沖縄で68人が感染　「予想以上に大きなリバウンド」　デニー知事、危機感をあらわ

　沖縄県の玉城デニー知事は２４日午後、県庁で記者会見し、県内で新たに６８人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県独自の緊急事態宣言が終了した２月末に比べ１週間あたりの新規陽性者数は３倍に増えているとし「予想以上に大きなリバウンド（感染再拡大）となっている」と危機感をあらわにした。

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「予想以上に大きなリバウンドが起きている」と注意を呼び掛ける沖縄県の玉城デニー知事＝２４日、沖縄県庁

　玉城知事は「宣言終了後、感染拡大のスピードが異常に上昇している」と強調。急拡大にブレーキを掛ける必要があるとし①歓送迎会は自粛を②もあいや会食は４人以下で③春休みの帰省時などは早期のＰＣＲ検査の受検ーを求めた。「県民の協力が得られなければ流行の第４波に突入し、強い措置を検討しなければいけない事態になる」と強調した。
　県は２３日、１０～８０代の男女７５人の新規感染を発表。１日あたりの報告数としては１月３０日（７６人）以来、５２日ぶりの７０人超となり、感染拡大に歯止めが掛かっていない。１人が何人に感染させるかを示す指標「実効再生産数」は１５～２１日の１週間で１・３８。感染拡大に向かうとされる「１」を上回る。
　県内の直近１週間の新規感染者は人口１０万人あたり１７・５５人で全国２番目の多さ。全国平均の７・１９人を大きく上回っている。最多は宮城県の２８・４８人。　
　在沖米軍関係の新規感染は２３日の県発表で１６人。米軍関係も増加傾向にある。