おめでとうございます。正解です。
左は研究の説明に使っている図(陸上装備研究所のページ版)です。この図の右上にご注目ください。「クーラント(水冷水)が通るホースを省略化できる空冷化」とあります。水冷式モータは必ず水を通すホースが必要ですが、このホースは戦闘しているときなどに、壊れてしまう恐れがあります。そうすると、モータ本体が壊れなかったとしても、冷やせなくなってオーバーヒートして壊れてしまいます。また、水冷式モータは、クーラントの交換、クーラントを通すホースや液漏れを防ぐパッキンの点検など、整備に手もかかります。モータのケースに水路を設けるため、ケースも複雑になって重くなりがちです。また、水冷式モータでは車両側にクーラントを冷やすラジエータと、ラジエータとモータをつなぐホースが必要です。空冷化でラジエータやホース、さらにはクーラント自体も不要となり、車両も軽量化できます。空冷化することで、説明文にあるように「残存性及び部隊での整備性の向上並びに軽量化に寄与する」ことを目指しているのです(残存性とは、地雷の爆発などで車輪やモータの一部が壊されても、走行する能力は失わないことをいいます。高速で走行できなくなるかもしれませんが、走行できることが大事なのです)。
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