環境への取り組み
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項目 | 活動内容 | SDGs |
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環境マネジメントシステム |
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環境面からのサプライヤーの選定 | ||
大気への排出に対する取り組み | ||
環境配慮型製品の開発 |
環境マネジメントシステム
ソディックの品質・環境・安全方針
QVP+ 2020年度 全社方針書
ソディックは、ものづくりを通じて持続可能な社会の実現に貢献するため、TQM(Total Quality Management)の観点から品質・環境・安全推進体制を構築しています。そのなかで「QVP+全社方針書」を定め、独自の業務改革・改善のためのQVP+活動※を国内外の各拠点に展開しています。トップマネジメント主導でのグローバル発表会において、各グループ会社・各部門がそれぞれ設定した重点課題をもとに前年度の活動の成果と反省点、新年度の目標を共有。中長期的な目標を視野に入れた継続的な改善活動につなげています。
- QVP+活動:QVPはQuality Victory Planの略で、年度ごとの方針・目標に沿って、それぞれの部門が品質・環境・安全面の改善をめざす活動です。
- 「QVP+全社方針書」はこちらをご覧ください。(PDF:87KB)
品質・環境・安全推進体制
「品質」「環境」「安全」の3つの大きな柱で推進体制を構築しています。
ISO14001認証取得
日本国内すべての事業拠点において、環境マネジメントの国際規格ISO14001:2015を認証取得しており、継続的に見直し・改善を繰り返し、有効性を確認しながら運用しています。
環境面からのサプライヤーの選定
グリーン調達
2000年5月、グリーン購入法が制定されました。これは、循環型社会の形成のためには供給面だけではなく、需要面からの取り組みも重要であるとの観点から、事業の特性、必要な強度耐久性、機能の確保、コスト等に留意しつつ、環境負荷の小さいものを優先的に選ぶグリーン調達を積極的に推進することを定めたものです。
ソディックでは、2017年11月に「グリーン調達基準書」が発効し、「調達先」および「調達品」の選定基準を規定し、グリーン調達の基準を満たすために必要な活動・調査を明確化しました。また、国内・海外の調達先に対して調査を実施し、地震発生時やメーカーによるデータ改ざん問題等発生時にも対応可能な体制を構築しました。
併せて、当社独自のERP連動の有害化学物質管理システム(SHCSCS)を構築中です。これは当社製品に有害化学物質が入っているかどうかをシステムで管理・運用するもので、今後新たに購入する部材については調達・物流統括部、総務部、品質保証室が連携を取り、有害物質の有無について調査するよう徹底しています。
グリーン基準を満たすために必要な活動・調査
- グリーン調達基準書の配付
- 有害化学物質一覧表の配付
- 調査シート(環境負荷化学物質 調査依頼回答書(不使用証明書))の配付・回収
- 環境保全に関する評価シートの配付・回収
- 指定化学物質に関する非含有証明書の配付・回収
- 紛争鉱物開示規制に関する使用状況報告書の配付・回収
- RoHS2 指令適用除外表の配付
- SDS(Safety Data Sheet)の回収グリーン調達基準書の配付
大気への排出に対する取り組み
気候変動対策に向けたCO2削減への取り組み
環境・エネルギーを中心とした社会課題に対する関心がグローバルで高まるなか、世界が一丸となり温暖化対策へ取り組むことを定めたパリ協定や、国連が掲げるSDGsに対する注目が高まっています。国内では省エネ法への対応が2030年までに求められており、ソディックでは自然エネルギーの活用にも注目しています。本社およびソディックエフ・ティ宮崎事業所では、社屋屋上に太陽光発電システムを導入しています。
また、事務部門においてはクールビズ対応のほか、テレビ会議システムの有効活用によるCO2削減の取り組みを推進しており、国内各拠点・海外子会社にテレビ会議システムを導入することで会議や打ち合わせ時の移動を抑制し、エネルギー消費の削減に努めています。
ソディック国内事業所におけるCO2排出量と原油換算
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
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CO2排出量(t) | 7,227 | 8,543 | 6,583 | 8,831 | 10,164 |
原油換算(kl) | 2,969 | 3,440 | 2,650 | 3,529 | 4,116 |
太陽光発電の設置
社屋屋上の太陽光発電システム
ソディック本社及びソディックエフ・ティ宮崎事業所では、社屋屋上に太陽光発電システムを導入しました。本社では太陽光で発電した電気を売電するという取り組みを行うなど、多方面からの環境保全活動を試みています。
環境配慮型製品の開発
エネルギー資源、水資源消費の削減
粉体冷却装置
小麦粉、そば粉、米粉などの粉粒体の原材料を迅速・均一に冷却。製麺、製パン、製菓などにおいて、生地の品質向上や冷却時間の短縮、冷却にかかる消費電力の大幅な削減を実現しています。
CIP全自動茹麺装置
CIP 全自動茹麺装置は、間接配管により湯を沸かしていた従来のものから、茹槽底面に直接蒸気を流し直に加熱して湯を沸かすことで、洗浄性が向上。さらに、水洗槽排水を給水に再利用することにより給・排水量を削減できるほか、供給水を熱交換器に通すことで茹で釜でオーバーフローした熱湯を再利用する廃熱回収システムの採用により、昇温時間を短縮し茹で釜で使用される蒸気量を大幅に削減することができるようになりました。
蒸気量の削減は、省エネ効果とともにCO2排出低減にも貢献しています。また、CIPミキサ(清掃自動化機械)の開発は、清掃レベルの均一化や異物混入の阻止、清掃時間の短縮化を実現。大幅な省人化と省エネ化を可能にしました。
回収前の必要熱量A | 1,500×(99-16)=124,500kcal/h |
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回収後の必要熱量B | 1,500×(99-65)=51,000kcal/h |
回収熱量A-B | 124,500-51,000=73,500kcal/h |
重油換算 | 73,500/8,500(熱量発熱量)=8.65L/h |
削減熱量 | 稼働が12h/日×365日/年、重油単価80円 8.65×12×365×80=3,030,960円/年の削減 熱交換器の稼働時間が半分として1,510,000円/年 |
リサイクル
業界初の『使用済みワイヤ回収システム』に対応する自社開発製造のワイヤ電極線。高品質・高精度に製造管理され、優れた真直性と極めて滑らかな表面品質。信頼性の高い加工性能を十分に引き出します。
長寿命で、長時間加工に対応するワイヤ放電加工機(水仕様)付属のイオン交換樹脂装置。18Lの内容量で従来タイプの約2倍。『ボンベ』本体の交換タイプですので、樹脂の詰め替え作業が不要で環境に優しい商品です。
高寿命タイプSHF-25Eの性能を継承。寿命は、従来品の約2倍(当社HF-25A比較)。分解構造のフィルタタイプ(濾紙と外枠)。レンタル契約によって、商品の流通サイクルを可能にして回収します。
廃棄物に対する取り組み
生分解性プラスチック成型技術
現在、土壌環境や水環境などの自然環境で生分解されるプラスチックの研究開発に注目が集まっています。生分解性プラスチックは、自然界に存在する微生物の働きで最終的に自然的副産物(炭酸ガス、水など)に完全に分解される性質を持つプラスチックのことで、プラスチックごみが自然分解されないまま残り続け、微細化だけが進行し回収困難となるマイクロプラスチック問題の解決に役立ちます。
当社の射出成形機は、可塑化部と射出部を分業化した独自機構V-LINE®を有し、溶融状態の安定性と射出時の熱的安定性に優れた性能を発揮することで、この生分解性プラスチックを素材とする製品の安定生産に貢献します。