【第15週】花note〜テルヲとのシーン、そして最後の一平とのキスシーンの秘密について語っていただきました。〜
千代がこれまで何度も苦しめられてきた父・テルヲ。心がえぐられるような感覚になったというテルヲとのシーン、そして最後の一平とのキスシーンの秘密について語っていただきました。
【杉咲解説!】接見室のシーンのこと
千代としては、いつかテルヲとちゃんと向き合わざるをえないときがくるんだろうなと思っていましたが、第15週の台本を読んだときは、「ついにきたか…」という感じでした。
接見室でテルヲと話をしたとき、千代は「自分たちはどうしたって家族なんだ」ということに、改めて気付かされたのだと思います。自分以上に身も心もボロボロになったテルヲを見て、千代は「自分が強くいなければ!」と思い「しっかりせえ!」という言葉がでてきたんだろうと感じました。
この接見室のシーン、実はトータスさんのクランクアップの日だったんです。テルヲとの別れだけでなく、個人的な寂しさもあいまって、とても感慨深く、印象深いシーンになりました。
その後の、みんなが天海家に集ってテルヲの思い出話をするシーン。その思い出話の内容は、本番まで私だけ知らされていませんでした。大切に撮りたいとディレクターさんが考えてそうしてくださったのだと思います。とても緊張しましたが、そのおかげで心温まるすてきなシーンになりました。
【ちょこっと撮影秘話】キスシーン、成田さんには内緒でした
第75回の最後、千代の中で、テルヲの声が聞こえる場面での一平とのキスは、実は台本にはありませんでした。
このシーンを撮る前日に、ディレクターさんから「一平と千代がキスをしようとしたときに、テルヲの『アカーン』という声が聞こえたら、千代ならその声に反発するように、逆のことをするんじゃないか」と提案されて。それで成田さんには内緒で、本番だけキスをしようということになりました。
成田さん、突然のキスでびっくりしたと思います。まるでファーストキスを奪われた男子みたいな顔をしてましたよね。私もカットがかかったらすぐに「これは私がアドリブでやったわけではないんだよ!」と成田さんに釈明させていただきました(笑)。
実はこの撮影をした日はクリスマス。カットがかかるとスタッフさんたちから「メリークリスマス!」と言われて…二人とも思わず赤面でした(笑)。