「間違った判断基準」の提供に気付き、回避するための俺的心得です。

先に結論

・サルでもわかる○○
・わかりやすい!○○
・○○は簡単、これだけ、わかった!

こういったタイトルの教材・ネット記事、書籍や勉強会(すなわち知識ノウハウ系の情報が商品になっているもの)に関わるのは、時間のムダです。
わかりやすいかどうか?の要素は、自己教育の目的達成と本来何の関わりもありません。

逆に
・苦しんで覚える○○
・地獄の○○トレーニング
こういうのに関わることも、同じ意味で間違いで、時間のムダです。
苦しむかどうかも同じく自己教育に関係ないからです。

次に、なぜ本質から外れたコンセプトの教材などが世に多く発表されるのか?
その理由について述べます。

発信者の意図、ビジネスモデルを知る

こういうタイトルで教材(など)を作成する発信者の意図というか目的は、「できるだけ少ない労力で、なるべく多くの金銭を手にすること」です。

①とっつきやすいキャッチーなタイトル(サルでもわかる)にして、客に買ってもらう
②このようなタイトルである以上、内容は薄い方が良い(内容が薄くても文句を言う人がいない)
③内容が薄ければ、1作品あたりの作成者の労力は少なく済むし、同じ総労力をつぎ込んだ場合に完成する作品数は多くなる(イラストや図解、動画や音声など、文字以外の情報割合を増やすと教材などのボリュームが水増しできる)
④内容が薄ければ、1作品あたりの客の得る知識は少なくなる
⑤内容が薄ければ、客は、少ない労力で達成感(書籍なら読了感などの快感)を得られる
⑥客の必要とする知識を満たしていないことと、前述のニセの快感を基にしたニセの好評価レビューが多くなるため、続作も売れやすくなる
⑦内容を薄くすればするほど、タイトルを工夫すればするほど、①~⑥が好循環となり、発信者は前述の目的「できるだけ少ない労力で、なるべく多くの金銭を手にすること」を達成しやすくなる

個別の教材によって上記表現が語弊となる場合も当然ありますが、大体上記①~⑦のビジネスモデルと考えて問題ありません。

コレ系で売れてるシリーズは、中身が同じまま改題したり再編したり、同じ教題で同じようなコンセプトの丸パクリ作品を作って発信しても意外にバレずに批判を受けずに売れちゃう、という再利用性が高くなる傾向があり、発信者からして都合のいいことこの上ないビジネスモデルとなります。

じゃあどうするか?

じゃあどうするかというと、教材等の選び方についてのアタリマエの話となるのですが
「自分の能力・関心に合致した内容のある、正しい教材等を探す」これにつきます。

A:難易度、自分の能力との合致性
サル向けでOK ⇔ 研究者向けは難しすぎてムリ
の、0~100段階での評価

B:好奇心を増強したい希望があるか?
興味関心の喚起を目的とした、ほぼ広告とも言えるもの ⇔ 関心を刈り取る(※)もの
の、0~100段階での評価
※関心を刈り取る=関心はあるが知識や理解が現時点ではない、そのギャップを埋めるもので、既に関心が充分にある人向けの専門書的な教材等

C:知識範囲に対する要求との合致性
ピンポイント解説 ⇔ 網羅的解説
の、0~100段階での評価
※たとえば英語書でいうところの「日常英単語集 ⇔ 英英辞典」のような区分け

D:客観事実の整合性
ソースなし、あるいは客観的に正当性証明ができにくい記述が多い、単なる読み物 ⇔ テクニカルデータシートのような、情報羅列がメインのもの
の、0~100段階での評価

E:時代性
その昔、先駆者が正しいと定義したもの ⇔ 最新の研究での定義
の、0~100段階での評価
※最新情報が間違っている可能性もあるので、必ずしも新しいから良いというわけでない

F:独自性
関連書籍や参考文献が、その教材のテーマと同ジャンルであるか?
関連書籍群の概要まとめである ⇔ 関連書籍無しのオリジナルである
の、0~100段階での評価

G:単純快楽性
楽しければ(あるいは話題になれば)OK ⇔ 他の特定の目的(職業能力形成など)を満たす
の、0~100段階での評価
※楽しむことor話題を知ることそのものが職業能力として必要な方もいるので、単純快楽かどうかの判定は人による

気楽に短期的な快楽を得られればそれでいいのか?本質を網羅的に深く探す喜びを求めているのか?
などなど、こんな感じで複数の評価基準を考えて、自分の要求とその教材が合致してるか吟味して選ぶことが、しょうもないタイトルに釣られない最良の対策となります。

──

以上です。

サルでもわかる、というタイトルは「内容が薄いからとりあえずコレを選ぶべき」という、間違った判断基準を客に提供しています。

前述の対策で述べたことについて、0~100評価の0だから悪い、100だから良いというものでなく、あくまで現在の自分の能力と要求に合っているかを判断して、教材等と関わるようにしてください。一通り考えれば、ほとんどの場合「サル向けでOK」とはならないでしょう。
ここをミスると、大の大人が子供向けの絵本を買わされて喜んで読んでるみたいな構図にハマり、その教材等を消化する時間も丸ごとムダになります。気を付けましょう!という提案でした。

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