偽のコミュニケーション術の流布から自分を守るための俺的心得です。

早口はよくない、ゆっくり喋った方が伝わる、という話し方に関するアドバイスをよく見かけます(人に言われることもあります)
では、早口にはメリットが無いのか?この点を語る人はあまり多くありません。

今日の投稿は、①早口のメリット、②ゆっくり喋れというアドバイスを行う人(アドバイザー)のメリット、③早口の実践にあたって注意するべきポイント、について述べます。

①早口のメリット

単純に時短

同じ情報量のコミュニケーションを行う場合、お互いゆっくり喋るよりお互い早口の方が、より短い秒数で会話が完了します。同じ時間数会話を行う場合、早口の方がより多くの話題を取り扱えることになります。

脳トレ的な要素

ゆっくりでも早口でも、発声に至るまでには、以下の思考ステップをおおよそ完了させる必要があります。
・相手が何を言っているか、言葉としての理解
・相手の意図は何か
・会話の流れをどうしたいか?続ける、変える、やめる、自分の意思確認
・自分の発言したい内容は何か
・自分のこれから発言する内容についての事実確認(ウソを言ってしまわないか?)
・単語やフレーズのTPO(場にそぐわない、誤解を生む、語弊のある表現を誤って使用しないか?)確認
・相手がどう思うだろうか?の推察と、さらに次の自分のセリフや会話の流れについての推察
・やっと発言に至る、単語を言い間違えないように発音

ゆっくりよりも早口の方が、上記いずれかをミスしやすくなるため脳みその使用率が遥かにUPします。これが脳トレになります。

相手の発言を遮ることができる

声質や声量との組み合わせもありますが、ゆっくりよりは早口の方が、相手の発言を任意のタイミングで阻止しやすいです。
このメリットは、他投稿で述べている各種メンタル護身術を発動させる際、特に有利となります。
※早口に慣れると、ゆっくり喋る話法でも相手の話を遮ることができやすくなります。

相手にシンキングタイムを与えない

相手の話を遮らず聞く場合でも、こちらの返答が高速であれば、その分相手の持ち時間が短くなりますので、相手の発言ミスを誘いやすくなります。
さきほどの「発言を遮る」と同様に、相手と仲良く話す場合は必要のないメリットです。

ギャグやツッコミが通りやすい

たとえば5人で話しているとき、その瞬間に適したギャグやツッコミを発動できるのは5人のうちの誰かひとり、早い者勝ちです。早口の方が有利。

2人で話しているときは、適したタイミングを逃さない(話題が変わってしまう前にツッコミを行う)ために早口のスキルは持っておいた方がよいです。

バリエーションがある

早口ができる人がゆっくり話すことを選ぶ場合、自らの発音を遅らせるだけでそれが成立します。
対して、いつもゆっくり話す性質の人が早口で話すには、事前にそれ相応の訓練が必要です。
早口ができる人の方が、ゆっくり話す人と比べて、発音の緩急をつける選択肢を持っていることになります。

②ゆっくり喋れというアドバイスを行う人(アドバイザー)のメリット

提案難易度がとても低い

「ゆっくり喋った方が伝わりやすい」
こんなこと、誰でも言えます。
誰でもアドバイザーになれるキーワードです。

反論が無い

誰もが納得しやすいアドバイスであるため、「ゆっくり喋った方が伝わりやすい」と発言した人は、ほぼ間違いなく話し方アドバイザーの立場、他の人よりひとつ上のポジションを獲得できます。

反復使用が可能

ゆっくり喋りたい派の方であっても、過去にゆっくり喋れと注意を受けた方であっても、その場の話題やタイミングによって早口で喋っちゃうことはよくあります。

「ゆっくり喋った方が伝わりやすい」これは同じ人に対して、長期間、何回も繰り返し使える発言であるため、アドバイザーとしては別のアドバイス文言やアドバイス視点(発想)を考える必要がなく、大変便利なキーワードです。

③早口の実践にあたって注意するべきポイント

相手が「え?」と言ったらこちらの負け

相手がこちらの発言を聞き取れずに、あるいはわざと、「えっ?」と返事した場合、こちらの負けとなります。えっ?と言われると大体のケースで同じことをもう一度話す必要があり、これは自ら発したジョークが面白い理由を説明させられることに等しい屈辱を味わう結果となります。

活舌訓練推奨

アメンボ赤いなあいうえお、など、好みでよいのでブツブツ発音練習はしておいた方がよいです。

思考のステップ追加が必要

早口の実践においては、相手に「え?」と言われて負けるリスクを減らすため、先述した発言前の思考のステップに「早口でも相手が聞き取れる表現か?」を追加する必要があります。

早口は、相手が知っているか理解できうる表現で行う必要があります。
また、相手が知ってる単語を用いたとしても、話題から外れすぎている(想定しにくい)表現だと「え?」と言われるリスクは増大します。

緩急使い分けの意識は必要

・対面か、そうでない(電話やLINEやzoomなど)か
・相手との年齢差、経験差、生きる世界の差
・相手との関係性(個人、家庭、仕事、格上格下など)
・場の空気や話題の優位性がどちらに傾いているか

TPOに応じて、早口を使うか、ゆっくり喋るか、選択的判断が必要です。

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以上です。
早口の人は得てしてニセアドバイザーの恰好の餌食になりますが、あなたが気に病む必要は少しもありません。
早口ライフを満喫し研鑽に励み、盾突く偽物はさっさと打ち負かしてください。という提案でした。

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