とんでもない規模!宇宙で一番大きな惑星ランキング13選!

とんでもない規模!宇宙で一番大きな惑星ランキング13選!



宇宙空間にはたくさんの星がありますが、毎年新しい惑星が発見されていて、これまでの研究でわからなかった宇宙の秘密が少しずつ解明されています。科学技術の発達もありこれまでにその存在すら否定されていた超巨大惑星が発見されています。
地球の所属する太陽系で一番大きな惑星は太陽ですが、宇宙空間にはこの太陽よりも巨大な星がたくさん存在しているんです。
今回は2019年5月現在で発見されている星の中で、一番大きい星ランキングを作ってみました。

宇宙で一番大きな星ランキングTOP13!

宇宙で一番大きい星を調べるにあたり、基準となる星を太陽として考えていますが、太陽系の惑星の大きさは以下のとおりです。

・水星:4,879km
・火星:6,779km
・金星:12,103km
・地球:12,742km
・天王星:50,724km
・土星:116,464km
・木星:139,822km
※太陽は1,392,000km

太陽系の中で一番大きい惑星は地球の約10倍の大きさの木星になります。そして木星よりも大きい太陽ですが、今回ご紹介する星は、どれも太陽よりもはるかに巨大なものばかりです。
それでは早速宇宙で一番大きな星ランキングをご紹介していきましょう!

13位: SMC18136

SMC18136
SMC 18136はきょうしちょう座の方角にある赤色超巨星で、大きさは太陽の約1,310倍あり、表面温度は4,000度にもなるそうです。天の川銀河を公転している、小マゼラン雲銀河内にあるのですが、まだ詳細については分かっていません。
トップ10から外れてはいますが、この星を太陽の代わりに太陽系の中心に置くと木星の起動までの大きさと考えられます。

12位: HR 5171A

HR 5171A
HR5171Aという恒星は、宇宙空間に存在している星の中でもかなり珍しい「黄色極超巨星」に分類されます。太陽系から約1万2千光年離れている、天の川銀河の中にあり、大きさは太陽の約1,315倍です。
「黄色極超巨星」は天体の中でもかなり明るい恒星で、HR5171Aは太陽の約50~100万倍明るいのですがその分核燃料の消費が早いため、寿命が尽きて爆発し超新星になるまでに、数百万年しかないという特徴があります。
また2つの恒星が、互いの重心の周りを運動している「連星」で、かなり近い位置に存在しているため、遠くから見るとピーナッツのような形状に見えます。主星のHR5171Aの周囲を回るHR5171Bは、約1,300日かけて回転しています。

11位:さそり座のAH星

さそり座のAH星
さそり座のAH星は、太陽系から約7400光年離れた場所に存在している赤色超巨星で大きさは太陽の約1,410倍あるそうです。サソリ座の中には、夏の南の星としても知られている赤いアンタレスがありますが、AH星はアンタレスよりも明るいという特徴もあります。
等級6.7~9.5の間を714日周期で半規則的に変動する変更星で、変更星総合カタログには、等級が8.1~12.0と明記されていますが、これは写真による等級変化とされています。
大きさだけでなく明るさもかなりなもので、太陽の33万倍、そしてアンタレスの6倍とかなり明るいのですが、太陽系からかなり離れているために地上から肉眼で見ることができない星です。

10位:ガーネット・スター

ガーネット・スター
ケフェウス座・μ(ミュー)星のガーネット・スターは、太陽の約1,420倍の大きさの星です。約730日周期で3.43~5.1等の間を変光している「脈動変光星」のひとつで、3.43~5.1の等級の間を730日周期で明るさが変動しています。オリオン座にあるベテルギウスと並ぶ、半規則変光星(SRC)の中の赤色超巨星の代表で、双眼鏡で観測可能な星のひとつで、明るさは太陽の約35万倍、表面の温度は2,000℃以下といわれています。
以前は「エラキス」という名称がつけられていたのですが、赤色が強すぎるために、ウィリアム・ハーシェルというドイツの天文学者により、現在のガーネット・スターと名付けられています。

9位:おおいぬ座のVY星

おおいぬ座のVY星
おおいぬ座にあるVY星は赤色超巨星のひとつで、約3,900光年離れた場所にあり大きさは太陽の約1,420倍、実際の質量は太陽の30~40倍しかない非常に軽量なガス状の星といわれています。
ガスの流出が急速に進んでいるため、西暦3,200年ころには極超新星か超新星爆発を起こしブラックホールになってしまうのではないかと考えられています。
明るさも強く等級は6.5~9.6あり、最も明るく輝く星としても知られています。

8位:いて座KW星

いて座KW星
いて座にあるKW星は赤色超巨星で、大きさは太陽の約1,460倍で、明るさは太陽の約176,000~360,000倍とかなり明るいのですが、地球からは約7,800光年も離れているので、肉眼で存在を確認することはできません。
膨張・収縮を繰り返し星の形状や明るさが変化する「脈動変光星(みゃくどうへんこうせい)の中のSRC型(超巨星)に分類されています。

7位:ケフェウス座V354星

ケフェウス座V354星
天の川銀河内に存在するケフェウス座のV354星は、地球から約9,000光年も離れた場所にあります。その大きさは太陽の約1,520倍、主星のVV星Aとその伴侶となるVV星Bの連星で、主星であるAは赤色超巨星、伴星Bは青白い色の恒星です。
主星はこれまで発見されている恒星の中で3番目に大きいといわれていて、太陽の約1,520倍と考えられており、明るさが変動する「脈動変光星」のひとつで等級が10.82~11.3まで変化しますが、発見されている恒星の中でひときわ大きく輝く光度の星となります。
太陽系の中心に置くと、火星の軌道をはみ出してしまうほどの大きさです。

6位:いて座VX星

いて座VX星
太陽から約5,000光年離れたいて座にあるVX星は、平均すると太陽の約1,520倍もの大きさがある赤色超巨星です。なぜ大きさが「平均」なのかというと、1,350~1,940倍の間で常に変動しているため、観測するタイミングによって大きさが異なってしまうためで、明るさも変動する脈動変光星のひとつで、半規則的に6.52~14.0の間で等級が変動しています。
VX星の表面温度は2,200~3,200℃と、赤色超巨星の中では低めとなっています。

5位:ウェスタールンド1-26

ウェスタールンド1-26
地球から約16,500光年離れたウェスタールンド1超星団の外れにある、赤色超巨星(または極超巨星)で、遠赤外線や電波などを使用した調査を広範囲に行った結果、大きさが太陽の約1,530~2,544倍と推測され、明るさは太陽の約38万倍あることがわかっています。
表面温度は2,700℃と超巨星の中は冷たい星で、今現在は赤く輝いていますが、エネルギーを赤外線として放出しているため年月が経つにつれ青色の超高温「ウォルフ・ライエ星」になると想定されています。

4位:ケフェウス座RW星

ケフェウス座RW星
太陽系から約11,500光年離れたケフェウス座の方向にあるRW星は、太陽の約1,535~1,650倍あるのではないかと考えられ、表面の温度は4,100℃ほどで等級は6.0~7.3の間を346日の周期で変動しています。
恒星の中でも特に直径が大きい星のひとつで、大きさの推測が正しいのであれば太陽系の中心に置くと木星の起動を超えてしまいます。周期的に変更する性質を持つ「半規則型変光星(はんきそくがたへんこうせい)」のひとつで、不規則な光度の変化が起きることもあります。

3位: WOH G64

WOH G64
WOH G64は地球の所属している天の川銀河の周囲を公転している、大マゼラン雲銀河内にある赤色極超巨星で、太陽からは163,000光年離れています。大きさは太陽の約1,540~1,730倍と想定されていますが、銀河を包み込むように球状星団や星間物質がまばらな状態で分布している「ハロー」の影響で精密な観測ができないため、大きさがはっきりわかっていません。
明るさは太陽の約28万倍、体積は約36,5倍あり、数千年後に超新星になるのではないかと考えられています。

2位:はくちょう座V1489星

約5,250光年離れているはくちょう座のV1489星は、赤色超巨星で、ゲリー・ノイゲ・バウアーというアメリカの天文学者によって発見されました。
大きさは太陽の約1,650倍でその直径は約23億kmとかなり巨大な星で、太陽の代わりに太陽系の中心に置くと、木星と土星の間にまで広がっている大きさで、太陽と比較すると表面の重力は約80,000分の1、地球と比べても約2,900分の1と小さいという特徴があります。半規則型変光星のひとつで、940日周期で明るさが変動しています。

1位:たて座 UY星

たて座 UY星

太陽からの距離が約9,500光年離れているたて座のUY星は、赤色超巨星で太陽系の中心に置いた場合、太陽~木星までふさいでしまうほどの大きさと考えられていますが、正確な大きさはまだ把握できていません。2012年にチリのアタカマ砂漠にある超大型望遠鏡「VLT」を使用した観測では、大きさは太陽の約1,700倍ではないかと推測されています。
明るさは太陽の340,000倍もあるといわれていて、銀河の中で最も明るい赤色超巨星のひとつに入れられていますが、中心核にあった燃料になる水素を使い果たしてしまった老いた星で、核融合の反応が中心部以外の場所で起こっているため、熱で星全体が膨らんで初期のころよりも数百倍大きくなっているそうです。
燃料が無くなってしまっているので星の中はすっからかんで、大きさの割に質量は太陽の約7~10倍とそれほど大きなものではなく、表面温度は星が大きくなるほど低くなっていて現在は3,000℃前後ではないかと推定されています。

星は常に大きさが変化している?

星にも寿命があるということをご存知でしょうか?
星が光るエネルギーは、星の中心部分で起きている「核融合反応」によるもので、水素を燃料にしていることがほとんどですが、燃料も限りがあるため水素を使い果たしていまうと輝くことができません。
燃料となる水素が燃えるときにヘリウムが発生し、さらにヘリウムが燃えると酸素や炭素が発生していきます。この燃料の燃えカスが増えるにつれ、星の中のエネルギーバランスが崩れてしまい、星がゆっくりと大きく膨れ上がっていき「赤色巨星」になるんです。さらに大きくなりすぎると、水素自体が周囲へ漏れていき、最終的に「超新星爆発」という大爆発を起こし、中心部の核だけが残ったり、ブラックホールができるのです。

星の誕生から寿命が尽きて爆発するまでを考えると、星の大きさは常に変動しているとも考えることができます。そのため、科学技術が発達してより詳細なデータを集めることができるようになれば、星の大きさはまた変わるかもしれません。

星の大きさを考えるなら「質量」を見たほうがいい?

今回は単純に「直径が大きい星」のランキングをご紹介しましたが、星の一生を考えると状態によって大きさが変わることがわかっています。そんな「毎回異なる状態」ではなく、変動する数値が極力小さいもので大きさを考えるのであれば「質量(=重さ)」で考えたほうがよいかもしれません。

現在質量で最大規模とされているのは、おおいぬ座のVY星で、太陽の約30~40倍あると考えられています。しかし宇宙空間の中にはこれ以上の質量を持つ星が発見されていて、最大級の質量を持つのはタランチュラ星雲の星団の中でいくつも発見されています。とても若い星団で、超高温なうえ、質量は太陽の100倍以上の星が多いそうです。

タランチュラ星雲に存在する質量最大の星とは?

今現在見つかっている恒星の中で観測史上質量が最大と言われている「R136a1」という恒星は、太陽の約265倍もの質量があります。ウォルフ・ライエと呼ばれる青色巨星で、質量が大きすぎるために、星の中心で起きる熱核融合の中心反応が強すぎて、外層が吹き飛んでしまい高温の内部が露出しています。
太陽の表面温度は約6,000℃といわれていますが、「R136a1」の表面温度は5万度を超え、光の強さは太陽の約870万倍にもなるんです。しかし質量が巨大かつ熱核融合反応が早いことから、寿命は数百万年程度と約100億年といわれている太陽と比べると短命な星といえるでしょう。

星の大きさは変動する!今後の観測技術発達に期待しよう!

まだまだ人類が把握しきれない謎が多く、未発見の星が多い宇宙ですが、そのすべてを観測することができるのは遠い未来のことでしょう。今後観測技術などが発達することで、新しい巨大な星が発見されるかもしれません。
また星の大きさは常に変動していますし、今巨大だとされている星でも寿命が尽きようとしているのであればサイズが大きく変動することもありえるでしょう。そのためより詳細なデータを集めることができれば、大きさのランキングが大きく変動する可能性もあります。

■画像URL
https://pixabay.com/ja/illustrations/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9-%E5%AE%87%E5%AE%99-%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%97%85%E8%A1%8C-755811/
https://en.wikipedia.org/wiki/SMC_018136
https://ja.wikipedia.org/wiki/HR_5171
https://basetop.ru/samaya-bolshaya-zvezda-vo-vselennoy-ndash-uy-shhita/
http://www.city.ibara.okayama.jp/hosikarautyuuhe/H22/h22.8.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%AC%E5%BA%A7VY%E6%98%9F
https://it.wikipedia.org/wiki/KW_Sagittarii
https://basetop.ru/samaya-bolshaya-zvezda-vo-vselennoy-ndash-uy-shhita/
https://en.wikipedia.org/wiki/VX_Sagittarii
https://en.wikipedia.org/wiki/Westerlund_1-26
https://jumk.de/astronomie/big-stars/rw-cephei.shtml
https://ja.wikipedia.org/wiki/WOH_G64
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%A6%E5%BA%A7UY%E6%98%9F
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