あらすじ
バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らしの主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。細やかな気配りや丁寧な仕事ぶりによって顧客からの信頼を得て、上司からの評価も高い。何不自由のない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が漂いはじめていた。そんなある日、梨花は年下の大学生、光太と出会う。光太と過ごすうちに、ふと顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りただけだったが、その日から彼女の金銭感覚と日常が少しずつ歪み出し、暴走を始める。(C)2014「紙の月」製作委員会
サスペンス Amazon評価 ※2020/4/22時点
キャスト
宮沢りえ 池松壮亮 大島優子
田辺誠一 近藤芳正 石橋蓮司 小林聡美
監督:吉田大八
余談
基本的に洋画のサスペンスものが好きなのですが、最近は帰宅して邦画を流しながらご飯を作っているので、「邦画で寄り道はできない…!」と思い、(※マイナーな掘り出し作品を発掘したりね)Amazonで高評価のものをいくつかピックアップして鑑賞しています。
感想
サスペンスカテゴリに属しているものの、まぁなんとなく結末というか、話の展開は予想できたので、「ダマされた~!」という感覚はゼロでした。
が、無意識的に見入る作品でした。なんと言っても宮沢りえが綺麗だし…
上司が贔屓してしまうほど美人であることは確かなのに、旦那からは愛情が感じられない… (腕時計のくだりはサイコパスかよ…と思いました)真面目に生きてきたがゆえに、莫大なお金を前にしてタガが外れた感じ…
美しくも脆い雰囲気をまとっている宮沢りえさんに、ぴったりな配役だと思いました。
この作品はこんな人におすすめです(※テキトー)
- とにかく美しい女性の映画を観たい
- 銀行に勤めている
- お金の威力を知りたい
- ドロドロ系大好き(こちらの映画はソフトドロドロですが)
ちょっと暇だから流し見するか~くらいの気持ちで鑑賞してもいいと思います。
ネタバレ
ここからはネタバレになるのですが、池松くんってクズな役とか死んだ目の役とかやらせたら3本の指に入るよね… さわやか好青年より、人間らしい・誰しもが持っているであろう ”ドロドロ” とした醜い部分をナチュラルに表現できる人だよな~って偉そうに一般人ながらすみませんが思っています。陳謝。
その他、死んだ目(ができる)役者の推しといえば、小松菜奈ちゃんと染谷くんかな~~!!みんな大好きです。
そんなこんなで銀行の金横領がバレちまうんですよね~ 仕事ができる小林聡美さんに。社歴が長い(=お給料も高い・受付は若い子の方がいい)という理由で左遷されそうになるものの、社会のルール・筋・正しさをもって仕事をなさっているから、今回のほころびを見つけたのでしょう…
あと、受付は若い子の方がいいっていうジジイたちのクソみたいな風潮、一生消えないんだろうな。銀行にそんなサービスはありません、いい加減にしろ。
※またしても余談が入ります
銀行で働いたことがないのでアレですが、経済学部だったゆえ友人の多くが銀行・信用金庫に入社しました。が、1年足らずで全滅(転職)していました。
話を聞いた友人たちが、口をそろえて言うのが
「お局がヤバイ」
知り得る業種の中で一番「お局」というワードを耳にしたんじゃないかな~と。
「若手へのイビりがハンパじゃない」「社内のお偉いさんと不倫している」等々、昼ドラかよ&暇かよって感じですが、日本の銀行で勤めるのは大変そうだな~私には向いていないな~と思った次第です。
経済学部あるあるなのかもしれませんが、就活をするとき、なぜだかみんな銀行の説明会に行くんです。オートで。いやいや自分そんなキャラじゃないでしょ!って人まで。
私は速攻で候補から外しました。細かい作業ムリィ…社風厳しそぅ…ぬるま湯ドコォ…のイージーモード人間だったので(てへ)
もちろん、銀行という社風が向いている人は間違いなく存在するので、適正・自己分析はきっちりやっておこうな!っていう教訓です。嘘です。人生どうにかなる。新卒たち、転職したい人たちよ、安心してくれ。※コロナで世界恐慌待ったなしの今、そんなことも言ってられなくなりそう…
( 気付きました…?こちら余談の多いブログなんです。)
ちなみに、本作品では「お局がヤバイ」なんてことは全くありませんでした。”お局役”であろう小林聡美さんも、ルールに則って若手(大島優子)を指導しているだけ。若手目線からしたら、こうるさいな~厳しいな~って感じですが、正しさしかなかったので全くの許容範囲でした。
そして最後は、上司と面談の合間にガラスの窓を突き破り…
逃げる!そして海外のシーン!現地の警察官がうろうろ!人ごみに紛れ去る!See you!というクライマックスでした。
そして池松くんの新恋人は銀行の新人の子か~~い!世間狭~~い!!
最後きれいにまとめたりできるタイプではないので、解説・説明を求める方はあしからず!
個人的な評価
Amazonと一緒ですが、妥当かなと…
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