ディスプレイの輝度を自動調整するソフト

OSの節電機能で、ディスプレイモニタを一定時間で消灯するものがあるが、付属機器メーカーのアイ・オー・データが、これを完全に消灯しないで薄暗い状態で節電表示するソフトを配布している(自社製品向け)。完全に画面が見えなくなってしまうのを嫌がって節電設定を外したり、マウスを動かしたりしてしまう人が多いのでこういうものを作ったそうだ。また、輝度変更までの待ち時間を昼夜など時間帯別に細かく設定できる機能もある。OSの節電機能の高機能版といえる。

I-Oデータ 節電マネージャーこの関連で前から欲しいと思っているのは、時間帯で明るさを自動で調整してくれる機能だ。昼から夜へ時間が移るごとにちょうどよい明るさに自動で変えてくれる。夜の設定だと昼は暗すぎるし逆も同じで、自分も含めて手動で毎日設定し直している人が多いのではないだろうか。この機能があれば目を保護することにもなるし、消灯機能と組み合わせて節電の効果も最大化できる。

外界の明るさをセンサーで感知して、ハードウェア的にこれをやってくれるハイクラスのディスプレイ、ノートPCは既にあるようだ(携帯電話でもある)。だが、これだと今機能なしのものを使っている場合、ハードごと買い換えないとならず、ハードルが高い。

以下の程度でいいと思うのは、現状手動で設定替えしているのを学習して補助してくれる機能だ。文字入力の変換履歴を学習する機能のように、一度手動で設定した輝度と時間を保持して、翌日以降自動で再現する。これだけでよい。季節が変わって日が長くなったり、使用環境が変わった時には、手動で設定替え直したものをまた記憶する。こうすれば始終設定替えする手間を大幅に省ける。これならソフト的に実現できそうだし、既存のディスプレイでもそのまま使える。ポータブルで使っているノートPCのようにその都度使用環境が変わる場合にはあまり役に立たないが、オフィスや住宅で据え置きで使っている場合には、十分役立つだろう。

ネット環境の場合に天候情報と連動して輝度調整を高度化したり、季節ごとの日の長さも自分で考慮してくれる、などというあたりも、付加機能として面白い(自分はそこまではいらないが)。また非使用時の電力量との差分データを集めて、皆で協力して全体で何W節約しました、というのを表示するのもいいアイディアかもしれない。

PCの消費電力のうちディスプレイのバックライトは大きな割合を占める。OSのおまけ機能だけでなく、ソフトウェア的にももっと洗練された機能があっていい。もし多くの人が便利だと思ってくれて、広く普及したら、節電効果もトータルでけっこう大きなものになるのではないだろうか。





関連記事 ディスプレイの輝度を調整するソフト(続) 節電ソフトの評価 (キヤノン HOME-ECO)


2008/09/04 | TrackBack(0) | 情報技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
FC2 Analyzer
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。