はじめに 今回は五十鈴華について評価する。最初に結論だが、
INFPがしっくり来るようなきがする。きちっと自主性があり、思いやり深く、ちょっと生活感が無さそうな感じだろうか。今回はいわゆるFunctionについても記述する。

FunctionというのはMBTIの記事でたまに見かける、NeだとかFiのと示されているもののこと。意思決定や情報の受け止めの際の手段を示しているらしく、全部で8種類ある。Sensing, Intuition, Thinking, Feelingの4種類がそれぞれExtrovert(外), Introvert(内)の2種類ずつあり、NeであればExtroverted iNtuitionとなる。
計8種類(Se, Si, Ne, Ni, Te, Ti, Fe, Fi)の内、各16類型は固有の優先順位が存在し、上位4つがタイピングでは重視される。例えばINFPであれば最も重視するのがFiで続いてNe, Si, Teとなる。いずれの16類型においても、大文字が同じFunctionが上位4つに含まれることはない。
大体上位2つがどのFunctionか、ということをイメージすればタイピングし易い。
EとI わかりやすく、Iだと考えられる。五十鈴は明らかに物静かなタイプで、自分から人に話しかける方ではない。人当たり良い感じだが、社交的で友達が幅広く存在するタイプとは到底思えない。
TとF 見るからにFだ。どう考えても、弱者をかばってしまう人に見える。イメージではもう言うこともないのだが、何か典型的なイベントがあったかな、と思い返すと西住殿を生徒会から庇うところと、劇場版で花の種を集めているところだろうか。西住殿の件はそのままだが、花の種も五十鈴らしい優しさが現れているように思う。
それから、カルロ・ベローチェが「可愛らしくて好き」というのもそういう印象が強い。きっと応援したくなってしまうのだろう。
Functionここまでで、ISFJ、INFJ、ISFP、INFPの4つに絞ることができる。それぞれのFunctionは以下の順番。
ISFJ: Si – Fe – Ti – Ne
INFJ: Ni – Fe – Ti – Se
ISFP: Fi – Se – Ni – Te
INFP: Fi – Ne – Si – Te
第一のポイントは同じFeelingであるExtroverted FeelingとIntroverted Feeling。いずれかの一つが顕著なはずである。わたしの(素人の)印象だと、Feは人の気持とか、公的な和や倫理観に聡い人物。Fiは自身の持つ善悪、価値観、感情に重きを持つ人物と言った感じ。
さて、五十鈴だが彼女に顕著なのはFiのように思う。どこが、と言われても表現しにくいのだが、ある種の浮世離れした雰囲気、何よりも仲間を最優先しそうな雰囲気だろうか。例えば、生徒会に最初呼び出された時、仮にこのままだと学園が廃校となることを告げられたとしよう。その時、彼女は西住殿に少しでも、廃校にならないためにも力を貸して欲しいと願うことが有るだろうか。別に何も裏切りではない。西住殿にとっても困ったことなのだから、五十鈴の独りよがりでも何でもない。五十鈴がせっかく出会えたのに別れるのは嫌だと言うのだって至極当然だろう。
わたしは、五十鈴は何も言わず、そのまま西住殿をかばい続けるような気がする。生徒会が苦しんでいることも理解するだろうし、3人がバラバラに成り得ることを恐れるだろうと思う。けれども五十鈴は、西住殿が進んで戦車道を受講するということがない限り、絶対に西住殿への生徒会の強要を徹底的に拒否する気がする。因みに武部も同様だと思う。どんなことがあろうとも友達の自由が侵害されようとしている事実を看過できないのだ。
SとN さて、Fiを使うとすると残るはISFPかINFPかである。こうなると通常のSかNかと言う話に近づいてくる。今回、イメージしやすいのは現実感の強さかと思う。Sが強くて、Nは希薄。
五十鈴について、地に足ついていない、ややおっとり、ぼんやり気味の感じは誰しも認めるところかと思う。おまけに予想通り、料理ができない。一人暮らしのくせに、正直どうやっているんだか。小説版を読むと明らかになるが、昼食は学食として、朝夕はおにぎりらしい。手先の器用さがSとNの差にそのまま繋がるわけではないが、技術という面で強く興味をそそられるかどうか、その点は判断のヒントにはなりそうだ。
ともあれ、五十鈴がNであるという決定的な事項は、例によって特に無い。事実、事実と追いかけていても、全体像が見えてこないのはいつものことだが、それらしい部分は少し有る。それは彼女が戦車道を通して、何か新しい物が見えそう、という発言だったかスタンスだったか、その点だ。彼女自身にも定かではない、形のない可能性に強い引力を感じる、この雰囲気はNらしい。アニメではその後、眼に見える形でそのインスピレーションが結実したが、小説版ではその後、またしても、見えない何かにとらわれる様子が描かれていた。彼女は特に抽象観念がよく似合う人物だろう。
おわりに 五十鈴華は
INFPという結論だ。記事の中では前回と同様にEかIかという見識から導入していったが、彼女の人物像を推し量る時、一番最初に感じたのはやはり「Introverted Feelingが最も強い」ようなイメージだった。ただ、細かくFunctionの話をするのが骨なので、その観点から記事を書くのはやめにした。ただ、8つのFunctionについて多少の知識を得ると、そちらからアプローチするほうが非常に手っ取りばやいように感じられた。
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