コロナ格差拡大の中、米で富裕層の税逃れに指摘[2021/03/23 07:56]
アメリカで新型コロナウイルスの影響による格差の拡大が問題となるなか、富裕層が所得の2割を申告していないという報告がされました。
IRS(アメリカ内国歳入庁)の調査員らも参加して行われた研究報告が22日公開され、アメリカの上位1%の富豪の所得が約21%申告されていなかったことが指摘されました。
厳しい取り締まりにもかかわらず、巧妙に海外に資金を移すなどして税逃れをするケースが見られるということです。
ワシントン・ポストによりますと、アメリカのトップ9人の富豪は主にIT系で、この1年間に3600億ドル、約39兆円の資産を増やしたということです。
バイデン政権による1人あたり1400ドルの給付金を配るための予算は4100億ドルで、匹敵する額を富裕層が得たことになります。
与党民主党には、コロナ禍の景気対策の財源として富裕層への増税を唱える議員もいて議論を呼びそうです。