福岡市内唯一の遊園地「かしいかえん」１２月３０日で閉園

福岡市内唯一の遊園地「かしいかえん」がことしの１２月３０日で閉園することが発表されました。

■西日本鉄道　倉富純男社長
「平成に入って、実はほぼ赤字の状況だった。そういった中でも象徴、地域貢献も含めて考えながら維持してきたわけですが、こういった状況の中では限界だなという判断をした」

きょう午後３時からの記者会見で西鉄は、福岡市東区の「かしいかえん」をことしの１２月３０日をもって閉園することを明らかにしました。

きょう午後、「かしいかえん」を訪れていた人からは、「驚き」と「悲しみ」の声が聞かれました。

■来園客
Ｑかしいかえんがことしでなくなる
「え？そうなんですか」「３人の孫、連れてきてましたから、遊ぶところがないですほかに」

■来園客
「いまそこで聞いてびっくりして」「残念ですね　きれいなのにね、改装してまだね」

閉園を決めた理由について、運営する西鉄は―。

■西日本鉄道　財部幸司部長
「施設の老朽化による設備投資の方針や、新型コロナウイルスに伴うさらなる利用者の現象に鑑み、閉園することといたしました」

新型コロナウイルスの影響で西鉄の経営そのものが厳しさを増す中、回復の見込みが立たない赤字事業からは撤退せざるをえないと説明。

閉園後の跡地利用については、これから検討していくとした上で、閉園までの間、地域や利用者への感謝の気持ちを込めたイベントを企画していくとしています。