米、教室で子供の間隔90センチに半減 感染防止で新指針

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CDCのワレンスキー所長は新指針が学校の対面授業を促進すると説明した=AP

【ワシントン=鳳山太成】米疾病対策センター(CDC)は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、学校の教室内で子供同士の間隔を最低3フィート(約90センチメートル)とるよう求める新たな指針を発表した。従来より半減する。近づいて着席し、多くの子供を収容できるようになる。

最新の研究成果を踏まえて、従来の6フィート(1.8メートル)から見直した。小学校、中学校、高校が対象だ。引き続きマスクの着用を求める。マスクを着用できない飲食時や、成人と距離を取る場合は、これまで通り6フィートをとるよう勧めている。

CDCが指針を見直すのは、対面授業の再開を促すためだ。子供同士の距離を空ければ、教室に入れる子供の数が限られる。学校はクラスを2グループに分けて毎週交代で通学させるなど、複雑な対応を迫られていた。

バイデン米大統領は2月、4月末までに大半の学校で対面授業を週5日再開する目標を掲げた。経済の正常化へ向け、保護者が職場復帰する上で児童が学校に通える環境が不可欠との考えだ。ただ、教職員組合の一部は感染対策が不十分だとして職場復帰に反対しており、CDCの指針見直しで対面授業の拡大がどこまで進むかは不透明だ。

世界保健機関(WHO)や日本政府は既に、子供同士の間隔を最低1メートルに緩和している。子供は感染拡大や重症化のリスクが低いためという。

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