無印良品のフリーズドライ惣菜スナック

無印良品が、お惣菜をフリーズドライで乾燥させた「惣菜スナック」を発売して話題になっている。WalkerPlusで取り上げられていた記事をみて、面白そうなので自分でも買ってきて食べてみた。

惣菜スナック(無印良品)

種類は「卯の花」「ひじき」「肉じゃが」「里芋」の4種類だが、そのまま食べてもそれぞれの食感が残っていて今までのスナック菓子にない楽しさがある。

一方記事にあるように、お湯で戻すのもやってみたが、こちらも思いのほか味が良くてびっくりした。長期保存可能で重量もほとんどないので、災害時や登山などにはうってつけである。いざとなったらこれとご飯があれば十分食事になる。

フリーズドライはよくカップ麺の具に入っていて、あとは一般に手に入るのはインスタントコーヒーや味噌汁、雑炊くらいのところだろうが、本来は冷凍食品に匹敵する素晴らしい技術なので、もっと活用していろいろなバリエーションを開拓し、単品でも売り出せばいいのにと以前から感じていた。

特に「重さがない」という点は優れた長所で、防災用途で会社や団体などでまとめて量を調達したり、実際の使用時に乏しい運搬手段で持ち運んだりする際には、大きな利点になる。冷凍食品と違って保管するのに余計なエネルギーのかからない「エコ」な食品でもある。

また、食味についても延ばせる余地が技術的な改良で大きくあるのではないかと感じる。冷凍食品でも、コンビニの発達していないヨーロッパでは代わりの位置づけで広く活用されていて、冷凍技術を工夫して丁寧に作った商品を使えば、それだけを素材に使って言われなければ気づかないくらい本格的な料理を作れる。乾燥食品でも、和食や中華料理で使う椎茸や魚介(貝柱や乾燥海老など)は、生のままのものより乾物の戻しの方がむしろ味がよい。インスタントコーヒーも昔のものに比べれば相当本格的な味わいを出せるようになってきたし、そういった日本や中国の伝統的な活用事例を考えると、延びしろはまだまだ大きいはずだ。

こういう遊び心のある優れた商品を切り口に、もっと技術そのものにも光があたって、縦にも横にもその可能性が深耕されていくとよいと思う。





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2009/11/11 | TrackBack(0) | 商品・サービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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