日本で〝リベラル〟を自称している人々の思想は、ジョン・ロールズのような米国型リベラルよりは、戦間期欧州のケルゼン流民主主義思想に近い。
ケルゼン流民主主義思想は、価値相対主義思想を前提に、あらゆる思想は等価であるとして、その優劣は民主主義の過程で決すればよしとする。
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返信先: さん
では、人々が民主主義の過程でナチスのような反民主主義体制を選択したらどうするか?
ケルゼンは「民主主義が海に沈んでもやむを得ない」とする(岩波文庫「民主主義の本質と価値」)。
この立場なら、人々がナチスを選択したとしても「やむを得ない」という話になる。その結果がホロコーストだ。
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戦後ドイツでは、ナチスの反省から価値相対主義への反省と〝自然法〟の復活が唱えられた。ラードブルッフのような良心的学者は価値相対主義から自然法論に移行した。
ナチスへの徹底的な反省は、いまに繋がる「闘う民主主義」につながり、ヘイトスピーチや「ホロコーストの嘘」は刑事規制の対象になる
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他方、日本の戦後民主主義は、天皇制絶対思想との対決から始まった。侵略戦争と植民地支配への反省という視点は抜け落ちた。
「超国家主義の論理と心理」で天皇制を徹底的に批判し〝近代的自我〟の確立を解いた丸山眞男は、他方で、朝鮮侵略・植民地支配の旗振りだった福沢諭吉を持ち上げたのだ。
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2021年の時点で、日本がヘイトスピーチを克服できない遠因はそこにある。
一方で価値相対主義が克服できず、ケルゼン型の民主主義のレベルに止まっている法学レベル。
他方で侵略戦争と植民地支配の歴史に正面から向き合うことができず、〝近代的自我〟の確立等と周回遅れの議論をしている思想レベル
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ここは訂正。
〝近代的自我〟の確立等と周回遅れの議論をしている思想レベル
→ 〝近代的自由〟の確立等と周回遅れの議論をしている思想のレベル
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