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所長を育て、現場を活かす! 社風に基づく人材育成
多様化の波は、建設現場の所長にも訪れている。
経験豊富で現場のすべてを掌握するベテラン所長がいる一方で、
発展途上ながら自分と周囲を共に成長させていく若き所長もいる。
現場監督として、管理者として、また部下を育てる上司として、
さまざまな課題と向き合いながら日々奮闘する姿は頼もしい。
会社のバックアップも仰ぎつつ、作業員とのコミュニケーション、
取引先との折衝などに取り組む所長が描く、理想の姿とは…。
入社7年目の若手所長
髙松建設(株)では、入社5~7年目で1級建築施工管理技士の
資格を取得し、実力もあると認められれば、
若くして現場所長になれるという風土がある。
新田さんは、同社初の女性所長として2棟目の現場を運営している。
所長判断で生産性向上も達成
市街地で集合住宅を建設中の現場。
近くに高圧電線があり、敷地にゆとりもない中で
所長自ら仮設計画・搬出入計画を工夫した。
狭い場所に設置できる揚重機を採用したことで、
作業負担軽減にもつなげた。
係員との違いは「視野の広さ」
係員の時は、自分が受け持つ範囲だけ
責任を持って管理すればよかったが、
所長となって常に現場全体のことを把握する必要があり、
当初はそのギャップに戸惑ったという。
設計担当との連携を重視
設計施工案件のため、同社設計部とも
綿密に打ち合わせを重ねた。
依頼主の要望に高いレベルで応えるには、
設計と施工の連携は必須だ。
QCDSの四大管理に苦闘
現場のリーダーとして、QCDSのチェックも不可欠。
大変なことも多いが、以前の現場での経験を生かして
自分の成長も実感できた。
二人の後輩社員を育成する
現場には、それぞれ入社4年目・2年目の
若手係員が勤務しており、彼らを育てるのも所長の責務。
うまく業務を分担することで、自身の負担を減らしつつ
後輩に仕事を覚えさせるように心がけている。
職人との交流も重要
若い所長がベテラン職人たちと
対等に渡り合うのは簡単なことではない。
新田所長は、何ごとも段取りを重んじて
物事をスムーズに進めることで、
良好な関係を築いた。
会社としてのバックアップ態勢
所長は多くのことを自分で決断し、また結果を
出さなければならない立場。
しかし、だからといって会社がすべてを一任し、
また責任を押しつけるわけではない。
先輩社員、上司、関連部署など、
困ったり迷ったりしたときに相談しやすい環境は整っている。
めざす所長の理想像は…
これまで間近で見てきた所長は、
負荷がかかりそうな部分や
工程に無理がある箇所を見抜き、
前もって対処していた。
新田所長も、そんな「察知能力」に長けた所長に
なりたいと思っている。