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島津製作所G『トイレ排水の糞便をPCR検査して施設内の陽性者を確認』実証実験

更新:2021/03/26 12:15

 京都の精密機器メーカー・島津製作所のグループ会社「島津テクノリサーチ」が、下水を用いたPCR検査の実証実験を始めると発表しました。

 島津テクノリサーチによりますと、京都府・京都市の協力を得て、3月26日から京都市内2か所の施設で行う実証実験は、トイレの排水からヒトの糞便を採取してPCR検査を実施。新型コロナウイルスの陽性者を確認した場合は、施設内の人物を個別に検査して、陽性者の特定につなげるというものです。

 一度にまとまった人数のPCR検査ができ、4日ほどで最終的な陽性者特定までできるということです。

 (島津テクノリサーチ・環境事業部 八十島誠副事業部長)
 「感染拡大防止、あるいは医療崩壊の防止に貢献できるというふうに考えております。」

 実証実験は4月末をめどに完了する予定で、地域の感染状況を把握する新たな手段として注目されます。