新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック対策として政府が掲げているのが「3つの密」の対策です。
そのうちのひとつが「密閉」対策、つまり「換気」です。 すでに多くの店舗や交通機関などさまざまな事業者が、政府の要請に従い(あるいは要請されるまでもなく自主的に)換気に取り組んでおられると思います。
一方、気温があがって冷房が必要な季節になってくると、5月中のように窓を開け放っておくのも難しくなります。暑いのを我慢して営業を続ければ熱中症のリスクが高まります。
かといって、窓を閉めれば空気感染のリスクが高まります。これは冷房を使用する夏だけでなく、暖房を使用する冬でも同じことが言えます。
「冷暖房」と「換気」を両立するためには、どのようにすべきでしょうか?
まずは、「換気」がどの程度できているかを「計測」する必要があると考えられます。
換気できている度合いが定量的に測定できるようになれば、努力の最適化ができます。
つまり、努力(換気)が十二分なところは少し手を抜いて余力をつくり、より一層の努力が必要な箇所により多くの対策リソースを投入するといったことが、地域社会をあげてできるようになります。
つまり、換気を計測することで、「換気のトリアージ」が可能になるわけです。
それでは、どのように「換気」を計測するのでしょうか?
換気できているかどうかは、CO2(二酸化炭素)濃度を計測することで間接的に知ることができます。
なぜかというと、多くの屋内環境では、換気を行っていない状態だと、人間の呼気由来のCO2によって、CO2濃度が上昇するからです。この変化をCO2センサで捉えれば、「どの程度換気できているか」を数値で知ることができます。
そこで私達は、「CO2濃度を測定してWeb上で公開する」ことが可能な安価なCO2センサキットを開発し、これを希望する店舗等に無償で貸出することを決めました。
↓こちらがそのCO2センサキットです。
↓計測結果は次のリンクからどなたでもご確認いただけます。
HecEyeデモサイト
屋外のCO2濃度が概ね400ppmですので、非常によく換気されている環境では、CO2濃度が400ppmに近づきます。400~600ppmであれば非常によく換気されている環境といえます。(窓を開け放てる季節はともかく、年間を通してこの換気状態を維持することはかなり難しいと考えられます)
繰り返しになりますが、各店舗や事業者は、既に換気に多大な努力を払っています。
「換気の可視化」はそういった事業者の方々の努力を可視化し、応援することにも繋がると思います。
この計測を通して、地域をあげて新型コロナウイルス対策に取り組んでいることが可視化できれば、新型コロナウイルスに打ち勝てる社会を維持しつつ、地域経済をまわしていくことが可能になるのではないかと考えています。
↓CO2センサキット無償貸出をご希望される方は、次のフォームからお気軽にお問い合わせください。
「換気の可視化」CO2センサキット無償貸出申込フォーム
(業種・業態は問いませんが、多く人が屋内に集まるであろう業態の事業を営まれている方を優先させていただきます。また、予告なく受付を終了したり、場合によってはお貸し出しができない場合がございます。予めご了承ください)
また、計測結果の公開は行わず、計測のみ行いたい方も、 info@realglobe.jp までお気軽にお問い合わせください。
Author: nohara