裸写真をばらまく壮絶ないじめの果てに 14歳少女が川に突き落とされて死亡

近年とくに深刻化、複雑化するいじめの実態。上履きに画びょうを入れたような時代を、「まだ良い方だった」と言う人も…。

社会

2021/03/21 17:00


 

■イジメで深刻な事件が相次ぐ

マルレーヌ・シアパ内務大臣は、この件に関してラジオ番組に出演。アリーシャさんが通っていた学校では保護者を集めた緊急の集会が開かれ、嫌がらせやいじめの問題が徹底的に話し合われるだろうと話した。

フランスではここ数週間、若年層による犯罪や殺人事件が相次いでおり、政府も頭を悩ませている模様だ。また、外国人観光客を相手にしたスリも頻発しており、こちらは中東欧から移り住んだ、「ロマ」と呼ばれる民族の主に10代の少年少女によるものが多い。


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■イジメを親に相談するのは難しい

しらべぇ編集部が全国10〜60代のイジメを受けたことがある男女720名を対象に調査したところ、「イジメを親に相談できなかった経験がある」と回答したのは全体の56.1%。男性49.8%、女性61.1%と、女性にその傾向が強いこともわかった。

イジメ相談

近年相次ぐ若者のいじめやそれを苦にした自殺。「親に心配をかけたくない」あるいは多感な時期になると「親と話したくない」など、親に言えない理由は様々だろう。

だが、親が愛情を注いで育ててくれた大切な命でもある。親はどんな時も味方でいてくれると信じ、相談しなければ何の解決も始まらない。絶望的になってしまう前に、親や周囲に助けを求める初めの一歩を踏み出す勇気も必要だ。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日
対象:全国10代~60代のイジメを受けたことがある男女720名 (有効回答数)

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