一方的に掴みかかりクビ。
「貧窶の沼」
昭和59年夏(17歳)。赤札堂でナンパした馬鈴薯ブス(佐久間悠美江)との交際するも数回会って(2ヶ月未満)終了。浅草の酒屋の配達をしていたが、足の臭さの苦情が来て悪態ついてクビ。
「蠕動で渉れ、汚泥の川を」
昭和59年の年末(17歳)。御徒町の洋食屋に5ヶ月勤務。悪事を働き過ぎクビ。このスタートの7ヶ月前に椎名町から鶯谷へ転居(3度目の転居)。酒屋をクビになって4ヶ月後。佐久間悠美江と別れて5ヶ月後。
「瓦礫の死角」
17歳の春。勤務していた洋食店を馘になり、一人暮らしの母親の元へ無心に行く話。
「人もいない春」
昭和60年4月半ば(17歳)。水道橋の製本所での話。自分だけ雇用の期間更新をしてもらえず、夜に鶯谷に飲みに行き、立ちんぼやタクシー運転手に喧嘩を吹っかける。
「腋臭風呂」
昭和60年(18歳)。同じ銭湯に通う腋臭が酷い男を気にする話。飯田橋在住。
「病院裏に埋める」
瓦礫の死角の続き。母親宅を出た後に駅ホームのうどん屋に勤務する話。駅構内で目にする女子大生に恋。声掛けすらせず。50代独身男性の天崎にアパートへ遊びに来るよう誘われて気味悪く遁走。飯田橋在住。
「苦役列車」
19歳になったばかり。昭和島の冷蔵物流倉庫でバイトして同級生の日下部と知り合う話。
「ヤマイダレの歌」
昭和61年のクリスマス。19歳。横浜の造園会社。事務員の女に一目惚れして2度の飲み会で暴言を吐き3ヶ月でクビ。
「菰を被りて夏を待つ」
20歳直前。昭和62年2月に再び東京に戻り要町へ転居。横浜時代に知った田中英光への想いと払いたくない家賃について。藤澤清造とも出会う。
「陋劣夜曲」
20歳。肉欲の希求を語り、箸にも棒にもかからない現状を打破すべく年末に青果市場にて短期間のアルバイトをするも、大八車の車輪で足を踏むという事故を起こし、アパートの家賃も滞納して家主に毒付き、更にはアパートの住人と一触即発。
「無銭横町」
20歳昭和62年10月。要町のアパートの家賃を7ヶ月滞納し、田か町田在住の母親へ無心するも失敗。田中英光の本が欲しくてなけなしの書籍を古書店に売る。
「寿司乞食」
21歳の5月。築地市場で1日働き、その日の歓迎会で酔い潰れて翌日欠勤。
「羅針盤は壊れても」
23歳。「蔵乃味噌」における味噌の訪問販売(押し売り)。そこでは貫多以上にダメな奴、ずるい奴、権利主張し過ぎる女子と様々な人間模様が繰り広げられる。私小説書き始め。
23歳平成2年7月。横浜の伊勢佐木町で県庁して素っ裸でパトカーに乗せられた。いつか作品になるか…？
「夜更けの川に落葉は流れて」
24歳。平成3年。警備会社のアルバイトで梁木野佳穂と出逢い交際。別れた後の年末、引越のアルバイト。
「春は青いバスに乗って」
25歳の3月。平成4年。居酒屋アルバイトでホールの主任とトラブルになり、駆け付けた警察官を殴って拘置所に拘留された話。
「けがれなき酒のへど」
31歳。平成10年。風俗日記。デリヘル嬢に金100万を騙し取られる話。
「墓前生活」
時期不明。藤澤清造の墓標を新宿一丁目のアパートに貰い受ける話。
「二十三夜」
32歳。平成11年。神保町の古本屋でコーヒーの出前に来た20歳位の女性に片思い。ビール券をプレゼントしたところ喫茶店店主を通じて返却され恋は終わる。その後、古書店主の新川に女性を紹介してもらい、仲良く飲んでいたのだが、ふられたと勘違いした貫多は暴言を吐く。実はその女性、貫多のことを気に入っていたというのに…。
「暗渠の宿」
34歳。平成13年。秋恵シリーズ。9月半ば。同棲するアパート探し。
「陰雲晴れぬ」
秋恵シリーズ。引越しとアパート管理人の話。
「肩先に花の香りを残す人」
秋恵シリーズ。同棲1ヶ月。秋恵がタクシーに内緒で乗ったことを当てる話。
「乞食の糧途」
秋恵シリーズ。秋恵がパートに出だした頃の話。パート先の人間関係で悩む秋恵を大した事ないから早く晩ご飯の支度をしてくれと誤魔化す貫多、ふと自身が20歳時の運送会社でのアルバイト時代に重ねる。
「赤い脳漿」
秋恵シリーズ。たまたま入った中華料理店を気に入った貫多、秋恵用に出前を取ってあげたが、麻婆豆腐が苦手だと言う。その後、秋恵の過去のアルバムを見せられ、醜い顔付きを目にして劣情が萎えた貫多は、意趣返しに先の中華料理店で再び麻婆豆腐を注文し嫌がらせ。
「青痣」
秋恵シリーズ。同棲1ヶ月経過。ベランダ用ベンチ購入。下の話をして嫌われる。喧嘩して秋恵が出て行くも帰ってくる。
「昼寝る」
秋恵シリーズ。同棲2ヶ月経過。秋恵、パートに出て1ヶ月も経過していない。風邪をひいたのにパートを休めないと頑張る秋恵と心配し看病に勤しむ貫多。そしてキレる貫多。その後、秋恵の風邪は治り、貫多が風邪を移されるというオチ。
「痴者の食卓」
秋恵シリーズ。同棲2ヶ月経過。カセットコンロを買う話。
「焼却炉行き赤ん坊」
秋恵シリーズ。同棲2ヶ月経過。一人称。犬のぬいぐるみの話。
「邪煙の充ちゆく」
秋恵シリーズ。11月中旬。ベランダで喫煙することに挫折した話。
「下水に流した感傷」
秋恵シリーズ。同棲3ヶ月経過。金魚を飼う話。
「寒灯」
秋恵シリーズ。年の瀬、秋恵が実家に帰省する話。
「どうで死ぬ身の一踊り」
秋恵シリーズ。1月～3月。藤澤清造の法要へ行く前に秋恵と喧嘩して遅れ、母方の墓のある大田区萩中へ墓参り。帰ってから大喧嘩。秋恵は東北の実家へ帰る。再び戻るも暴力。
「一夜」
秋恵シリーズ。秋恵は貫太の仕事を手伝うも、ダメ出しされ喧嘩。貫太は蟹を買ってきたが再び喧嘩。
「微笑崩壊」
秋恵シリーズ。同棲半年経過。2人で信濃屋へ。やはりトラブル。
「膿汁の流れ」
秋恵シリーズ。同棲半年経過。秋恵の祖母が倒れて東北の実家に帰るが、秋恵から渡された生活費を遊興費に使い果たす。
「小銭をかぞえる」
秋恵シリーズ。時期不明。旧友の山志名に借金を申し込むも拒絶され、秋恵の父に再度50万を借りる話。
「人工降雨」
秋恵シリーズ。昨夜の秋恵への暴力暴言を反省するも、秋恵が両親からの借金の借用書を書くように言い再びDV。
「畜生の反省」
秋恵シリーズ。秋恵へのDVを古書店主の新川にたしなめられ反省するも、帰宅したら留守電に秋恵の父からの心配するメッセージがあり、昭恵を待ち構える。
「棺に跨がる」
秋恵シリーズ。初夏。同棲9ヶ月経過。カツカレーを食べていると「ブタみたいな食べっぷり」と揶揄されブチギレ。
「脳中の冥路」
秋恵シリーズ。棺に跨がるの続き。同棲9ヶ月経過。DVのお詫びに野球観戦。しかしタクシーで帰る帰らないで揉めて喧嘩。
「廃疾かかえて」
秋恵シリーズ。秋恵が友達久美ちゃんに金を貸したことを問い詰める話。
「瘡瘢旅行」
秋恵シリーズ。酒屋の配達の女の子にセクハラ発言をして秋恵に窘められ逆ギレ。その後、古書を買いに岐阜へ2人で。その3ヶ月後に秋恵とはお別れ。
「豚の鮮血」
秋恵シリーズ。猛暑。カツカレー事件後、カレーを食べたくなりカレーライスを作るもトラブル。最後は逆ギレする。
「破鏡前夜」
秋恵シリーズ。七尾から戻った貫太は秋恵遁走に気付く。
「膣の復讐」
秋恵に去られた直後、デリヘルでの話。
「腐泥の果実」
秋恵に去られた後、再会する話。
「夢魔去りぬ」
時期不明。新潮の企画で出身小学校で授業を行う話。
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」
2009年3月ぎっくり腰に遭う。芥川賞受賞できず。
「形影相弔」
時期不明。2010年に芥川賞を受賞した後の話。
「感傷凌礫」
時期不明。芥川賞受賞後に母親から手紙が来た話。
「酒と酒の合間に」
2013年頃。浅草キッドの玉袋筋太郎が2年前に上梓した本が文庫化されて解説文を書く話。
「歪んだ忌日」
46歳2013年1月29日、藤澤清造の祥月命日、俄かファンを苦々しく思う話。
「朧夜」
46歳2013年3月。秋恵が去って10年後。作家生活。
「芝公園六角堂跡」
2015年2月。藤澤清造への想いを語ったもの。
「終われなかった方々夜の彼方で」
2015年6月
「深更の巡礼」
2015年7月
「十二月に泣く」
2015年12月
「四冊目の根津権現裏」
2018年12月。
「青痰麺」
1人でラーメン店を訪れ痰を吐き、その7～8年後に秋恵と訪れ、更にその15～6年後の芥川賞受賞後に訪れた。
西村賢太作品の特徴
三人称作品は一文毎に改行。
時系列は分かりやすく。
