▼行間 ▼メニューバー
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
紙川涼は探偵じゃない〈物語の限界・不可能推理〉~罪のアントは罰である、何故なら罪とは罰されない事であるから、ならば俺が罰することは罪なのだろうか?~ 現世ッ、推理無双!! 作者:高黄 森哉
12/21

#12、鷹の目、学級長!

 例の学級長との遭遇。

 とまぁ、ワイワイ話しながら、例の階段をヒルクライム!


「おい、後ろから見るとこう、ごつくなったな」

「へー。紙川、死にたいんだ?」


 階段上から放たれた七咲の蹴りが、俺の頬を掠める。ココは階段だぞ! 正気か?


「七咲。落ち着け。ココは階段だ」

「いや! お前のせいじゃ」

「仲いいよな、お前等。まったく、羨ましいぜ。おらぁ、幼馴染いないからよ」


 山崎がしみじみ言う。


「羨ましい?これがか。山崎、お前に自殺願望があったなんてな、悩みがあんなら相談のんぞ」

「はぁよぉ、そぉいや、七咲さんって紙川と同中でしたっけ」

「そうだよー、安田君。幼稚園も、小学校も同じ幼馴染。はぁ~、患って十六年かぁ」

「お、七咲、奇遇だな」

「んだとぉ!てめぇ、死にてえか?」

「いや、お前が言い始めたんじゃん」


 踊り場でヘアピンカーブ!つまり、折り返す。踊り場から見える吹き抜けの、立体な空間の広がりは、学校というのが一種の、非日常であることを意識させる、はずなのだが、もはや、見飽きた。新鮮だったのは最初だけ。今はもう、道端に生えたブタクサと同じ価値。


「七咲、鍵ないんだろ、先、職員室行くか」

「でも高峰ちゃんと入れ違いになってないか、確認してからにしよー」

「なんだ、その気の抜けた声。猫被ってるだろ」

「違いますけど。誰かさんがイライラさせるから、口調が変わるんですけどー」

「大変だなー、そりゃ」

「う?原因、お前だよ?」

「おお、教室、電気ついてまっせ、姉貴ぃ」

「ほんとー、山崎君。ありゃー、あそこでパン食べてたのは失敗。別ルートからかー。待たせちゃったかな。階段沢山あるから、思えば、入れ違いになりやすいんだよねー」

「いやぁ、七咲さん。やっちゃいましたね」

「なんで紙川は、嬉しそうにしてんの?高峰さんに、報告しとくわ」

「それだけは勘弁してくれ。それに、いじめてあげるな」

「なんで、私がいじめたみたいになってるワケ?」

「やっぱ、そうだったか」


 七咲は振り返る、階段上からニコヤカに胸の前で手の平をスタンバイさせた。


「手押し相撲やろうよ」

「お、おい。興奮すんなって、ちょっと冷静になれ」

「いや、他人事みたいに言ってるけど、貴様のせーだからね」

「代わりに七咲さん、俺とやりましょうよぉ」


 安田がスタンバる。止めとけ、止めとけ。


「アハハハ、手汗凄いしー。それにほら、階段だと危ないから、ほりゅー」

「うっす!」


 おい、それでいいのか、安田。

 階段を登り切って、スクエアライト。最後に十字路を普通に曲がる。勿論、その間も七咲には!!!【トリプルコーション】である。

 ドアに手を掛けて、木製の扉を引く。

 ”右に引く ”

 う、眩しい。

 斜めに射しこむ、生まれたての日の光が、顔を照らす。朝日で目を傷めないよう、細目で教室内を見ると、教卓を背中、真っすぐと屹立する女子生徒のシルエットが浮かび上がった。後光が射してる仏像のようにも見えるし、視界の瞼が黒帯なら、映画的な一コマにもなった。いや、どっちも無理があるか。

 腕を体の後ろでゆるく組む、いかにも体制、なポーズには見覚えがある。あれは高峰学級長の癖なのだ。俺は身近なことに対して詳しくない方だが、自分が興味惹かれる物、例えば、人の仕草とかには敏感。シルエットだけでも当てられるね。………………もっとも、教室にいるのは消去法で一人しかいないが。変なおじさんが『やぁ』とか、間違ってもないだろ。


「学級長、おはようございます」

「————————————おはよう」




今回は、予定と大幅に変更する、実験回です。元のプロットには無い会話で、冒険です。いやぁ、会話は誰が言ってるのか分かりにくくて困るよ。今回は発作的に書いたので、数日後に、また書き直すかもしれません。読点の使い方がいまだ、はっきりしない。

  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。

― 感想を書く ―

1項目の入力から送信できます。
感想を書く際の禁止事項をご確認ください。

※誤字脱字の報告は誤字報告機能をご利用ください。
誤字報告機能は、本文、または後書き下にございます。
詳しくはマニュアルをご確認ください。

名前:


▼良い点
▼気になる点
▼一言
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。