地域限定で旅行最大50%引きに、北海道知事が導入表明

北海道議会の予算特別委員会で立ちながら答弁する鈴木直道知事㊨(23日、札幌市)

北海道の鈴木直道知事は23日の道議会で、道独自の観光振興策「どうみん割」に代わる新たな旅行支援策「新しい旅のスタイル」を来週中に始めると答弁した。新型コロナウイルス感染が一定程度収まっている地域に対象を絞り、旅行代金の最大半額を補助する。

2~3月に予定していたどうみん割第2弾のために確保した予算30億円の一部を充てる。最大1万円を補助するどうみん割と同様に設定するため、割引率は最大5割。対象は同居者や個人のみで、地域を一定の圏域内に限る。利用者にはマスク着用、食事中に話さない「黙食」や静かに湯につかる「黙浴」を促す。

事業者には業界のガイドラインや道の感染防止策「新北海道スタイル」の実践、部屋食や同居者限定のテーブルを設けるなどの対策を求める。抜き打ち検査もする。

支援策を停止する条件も示した。事業に参加しているホテルや旅館などで新型コロナのクラスター(感染者集団)を確認したときや、定めた感染対策を施していないことがわかった際、外出自粛要請を住民に求めた場合などで一時停止するとした。

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