外界の明るさをセンサーで感知して、ハードウェア的にこれをやってくれるハイクラスのディスプレイ、ノートPCは既にあるようだ(携帯電話でもある)。だが、これだと今機能なしのものを使っている場合、ハードごと買い換えないとならず、ハードルが高い。
以下の程度でいいと思うのは、現状手動で設定替えしているのを学習して補助してくれる機能だ。文字入力の変換履歴を学習する機能のように、一度手動で設定した輝度と時間を保持して、翌日以降自動で再現する。これだけでよい。季節が変わって日が長くなったり、使用環境が変わった時には、手動で設定替え直したものをまた記憶する。こうすれば始終設定替えする手間を大幅に省ける。これならソフト的に実現できそうだし、既存のディスプレイでもそのまま使える。ポータブルで使っているノートPCのようにその都度使用環境が変わる場合にはあまり役に立たないが、オフィスや住宅で据え置きで使っている場合には、十分役立つだろう。
ネット環境の場合に天候情報と連動して輝度調整を高度化したり、季節ごとの日の長さも自分で考慮してくれる、などというあたりも、付加機能として面白い(自分はそこまではいらないが)。また非使用時の電力量との差分データを集めて、皆で協力して全体で何W節約しました、というのを表示するのもいいアイディアかもしれない。
PCの消費電力のうちディスプレイのバックライトは大きな割合を占める。OSのおまけ機能だけでなく、ソフトウェア的にももっと洗練された機能があっていい。もし多くの人が便利だと思ってくれて、広く普及したら、節電効果もトータルでけっこう大きなものになるのではないだろうか。