はじめに
INTJ はドライ系 今回は INTJ と考えられる艦娘について、その性格を考察した。抜きん出た理解力、思考力を持つが、周囲からはクール、ドライ、感情がない、ロボットなどと言われる。実体的な物事に感心が薄く、実はかなりマイペース。
他のタイプへのリンク
SJs:
ISTJ,
ISFJ,
ESTJ and
ESFJSPs:
ISTP,
ISFP,
ESFP and
ESTPNFs:
INFJ,
INFP,
ENFP and
ENFJNTs: INTJ,
INTP,
ENTP and
ENTJ
INTJ の性格
Dominant: Introverted Intuition (Ni)
Auxiliary: Extraverted Thinking (Te)
Tertiary: Introverted Feeling (Fi)
Inferior: Extraverted Sensing (Se)
Dominant の Ni は洞察・閃きなど、数値化しようのない、捉えにくい機能である。実は Inferior の Se と密接に関わっており、無意識下で Se が働き集めた情報を Ni が編み上げて、一つの直感へと結びつく。どちらにしても INTJ 本人にもそのプロセスが見えていない。
Auxiliary の Te は明確化された計算能力、論理的思考に関わる。他の Te user(ESTJ, ISTJ, ENTJ) と同じく、情報・数字・根拠・目的・事実・客観などハッキリとしたものが大好き。合理化・標準化・理論も好きで、抽象的に整頓されていることを好む。
INFJ とは Ni が同じだが、 Fe と Te で方向性が違いすぎる。知的・学術的分野に対する適性では INTJ が圧倒する(そもそも全タイプ含めてもトップクラスだが)。 Ni によって他人の話を聞くと、その先まで検討をつけることができ、 Te で他人にわかるように説明するのが得意ということで、理解力に長ける。
外から見ると、社交性がなく個人行動が大好き。恐らくは全タイプで最も社交・他人に無関心。 最も現実感に欠く Ni に加えて、他人の感情に関して最も無関心な Te を使い、なおかつ I 。また、 NT の仲間たちと同様に何事においても極めて懐疑的な人物でもある。
ただ、社交性のない媚びないやつである一方、 Ni + Te でとにかく大局観に優れ、 Te で組織的な活動には向くのでリーダーには向いている。こういった場合、視野の広さ・予測力・判断力が活かせる、最も上位の立場か、それに対するアドバイザーという位置が最適である。基本的に「上が居ない立場」に向く。
異様に冷静かつ達観したオーラで、何にも動じない。口調が冷めていて、ストレートでわかりやすい話を好む。他人が決めたルール、道徳、正義、美学、伝統、習慣、一般論、多数派の意見に何の価値も見ない、独立した人物。だが、頭が堅い・自己流が好きというのではなく「自分自身で考察しないかぎりは評価に値しない」という判断を下している、というのが正確だ。
まとめると、 Ni の影響とそれに伴う S の遠さで、集団から浮き気味で冷めていて、つれない。 Te によって極めて合理的で感情を挟まない。総じて「他人は他人、自分は自分」という人柄で、 Fe がメチャクチャ遠い。
INFJ と比較すると、遥かに社交性が低く、他人との(特に共感的な)干渉を好かない。ISTJ と比較すると、そこまで堅くなく組織的でもなく、空気も読まない。柔軟・先鋭的でより効率的な手法を好む。 INTP と比較すると、 Te の影響から遥かに整然とした話をする。 ENTJ と比較すると、かなり受動的でエネルギーが外に出ない。
INTJ ships
雲龍
仙人ぽいとは言い得て妙 物静かで掴みどころのない性格。結構真面目なところもあるが、それほどガッツを感じさせず、何よりも異様に達観した雰囲気がある。話し言葉が丁寧ではあるのだが、ハッキリ言って愛想が良い方ではなく、冷めている。そのあたりから INTJ と判断した。
かなりクールで感情の起伏がほとんど無い。恐らく表情もほとんど変わらないのではないか。このあたりの性質は ITJ というのがしっくりくる。それに加えて SJ のガツガツ働ける感じがさっぱりで、かなりマイペースな部類。この猫のようなマイペースさは INTJ に特徴的だろう。せっかちなことも有るタイプだが。
時報では結構しっかり雑用をこなすが、他と比べるとやはり淡白。かなり淡々と、提督と会話している。また、梅雨ボイスでは雨で休みたがると、力を抜くべき時を弁えているというか能天気というか、細かいタイプではない。
天城 (INFP) 、葛城 (ESFP) とは Fi, Te が共通する。姉らしい雲龍だが恐らくはアバウトさ、マイペースさ、現実感の無さは随一で、妹たちから結構色々と注意されたり、心配されたりしていそう。若干、落ち着きに欠ける葛城が、実は一番現実が見えている。
ちなみに葛城とは文字が全部逆だが、持ってる機能はすべて一緒で、人格的には意外に近い。天城含め、3人とも本質的に自分に正直な Fi である点は共通している。
初風
無駄な努力とか嫌いそう 非常に落ち着いた、ドライな性格。セクハラに対してかなり怒るが、多くのセリフで非常に単調で淡白なトーンで話す。大体、無表情な印象があり、立ち絵がすべてを物語っているように見える。何だかんだで他の連中に愛着がある様子も垣間見えるが。
時報ボイスは、結構初期に搭載されたせいか、簡単で短いセリフが多い。とはいえ、かなりマイペースで気ままな人物というのがわかりやすい。全体的にとにかく愛想がなく、媚びず、仰々しさがない。改装時のセリフ「へぇ……まあまあね」など非常にドライで、悪気は全くないのだがこういった所が他のタイプ、特に Fe には誤解されやすい。
照れ隠しでつっけんどんな態度を取る、という部分もないでもないが、大体は単に正直で言いたいことを言うだけと捉えた方が自然だろう。照れ屋なのは事実だが、褒めるのが下手というか、結構他人に厳しいのも事実である。
「吹雪がんばります」では意外に結構出番がある。相変わらずドライでかなりぶっきらぼうな話し方をし、冷めている。6巻での新しい水着の件については「水着なんて1着あれば十分でしょ」と無茶苦茶に飾り気がない、非常に INTJ らしいセリフを残している。
望月
フリーダム度ではトップクラス かなり落ち着いているが非常にマイペースで、ややもすれば怠け者な性格。自分に正直で、飾らず、他人の感覚を気にしない。他人への対応もどう見ても適当そうで、社交性とかが無い。まあ、 INTJ だろう。
こういった、変人らしさが前に出るタイプだと INTP も候補に上がるが、あちらと違ってとにかくドライ。 INTP は Ne が有るので変に色々と思いつき、つかめない所も多いのだが、 Fe があるので話しぶり自体は暖かく、愛嬌がある。冷淡な Ti は中に隠れて見えないことが多い。
逆に INTJ は基本 Te が前に出るので、見た目が冷淡で冷めており、ぶっきらぼうということが多い。あるいはロボットのようなヘンテコさが有る。望月は結構とぼけているところが多いが、話しぶりがとにかく雑で単刀直入にとっとと済ませたがるところは Te 的に思える。
「吹雪がんばります」では他の睦月型とともに登場することが多いが、やはり愛宕神社のほおずき市に行った回(9巻)が面白い。わざわざ愛宕、文月、長月、菊月、三日月に連れられてきたにも関わらず、階段が長いと聞き、一人で下で待つ(大マジ)などと言い始める。
こういった異常な連帯感の無さは INTJ の奥義とも言える技で、意味不明なレベルで他人の動向を気にしない。何よりも「他人との時間・経験の共有」というものに特別な価値を見ない。ほとんどの人からすれば、何故そんな判断に至るのか全くわからないのだが、 INTJ からすると当然の結論、ということが有り得る。
四の五の言う望月だが、最終的には長月の「いいから登るぞ」でしかたなく登る。 INTJ はとにかく理屈っぽく、正論でガタガタと反論するのが大得意なので、結局は問答を無視して強引に連れて行くしかない。
おわりに
今回は INTJ を扱った。恐らくは ISTJ 以来、最も静かで温度の低いページだろう。 改めて見ても、どこか雰囲気の静けさ、冷たさで言うと ISTJ とは似た部分がある様に思う。最もその点を除くと、 ISTJ とはかけ離れていると言っても良いが。
INTJ は 16 タイプの中でもトップクラスに自治的で、周りに流されない。そのあたりが恐らくは掴みどころの無さや、何を考えているのかわからないという印象につながっているようにも思う。実際には全く裏表のないタイプなのだが。
しばしば混同されやすいのが INTP だろう。実のところ、 INTP は Fe があるので INTJ ほどに社交性がないわけでもない。結構、上手いこと他人とやり取りでき、歯に衣着せる方である。あまりピンポイントな例を挙げるのは好ましくないが、望月の項目での「階段を登らない」の様な尋常じゃない和の乱し方は、まずしない。
INTP に限らず、ここまで他人に合わせないタイプは恐らく INTJ 以外にはいない。 他の I を想像しても、まず調和・団結ありきの INFJ, ISFJ にとっては余りにも有り得ない行為だ。 INFP, ISFP も気を許した仲間と一緒に行動する機会を非常に大事にするだろう。
ISTJ は集団行動を乱すような真似はまずしない。基本的に当然、予想される行動を素直に取るタイプでもある。 ISTP は単独行動も好きだが、他人の目があるところでこれほど変人じみた行動を取る事は考えられず、多人数で和気あいあいとやるのが好きな方でもある。 INTP も、特にこういった遊びの場、オフの場で異常に我を通すようなことはしない。
望月の行動は特に顕著だが、初風の「水着なんて1着あれば十分でしょ」もまさにその系統である。精神的に束縛がなくタブーがないので、周りからは「本気で言っているのか?」と思うような発言を本気で言うことがある。しかもボケているわけではない。
他、 表面的な Te の量次第では ENTJ もかなり近い。逆に ENTJ 側もかなり近い。なかなか難しいところではあるが、 INTJ はリーダーシップが取れるが ENTJ 程に人をコントロールすることを楽しむ方ではない。どちらかと言えば「まあ仕方ないから」というタイプなので、そういった雰囲気を感じ取ることが効果的か。とかく Te は前に出ると目立ちがちなので、実際以上に INTJ の押しが強く見えることがある。
とにかく「我が道を往く」タイプで、おまけにトップクラスに現実的感性が低いので、実は天然ボケ要員でもあったりする。今回の3人は特にそうでもない(雲龍が若干怪しい)が、かなり理性的でロジカルな割にどこかとぼけている、というキャラクターは INTJ を疑うべきではある。
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