テルヲのいいわけ#06-5〜テルヲよ! どういうつもりでこんなこと、言っちゃうの?〜
「やってることは悪いけど、テルヲは悪い人ではない」と『あさイチ』(1月29日放送)で苦しいいいわけ(!?)をしていたトータス松本さん。
そこで今週は、5日間にわけて思う存分いいわけしていただきました!
●5日目
#75-7
テルヲの房にて
窓の外に月
テルヲ「......。」
留置場の窓から光がさしてて、もう意識がもうろうとしてるからそれが千代に見えてるんですよね。留置場で一人息絶えていくのは、まあ、自業自得ですよね、ふさわしい死に場所という気もしなくはないというかね。テルヲになってしまってるから、そういうシーンも何の違和感もなく感情移入できたんですよ。京都のときもだいぶ気持ちはテルヲになってたけど、千代に対するもどかしい思いもあり、テルヲは何より自分にすごいもがいてるんですよね。演じながら「なんで俺はこんな人間なんや」って思ってる気持ちがちょっとわかってくるというか。もちろん自分が悪いこともわかってるけど、できないものはできない。テルヲの場合は、"まっとうに生きることができない"っていうことがわかってきたりするんですよね。かわいい部分もあったから、自分のいいところを磨いていけば、もっと長生きしたんちゃうかなって思うんやけどね。テルヲには、いい友達がおらんよね。奥さんも早くに死んでしまったしね。
[最後の俺(トータス松本)の言い分]
自分の生きたいように生きて、人に迷惑かけてきたことを「ほんまにすんません」っていう感じで死んだと思うんですよ。その気持ちは、くんであげたいね。「テルヲ、よう生きた!」と。「全然、ダメダメな人生やったけど、お前なりに精いっぱいやったんじゃない?」と。ただ、ヨシヲに対しては情が薄いよね。「ヨシヲに会ったら、謝っとってくれ」って。あれも台本を読んだときに「軽いな」と思ってね。「ひと言だけ言うていいか。千代、生まれてきてくれてありがとう」って言うたあとに、「もう一個だけ言わせてくれるか。ヨシヲに会うたら、謝っといてくれ」っていうのは、「軽っ!」って(笑)。テルヲは千代ばっかりですよね。亡くなった奥さんに代わって自分を支えてくれたと思ってるんかな。千代に言葉では許してもらえなかったけど、留置場に会いに来てくれたことでテルヲとしては気が済んだんちゃう?「それでよかったんちゃう?」って、僕は言ってあげたいかな。「エエ〜ッ!?」っていう視聴者の方がたくさんいるのもわかる!わかるけど、「皆まで言うな!」って、そういう気持ち(笑)。亡くなった人のことまで、悪く言わんといたって。