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遂に自分のアカウントでも1.5GBまで投稿可能な新仕様が適用されました
(2016年11月頃に書いた記事を、19年3/15までに色々編集・追記しました)
下記の動画は新仕様下でアップロードした
720p (2000kbps) のボカロカバー曲やゆっくり実況動画
1080p (4000kbps) のゆっくり解説動画 になります(画質や音質の参考に)
17年 3/20追加
この動画はSharpenResizeの値を少し変えました、詳しくは17年 3/20追記分にて
17年 3/26追加
このブロマガの内容を簡単な動画にまとめてみました
大雑把な流れは、この動画を観ていただくと分かると思います(多分)
動画説明文でも追記してますが、情報が古い部分があるので気を付けてください
18年 6/6追加
この動画はフルHD(1080p・4M)に対応し
2018年 6月までの仕様・情報を元に新たな解説動画として投稿しました
静止画1枚のような低ビットレート動画に対する「映像ビットレートの稼ぎ方」
も紹介しているので、対策を施せば高画質での投稿も可能になると思います
1080p 30fps
1080p 60fps
18年 7/29追加
上記の仕様変更を簡単な動画にまとめてみました
大まかなニコニコの仕様は、この動画を観ていただくと分かると思います(多分)
New 19年 3/15追加
下記で説明しているエンコード設定というのも、2passエンコードという
「時間は掛かるものの綺麗な動画を出力する」という設定なのですが、動画によっては
「1passエンコードでも十分なものもある」ということで、こういう動画を作ってみました
―――――――――――――――――――
ニコニコ動画の新仕様についてはニコニコインフォにて
投稿可能な動画ファイルのサイズが増加します
かなり端折って話すると
「容量制限は1.5GBまで緩和するけど
どんな動画もニコニコ側で都合よく再エンコードするね」ということでした
...が、2018年3月29日から最大3GBまで容量制限が緩和されました
ニコニコインフォはこちら
それならば向こうの仕様をクリアしつつ
なるべく高画質・高音質な動画を作ろうじゃないかということで
拡張 x264 出力(GUI)Exの設定項目とその機能について などのWikiを参考に
自己流の設定を組んでみました
ただこの記事を読む前に、頭に入れておいてほしいことが1つ
結局ニコニコ側で再度都合よくエンコードされてしまうので
こだわった設定もいくつか無駄になる可能性があるということです
あと全ての動画に対して必ずしも良い方向に働くとは限りません
(プリセットでも実写向けとアニメ向けがあるように)
下記で紹介するフィルタなどは、数値次第でかなり見え方が変わってくるので
最終的に好みの問題も充分絡んできます...
それでもいい加減な動画をアップロードして
「色味が変わってしまった」 「画質が極端に落ちた」 「音質が...」
なんてなってしまわないよう
リスクを最小限に抑えた動画をこちら側で作るのは充分アリかと思います
細かい設定の話へ入る前に、高画質を狙うなら抑えておきたいポイントは3つ
~
気になる 画質比較
これから紹介する設定でエンコードした動画を
ニコニコ動画の再エンコードを受けたらどうなるのか比較してみました
元動画の解像度は1280×720、動画尺は3分30秒
映像ビットレートはどちらも4170kbps、30fps
画面サイズを「大」にしてスクリーンショットしたフィルタありなしの比較
(画像クリックで大きいサイズ)
フィルタあり← →フィルタなし
フィルタあり↑ ↓フィルタなし
フィルタあり↑ ↓フィルタなし
フィルタ無しだと少しぼやっとしてしまいます
フィルタを通すと全体的にくっきりし、色の濃淡がハッキリしますね
ただ色合いも当然変わるので使用するか否かはお好みで
前置きが長くなりました、それではまず AviUtl側の基本設定 から
上記の比較にもあった通り、自分は3種類のフィルタを使っています
エンコードした後のぼや~っとした感じが抑えられ
特に字幕なんかはくっきりした感じに仕上がるのでオススメ
その代わりエンコード時間は倍ぐらいに膨らみますが...
※上記のフィルタを導入する際、グラフィックボードが絡んでくる点にも注意です
エンコード時グラボの力も借りるので、積んでないとフィルタが動作しなかったりします
また、エンコード時はかなりCPUやグラボに負荷がかかります
極力エンコードのみに集中させ、他の動作は控えてください
処理の順番は、拡張編集 → SharpenResize → NL-Means → WarpSharp にしています
※色調補正を使うことがないなら、下の方へ移動させても大丈夫です
(自分も上の5つくらいしか使っておらず、他は常にオフ状態にしています
各フィルタの細かな設定は、このような感じに
AviUtlで少しずつ再生しながら効果を確認すると良いでしょう
特にSharpenResizeは、ぼや~っとした動画を引き締めるのに効果的です
引き締めすぎてジャキジャキ感が強い場合、usmの値を80…70…と下げてみてください
17年 3/20追記 SharpenResizeについて
始めの参考動画にもあったこのピクミン2では、少し値を変えてみました
具体的に言うと、上記で使用しているフィルタの主な効果としては
輪郭をくっきりさせたり・色の濃淡をハッキリさせることで高画質に...
が狙いなのですが、どうしても理想より濃い色に変化してしまう部分がありました
理想の青がこれなら、フィルタの効果を受けすぎた濃い青みたいな
比較画像で見るとこんな感じ
上記のフィルタ設定↑ ↓下記で説明するフィルタ設定
5匹のピクミンの色(特に赤と青)を見比べてもらうと分かりやすいかも
上記のフィルタ設定↑ ↓下記で説明するフィルタ設定
「色の濃淡をハッキリさせ高画質に見せる」という意味では
上の方が全体的に見た時、画質が良く見えるかもしれません
(スマートフォンからだと同じに見えるかも…)
では数値をどういじったかと言うと、usmとminをそれぞれ下げてみました
結果的にシャープ効果はそのままに色の変化を抑えた形です
他のフィルタは特にいじらず、エンコード設定もそのままに出力
あくまでも参考程度に「あぁこの人はこんな感じになったんだなぁ~」
くらいの気持ちで、自分なりに色々テストしてみてください
18年 1/6追記 SharpenResizeを1080p動画で使う際の注意
width(幅)を1920・height(高さ)を1080に変更するのをお忘れなく
19年 3/15追記
最近SharpenResizeのusmは50まで下げて使ってます
次は フレームレートの設定
60fpsなら1秒間に静止画60枚分の描写、30fpsならその半分30枚
60fpsは動画をぬるぬる動かせるので、カクつきが抑えられる
動きの多いレースゲームやMMD動画は60fpsなものが多い
逆に動きの少ない一般的な動画は30fpsで充分
720p動画なら30fpsでのアップロードをオススメします
60fpsの動画を出力したい場合、フレームレートの変更は「なし」
ただし編集している元の動画が60fpsである必要があります
MMD動画は多くのビットレートが必要となる為、1080p 60fpsでの投稿をオススメします
意外と大事な インターレース解除
動画にはプログレッシブとインターレースの2種類があり
YouTubeやニコニコ動画にアップロードする動画は
必ずプログレッシブにしておく必要があります
(サイトの動画は全てプログレッシブ動画として再生されるため)
後々プログレッシブで出力するよう設定をするので、ここでの解除は「なし」
トップ・ボトムフィールドの設定は、一般的な動画がトップ→ボトムなので
初期設定のままで (表示に違和感を感じたらここを変えてみてください)
2種類の違いは下の動画が分かりやすいかと
自分が最近変えた設定はここ 色変換の設定
今までずっとBT.601に設定していましたが
1280×720や1920×1080の動画はBT.709を推奨しています
どうやらニコニコ側でも、動画をBT.709としてエンコードしているらしく
こちら側もBT.709の動画を用意しなければ色味に影響が出るみたいです
この設定も色の表示(見え方)に関わるので、今までBT.601で出力していた人は
BT.709に変えて出力してみたら良い結果に働くかもしれません
入力は自動が無難だと思います
アップした後も違和感の少ない動画へ x264guiEx側の設定
※2019年 3/15時点でx264guiExの最新バージョンは2.59となっています
不具合が直っていたりするので、常に最新バージョンをお使いください
まずは 音質部分
エンコーダは安定のNeroAac、300kbps級の高音質ならqaacに軍配が上がりますが
ニコニコ側で最大でも192kbpsに落とされるので、エンコーダにはこだわりません
一応元動画の音質だけでも高音質にしておきます
次に x264部分
ここも元からあるプリセットをベースに細かい所を変えていきます
時間は掛かるが高画質が狙える2pass設定にし
HDDへのアクセスが減らせるnul出力にチェック
プリセットのロードはslowからslowerに変更、colormatrixはbt709に
基本ビットレートは稼げる所まで稼ぎますが
画像のようにあまり極端な数値でエンコードされても大変なので
※この画像で言う16497kbpsの部分
下限ファイルビットレートを下手に高い数値にすると
その数値まで届かない場合、エンコードが無限ループになるので注意
(バージョンアップで改善されたようですが、自分はOFFにしています)
万が一上限を設定した上で上限以上のビットレートが出てしまい
エンコードが無限ループになる場合、上限ファイルビットレートのチェックを外し
目標映像ビットレートを4000などに設定した方が安定するかもしれません
レート・QP制御
下手にいじると乱れそうなのでほとんどプリセットのままです
レート制御先行探査フレーム数は、ほぼ静止画動画なら40
ゲーム動画は60に増やしてます
40のままでも問題ありませんが、60まで増やすと少し画質も上がるそう
上げ過ぎるとメモリの使用量が増えるので注意 (MAXでも60推奨)
フレーム
フレーム設定の多くは、数値を大きくすると画質は良くなるが
再生負荷が大きくなったり正しく再生出来なくなるといったものが多いです
動き予測アルゴリズムは、バランスが優れているUneven Multi-Hexagon
サブピクセル動き予測もエンコ時間と画質のバランスを考え「9」
動き探索範囲や参照距離も、負荷と画質のバランスを考え適切な数値内で画質寄り
インループ デブロックフィルタはデフォルトONですが私はOFFにしてます
ONのメリット→画質が良くなる
ONのデメリット→再生負荷が上がる・フィルタが原因でブロックノイズが出ることも
OFFのメリット→再生負荷軽減・フィルタが原因のブロックノイズは発生しない
OFFのデメリット→ONの動画と比べ画質は少し劣化する
再生負荷軽減のため画質劣化を許容できるのであれば切るのもありです
自分は過去にブロックノイズが発生した例もあり、常に切っています
(Flash Player環境下での問題だったので、HTML5プレーヤーが主流の今
ブロックノイズなどの問題はもしかしたら発生しないかもしれません)
インターレス保持はプログレッシブに
CABACはONにすると画質が上がり再生負荷もかなり増えるというもの
少ない容量やビットレートで画質を維持しなければならない場合、ON推奨でしたが
今の環境は容量もビットレートもそれほど絞らなくて済むので
自分は常にOFF状態です、おかげで再生負荷も軽くなった...かも
そもそも動画圧縮は映像の細かい部分を省略するようなもので
その為に様々な手法を組み合わせて使うのですが、DCT係数間引きもその1つです
ONのメリット・デメリット→圧縮率は上がるが、画質低下
OFFのメリット・デメリット→画質は向上するが、圧縮率低下
これも制限がゆるくなった今ではOFFの方が良いかと
スキップMB検出はOFFにすると真面目に全部計算するので速度は低下しますが
青色の領域(空など)でブロックノイズが減るので、これもOFFの方が良いでしょう
レート歪み最適化は、Allにすることで処理時間は伸びるが画質も若干向上
拡張設定はいじってないので省略...
設定が済んだらファイル名を入力して出力してみましょう
結果、【ゆっくり実況】1匹も食われず7日で借金返済 Part1【ピクミン2】
の元動画はこんな感じに仕上がりました
こんな長い記事、最後まで読んでいただきありがとうございました
知らぬ間に間違ったことを書いているのも申し訳ないので
何か指摘などありましたら、遠慮なくコメントしていただいて構いません
それでは、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
(2016年11月頃に書いた記事を、19年3/15までに色々編集・追記しました)
下記の動画は新仕様下でアップロードした
720p (2000kbps) のボカロカバー曲やゆっくり実況動画
1080p (4000kbps) のゆっくり解説動画 になります(画質や音質の参考に)
17年 3/20追加
この動画はSharpenResizeの値を少し変えました、詳しくは17年 3/20追記分にて
17年 3/26追加
このブロマガの内容を簡単な動画にまとめてみました
大雑把な流れは、この動画を観ていただくと分かると思います(多分)
動画説明文でも追記してますが、情報が古い部分があるので気を付けてください
18年 6/6追加
この動画はフルHD(1080p・4M)に対応し
2018年 6月までの仕様・情報を元に新たな解説動画として投稿しました
も紹介しているので、対策を施せば高画質での投稿も可能になると思います
18年 6/28追記
2018年6月28日より開始の「ニコニコ動画(く)」にて
720pや1080pで投稿する際の、最低映像ビットレート制限が無くなりました
これにより、低いビットレートの720pや1080p動画もそのままの解像度で投稿でき
映像ビットレートの水増しも不要、再エンコによる解像度の縮小も無くなりました
最低映像ビットレート制限があった頃の説明は、取消し線が引いてあると思うので
読まなくてもいい部分ですが、一応削除せず残しておきます
ニコニコ動画(く)による再エンコード例
720p
ニコニコ動画(く)による再エンコード例
720p
1080p 30fps
1080p 60fps
18年 7/29追加
上記の仕様変更を簡単な動画にまとめてみました
大まかなニコニコの仕様は、この動画を観ていただくと分かると思います(多分)
New 19年 3/15追加
下記で説明しているエンコード設定というのも、2passエンコードという
「時間は掛かるものの綺麗な動画を出力する」という設定なのですが、動画によっては
「1passエンコードでも十分なものもある」ということで、こういう動画を作ってみました
―――――――――――――――――――
ニコニコ動画の新仕様についてはニコニコインフォにて
投稿可能な動画ファイルのサイズが増加します
かなり端折って話すると
「容量制限は1.5GBまで緩和するけど
どんな動画もニコニコ側で都合よく再エンコードするね」ということでした
...が、2018年3月29日から最大3GBまで容量制限が緩和されました
ニコニコインフォはこちら
それならば向こうの仕様をクリアしつつ
なるべく高画質・高音質な動画を作ろうじゃないかということで
拡張 x264 出力(GUI)Exの設定項目とその機能について などのWikiを参考に
自己流の設定を組んでみました
ただこの記事を読む前に、頭に入れておいてほしいことが1つ
結局ニコニコ側で再度都合よくエンコードされてしまうので
こだわった設定もいくつか無駄になる可能性があるということです
あと全ての動画に対して必ずしも良い方向に働くとは限りません
(プリセットでも実写向けとアニメ向けがあるように)
下記で紹介するフィルタなどは、数値次第でかなり見え方が変わってくるので
最終的に好みの問題も充分絡んできます...
それでもいい加減な動画をアップロードして
「色味が変わってしまった」 「画質が極端に落ちた」 「音質が...」
なんてなってしまわないよう
リスクを最小限に抑えた動画をこちら側で作るのは充分アリかと思います
細かい設定の話へ入る前に、高画質を狙うなら抑えておきたいポイントは3つ
・動画のサイズ(解像度)は1280×720か1920×1080に
(これより小さいと、上限映像ビットレートの関係上更なる画質劣化に)
※18年 1/18以降、一般会員でも1080pサイズの動画投稿が可能に
・動画の尺は長くても30分59秒に抑える
※18年 3/29以降、1080p動画も30分まで緩和
・映像ビットレートは少なくても1000kbps以上は欲しい
※1080p動画の場合、最低でも3000kbps以上
投稿動画の音声ビットレートは、192kbps確保できていれば問題ありません
~
気になる 画質比較
これから紹介する設定でエンコードした動画を
ニコニコ動画の再エンコードを受けたらどうなるのか比較してみました
元動画の解像度は1280×720、動画尺は3分30秒
映像ビットレートはどちらも4170kbps、30fps
画面サイズを「大」にしてスクリーンショットしたフィルタありなしの比較
(画像クリックで大きいサイズ)
フィルタあり← →フィルタなし
フィルタあり↑ ↓フィルタなし
フィルタあり↑ ↓フィルタなし
フィルタ無しだと少しぼやっとしてしまいます
フィルタを通すと全体的にくっきりし、色の濃淡がハッキリしますね
ただ色合いも当然変わるので使用するか否かはお好みで
前置きが長くなりました、それではまず AviUtl側の基本設定 から
上記の比較にもあった通り、自分は3種類のフィルタを使っています
ノイズ除去フィルタ NL-Means-Light for GPU
シャープ系効果やリサイズが出来る SharpenResize
シャープ系フィルタ WarpSharpMT
エンコードした後のぼや~っとした感じが抑えられ
特に字幕なんかはくっきりした感じに仕上がるのでオススメ
その代わりエンコード時間は倍ぐらいに膨らみますが...
※上記のフィルタを導入する際、グラフィックボードが絡んでくる点にも注意です
エンコード時グラボの力も借りるので、積んでないとフィルタが動作しなかったりします
また、エンコード時はかなりCPUやグラボに負荷がかかります
極力エンコードのみに集中させ、他の動作は控えてください
処理の順番は、拡張編集 → SharpenResize → NL-Means → WarpSharp にしています
※色調補正を使うことがないなら、下の方へ移動させても大丈夫です
(自分も上の5つくらいしか使っておらず、他は常にオフ状態にしています
各フィルタの細かな設定は、このような感じに
AviUtlで少しずつ再生しながら効果を確認すると良いでしょう
特にSharpenResizeは、ぼや~っとした動画を引き締めるのに効果的です
引き締めすぎてジャキジャキ感が強い場合、usmの値を80…70…と下げてみてください
17年 3/20追記 SharpenResizeについて
始めの参考動画にもあったこのピクミン2では、少し値を変えてみました
具体的に言うと、上記で使用しているフィルタの主な効果としては
輪郭をくっきりさせたり・色の濃淡をハッキリさせることで高画質に...
が狙いなのですが、どうしても理想より濃い色に変化してしまう部分がありました
理想の青がこれなら、フィルタの効果を受けすぎた濃い青みたいな
比較画像で見るとこんな感じ
上記のフィルタ設定↑ ↓下記で説明するフィルタ設定
5匹のピクミンの色(特に赤と青)を見比べてもらうと分かりやすいかも
上記のフィルタ設定↑ ↓下記で説明するフィルタ設定
「色の濃淡をハッキリさせ高画質に見せる」という意味では
上の方が全体的に見た時、画質が良く見えるかもしれません
(スマートフォンからだと同じに見えるかも…)
では数値をどういじったかと言うと、usmとminをそれぞれ下げてみました
結果的にシャープ効果はそのままに色の変化を抑えた形です
他のフィルタは特にいじらず、エンコード設定もそのままに出力
あくまでも参考程度に「あぁこの人はこんな感じになったんだなぁ~」
くらいの気持ちで、自分なりに色々テストしてみてください
18年 1/6追記 SharpenResizeを1080p動画で使う際の注意
width(幅)を1920・height(高さ)を1080に変更するのをお忘れなく
19年 3/15追記
最近SharpenResizeのusmは50まで下げて使ってます
次は フレームレートの設定
60fpsなら1秒間に静止画60枚分の描写、30fpsならその半分30枚
60fpsは動画をぬるぬる動かせるので、カクつきが抑えられる
動きの多いレースゲームやMMD動画は60fpsなものが多い
逆に動きの少ない一般的な動画は30fpsで充分
720p動画なら30fpsでのアップロードをオススメします
60fpsの動画を出力したい場合、フレームレートの変更は「なし」
ただし編集している元の動画が60fpsである必要があります
MMD動画は多くのビットレートが必要となる為、1080p 60fpsでの投稿をオススメします
意外と大事な インターレース解除
動画にはプログレッシブとインターレースの2種類があり
YouTubeやニコニコ動画にアップロードする動画は
必ずプログレッシブにしておく必要があります
(サイトの動画は全てプログレッシブ動画として再生されるため)
後々プログレッシブで出力するよう設定をするので、ここでの解除は「なし」
トップ・ボトムフィールドの設定は、一般的な動画がトップ→ボトムなので
初期設定のままで (表示に違和感を感じたらここを変えてみてください)
2種類の違いは下の動画が分かりやすいかと
自分が最近変えた設定はここ 色変換の設定
今までずっとBT.601に設定していましたが
1280×720や1920×1080の動画はBT.709を推奨しています
どうやらニコニコ側でも、動画をBT.709としてエンコードしているらしく
こちら側もBT.709の動画を用意しなければ色味に影響が出るみたいです
この設定も色の表示(見え方)に関わるので、今までBT.601で出力していた人は
BT.709に変えて出力してみたら良い結果に働くかもしれません
入力は自動が無難だと思います
アップした後も違和感の少ない動画へ x264guiEx側の設定
※2019年 3/15時点でx264guiExの最新バージョンは2.59となっています
不具合が直っていたりするので、常に最新バージョンをお使いください
まずは 音質部分
エンコーダは安定のNeroAac、300kbps級の高音質ならqaacに軍配が上がりますが
ニコニコ側で最大でも192kbpsに落とされるので、エンコーダにはこだわりません
一応元動画の音質だけでも高音質にしておきます
次に x264部分
ここも元からあるプリセットをベースに細かい所を変えていきます
時間は掛かるが高画質が狙える2pass設定にし
HDDへのアクセスが減らせるnul出力にチェック
プリセットのロードはslowからslowerに変更、colormatrixはbt709に
基本ビットレートは稼げる所まで稼ぎますが
画像のようにあまり極端な数値でエンコードされても大変なので
※この画像で言う16497kbpsの部分
720p動画(またはそのサイズ以下)の場合
上限映像ビットレートは4000~5000kbps辺りでフタをしておきます
(プラス音声分で4500~5500付近)
ニコニコへアップすると最大で2000kbps、平均1000kbps辺りまで落とされます1080p動画の場合
上限映像ビットレートは30fpsなら8000kbps辺り(+音声分で8500付近)
ニコニコへアップすると最大で、平均3000kbps辺りまで落とされます 4000kbps
60fpsなら12000kbps辺り(+音声分で12500付近)
ニコニコへアップすると最大で6000kbps、平均4500kbps辺りまで落とされます
下限ファイルビットレートを下手に高い数値にすると
その数値まで届かない場合、エンコードが無限ループになるので注意
(バージョンアップで改善されたようですが、自分はOFFにしています)
万が一上限を設定した上で上限以上のビットレートが出てしまい
エンコードが無限ループになる場合、上限ファイルビットレートのチェックを外し
目標映像ビットレートを4000などに設定した方が安定するかもしれません
レート・QP制御
下手にいじると乱れそうなのでほとんどプリセットのままです
レート制御先行探査フレーム数は、ほぼ静止画動画なら40
ゲーム動画は60に増やしてます
40のままでも問題ありませんが、60まで増やすと少し画質も上がるそう
上げ過ぎるとメモリの使用量が増えるので注意 (MAXでも60推奨)
フレーム
フレーム設定の多くは、数値を大きくすると画質は良くなるが
再生負荷が大きくなったり正しく再生出来なくなるといったものが多いです
動き予測アルゴリズムは、バランスが優れているUneven Multi-Hexagon
サブピクセル動き予測もエンコ時間と画質のバランスを考え「9」
動き探索範囲や参照距離も、負荷と画質のバランスを考え適切な数値内で画質寄り
インループ デブロックフィルタはデフォルトONですが私はOFFにしてます
ONのメリット→画質が良くなる
ONのデメリット→再生負荷が上がる・フィルタが原因でブロックノイズが出ることも
OFFのメリット→再生負荷軽減・フィルタが原因のブロックノイズは発生しない
OFFのデメリット→ONの動画と比べ画質は少し劣化する
再生負荷軽減のため画質劣化を許容できるのであれば切るのもありです
自分は過去にブロックノイズが発生した例もあり、常に切っています
(Flash Player環境下での問題だったので、HTML5プレーヤーが主流の今
ブロックノイズなどの問題はもしかしたら発生しないかもしれません)
インターレス保持はプログレッシブに
CABACはONにすると画質が上がり再生負荷もかなり増えるというもの
少ない容量やビットレートで画質を維持しなければならない場合、ON推奨でしたが
今の環境は容量もビットレートもそれほど絞らなくて済むので
自分は常にOFF状態です、おかげで再生負荷も軽くなった...かも
そもそも動画圧縮は映像の細かい部分を省略するようなもので
その為に様々な手法を組み合わせて使うのですが、DCT係数間引きもその1つです
ONのメリット・デメリット→圧縮率は上がるが、画質低下
OFFのメリット・デメリット→画質は向上するが、圧縮率低下
これも制限がゆるくなった今ではOFFの方が良いかと
スキップMB検出はOFFにすると真面目に全部計算するので速度は低下しますが
青色の領域(空など)でブロックノイズが減るので、これもOFFの方が良いでしょう
レート歪み最適化は、Allにすることで処理時間は伸びるが画質も若干向上
拡張設定はいじってないので省略...
設定が済んだらファイル名を入力して出力してみましょう
結果、【ゆっくり実況】1匹も食われず7日で借金返済 Part1【ピクミン2】
の元動画はこんな感じに仕上がりました
アップロードしようとしている動画が、ニコニコの新仕様に適しているかどうか
チェックしてくれるアプリケーション(NNC)でも
解像度や動画の尺を適切に設定出来ていれば、全て最高評価を取れるはずです
18年1/6追記 ニコニコ動画1080p仕様への暫定対応版も出ているようです
どうだったでしょうか、かなり長々と書いてしまいましたが
自分は当分この設定で動画を作り続けたいと思います
動画の確認は、非公開で1度アップロードしてみるのが一番かと
ニコニコ側のエンコード特徴はフェードイン・アウト処理に弱いです
そういうシーンではどうしてもブロックノイズが気になるでしょう
そして元の動画は綺麗なのに、720p(2000kbps)や1080p(6000kbps)で
投稿出来ても画質の劣化が気になる場合...
そのビットレートで再生出来る限界の画質なのかもしれません
こんな長い記事、最後まで読んでいただきありがとうございました
知らぬ間に間違ったことを書いているのも申し訳ないので
何か指摘などありましたら、遠慮なくコメントしていただいて構いません
それでは、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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はじめまして。
記事の内容にない質問で申し訳ないのですが、1920x1080の動画を読み込んでもx264で出力しようとするとサイズが640x360で出力されてしまいます。設定タブ→サイズの変更で"なし"や"1920x1080"を選択しても変わりません。」AviUtlのウィンドウの縁に表示されるファイル名らしきものも1920x1080(略).exedit(640x360)と表示されているため、そこが変わらない限り1980x1080サイズでエンコードができないと思うのですが、何かアドバイスを頂けますでしょうか…。
ちなみにx264は最新バージョンの物を用いています。
記事の内容にない質問で申し訳ないのですが、1920x1080の動画を読み込んでもx264で出力しようとするとサイズが640x360で出力されてしまいます。設定タブ→サイズの変更で"なし"や"1920x1080"を選択しても変わりません。」AviUtlのウィンドウの縁に表示されるファイル名らしきものも1920x1080(略).exedit(640x360)と表示されているため、そこが変わらない限り1980x1080サイズでエンコードができないと思うのですが、何かアドバイスを頂けますでしょうか…。
ちなみにx264は最新バージョンの物を用いています。