はじめに
ヘラジカ (ENFJ) 本記事では ESFJ, ENFJ と考えられるフレンズについて考察する。 Fe に強く引き寄せられる彼女らは、他人との、あるいは集団での団結を是とする。社交力に秀でており、人が良く温かい。
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Ni,
Si,
Ti,
FiNe,
Se,
Te, Fe
ESFJ の性格
Dominant: Extraverted Feeling (Fe)
Auxiliary: Introverted Sensing (Si)
Tertiary: Extraverted Intuition (Ne)
Inferior: Introverted Thinking (Ti)
Dominant の Fe は他者との交流、ひいては調和・共感を重んじる。 ENFJ と共に、最も他者と関わろうとする気質が強い。 Fi と違って、自分の意志・選択を内包するのではなく、外に発信して仲間との共感を作ろうとする。
Auxiliary の Si は経験・伝統・慣習を踏襲する。あらゆる人格にとって過去の経験は意味のあるものだが、 ESFJ を含む SJ にとっては少々意味が異なる。 SJ にとって、経験や慣習というのは極めて優先順位の高いものであり、権威そのものである。 SJ 以外はなかなかそうは思わない。
人柄としては、他人に暖かく接し、表情が豊かで感情を伴った言動が中心である (Fe) 。外から見て、単純に Feeler と捉えられるのは Fe の方であり、 Fi ではない。他人への気配りができ、 Si のおかげで現実に根ざしたセンスがある。
他人への気配りができる一方で、他人の意志を優先するタイプかというと、そうとはいえない。実際には Fe というのが、外向きの Judging function (意思決定ぐらいに捉えるとわかりやすいか)なので内心のコントロールではなく、外界をコントロールしたい向きが強い。ただ、利己的なのではなく、他人・集団のためになる「自分の考え」で周囲をまとめたい、という感じか。
Si によって既存のルールや道徳観をきっちり守り、他人に影響を与えたいので、時にお節介とか小うるさいことがある。何にせよ、どこか教師のような性質がある。
まとめると、単純にフレンドリーで温かい。初対面でも相手を迎え入れようとする。 Si で地に足ついて常識的だが、たまにお節介。慣習・伝統を強く意識し、規則的。利他的なハードワーカーでもある。
ESFJ friends
カバ
世話焼き 親切な性格。台詞が少ないのは困るが、社交的な会話好きという印象があり、 Extraverted であると取れる。また、そのうちでも初対面のカバンに対して、かなり気さくで砕けた態度、ということで Fe かと。 ESFJ, ENFJ はほぼ直感。
ただ、非常に王道的な助言を与えるというところは、専ら現実的で妥当性の高い考え方をする SJ らしくはある。やや細かく、心配性というのも ESFJ らしいか。
ENFJ の性格
Dominant: Extraverted Feeling (Fe)
Auxiliary: Introverted Intuition (Ni)
Tertiary: Extraverted Sensing (Se)
Inferior: Introverted Thinking (Ti)
Dominant の Fe から、何よりも他人との交流・団結を大事にする。 Judging function であるため、意思決定の機能であり、 Fe にとってその基準は、他者の心理的満足や社会的な正当性を満たすかということ。周囲の感情を理知的に計算できる。
Auxiliary の Ni は顕在する多数の情報から、潜在的なパターン・真実を導く機能である。直感に優れ、思いもよらない解決案をひねり出すことが得意。ただ、観念的な想像に強い代わりに、目の前で何が起きているかを無視しやすい。
Fe dominant として、他人に暖かく、情が厚く、優しい。恐らくは最も Feeler 然としたタイプだろう。心配りがあり、話はウィットに富む。多くの人が持たない Ni を持ち、ある種の特別なオーラ・センス・カリスマ性がある。
基本的には ESFJ 以上に会話が巧み。 Ni がある事で抽象的感性が大きく備わり、表現力に長ける。ただ、そのせいで考え方の器がでかすぎて、他人より会話の交換に求めるものが大きい。単純な世間話を好む人ではない。
人を好き、人に好まれるタイプである。愛嬌があり、しかも ESFJ の様な固さがない。態度はとにかく柔らかく、助言を惜しまないが、同時に他人に影響を与えたい欲求は強い。 Te が極めて直接的な発言でそれを示すのに対し、 Fe は力を貸す体やムードでそういう方向に持っていく。
求心力が有り、大局観があることからリーダーとしてもよくやる。集団を精神的にまとめる能力は基本的にトップだろう( INFJ が同じくらいできるかもしれない)。ただ、 Sensor でなく Te も無いので単純な計算能力が弱点。そのあたりは周りに助けてもらう必要がある。
まとめると、柔和でユーモアに溢れ、情が厚い。感情をよく表に出し、非常に人に好かれるのが得意。他人との交流にかけるものは人一倍である意味マジメ。そこが生きがいである。会話能力に非常に優れるが、本心では重厚で質実な交流を好む。カリスマ性がある。
ENFJ friends
ヘラジカ
指導者 非常に熱的で、協力的な性格。社交的と言ってもいいのだが、そういった儀礼的な雰囲気が薄く、他人を助け、他人に助けられることを求めている。抜けているところもあるのだが、カバン、サーバルが仲間に入った時の非常に嬉しそうな様子を見ると、他人を惹きつける素養がある。それらの点から ENFJ と判断した。
闘い・勝負事を楽しんでいるようにも見えるが、彼女にとって最も大事なのは仲間たちとともに目標達成に向けて取り組むコト自体でなかろうか。ヘラジカ陣営では圧倒的な親分であり、何だかんだで慕われている。新しい仲間(カバン、サーバル)が加わった際も心底嬉しそうで、友情とかそういうものが好きな所は Fe が強く出ていると思う。ライオンと対決した際のセリフ、「皆のおかげでようやく今日、その夢が叶う!」というのは普段柔らかいヘラジカの、強い芯を示している。
縄張り争いを始めるなど、ダイナミックな発想があり、逆にカバンの発案を興味津々に受け入れている。柔軟さや新鮮味への好奇心というものが Intuition と判断した理由である。細かな作戦より「勇ましい」全軍突撃を好むなども、理想主義的な NF らしさが出ている。他、全体的なバカっぽさ、
大仰で芝居ぶった表現なども ESFJ より ENFJ 的である。
ENFP のライオンとは ENF が同じだが、本質は大いに差がある。人懐こさが有るライオンだが、彼女は自由で個人的であった。ヘラジカは人を惹きつけ、他人を巻き込み、強固な団結を図り、真剣で無私的だ。
おわりに
今回は ESFJ, ENFJ のフレンズについて考察した。カバ、ヘラジカとも他人に対して積極的な点が共通する。ヘラジカの闘争心については、温厚な Feeler と反する性質というわけでもない。仲間と共に戦う団結や、仲間のために戦う責任感・無私性、勇敢さを是とする精神性は特に Fe と結びつけやすい。また、元々遊びだったし、今も遊びなのだが、ヘラジカの想像力や表現力がグングンと増し、どこかフィクションの世界に没入してしまったようにも見える。
当初はミライも ENFJ に入るかと考えていたのだが、彼女は ENFP の線も濃厚であると気づいたので取りやめた。フレンズに対するリーダーシップ、となれば Fe 的だが、フレンズに対して単純に友達とか母親の様な印象もあり、それは Fi 的だ。他、実地研究員という職自体は ENFJ より ENFP が好みそうである。
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