朝鮮日報

韓国軍、日本より4時間遅れで「弾道ミサイル」と発表…制裁違反かとの問いに「答えられない」

北朝鮮、弾道ミサイルを発射
北朝鮮のミサイルにぐずぐず対処

 韓国政府の消息筋は24日、北朝鮮の巡航ミサイル発射の事実を遅まきながら確認しつつも「巡航ミサイルは安保理決議違反ではない」と、北朝鮮の挑発の意味を縮小しようとするかのような態度すら見せた。だが北朝鮮は、それからわずか1日で、安保理決議違反であることが明白な弾道ミサイルの発射を強行した。こうした場面は、北朝鮮が「イスカンデル」「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」など対南打撃用新兵器を連続発射していた2019-20年の状況を連想させる。当時、韓国軍は「弾道ミサイル」「安保理決議違反」であることを強調した米国・日本とは異なり「不詳の発射体」「短距離発射体」などあいまいな表現にこだわり、捕まえようのない盗賊・洪吉童(ホン・ギルトン)に引っ掛けて「洪吉童軍」とも呼ばれた。

 韓国軍の周辺では、韓国軍が過剰に北朝鮮の顔色をうかがうことを懸念する声が強まっている。行き詰まった南北関係の反転を狙う青瓦台は、どうあっても北朝鮮を刺激しないようにし、韓国軍はそんな青瓦台の顔色を気にするという悪循環が続いているのだ。ある予備役将官は「韓国が訓練を縮小し、北の挑発を縮小したからといって、北がこれを理解してくれると思うのは錯覚」とし「韓国軍の状況判断と決心は常に安全保障が優先であるべき」と語った。

■韓国が2021年世界軍事力ランキング6位、北朝鮮28位…日本は?

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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