はじめに
アライグマ(ENFP) 本記事では ENFP, ENTP と考えられるフレンズについて考察する。 Ne が先頭にくる両者は、発想力に富み、常識や現実にとらわれない。トボけた所もあるが、旺盛な思考力を有する。
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Ni,
Si,
Ti,
FiNe,
Se,
Te,
Fe
ENFP の性格
Dominant: Extraverted Intuition (Ne)
Auxiliary: Introverted Feeling (Fi)
Tertiary: Extraverted Thinking (Te)
Inferior: Introverted Sensing (Si)
Dominant の Ne は多面的な発想を生み出す機能である。 Intuition は日本語だと直感としばしば訳されるが、 Ne の場合はより多彩で混雑した、ごった煮のアイディアというイメージであり、収束的でない。一つの最適解より大量のオプション、可能性を好む。
Auxiliary の Fi は個人的な感情、感性を扱う。物事の論理的解決とは関係なく、あくまで美的感性やお気に入りとか、好み、感じというもので判断する事を好む。例を挙げるなら、実用性はないが可愛かったり、綺麗な道具を選んだり、効果的だが退屈な方法より、不確かだが面白くてユニークな方法を選ぶ主義だろうか。
Ne 主体、ということで Extrovert の中では Introvert よりのタイプである。外界の意見、発想に感心が高いのだが、その一方で非常に内省的な部分がある。単純な社交性で言えば、基本的にはオープンな方で臆病なこともなく、よく喋る。
最も、 Extrovert とはいえ Fe を持たないので、特に協調とか団結とかいうものを好む人物ではなく、単純に話したいように話し、聞きたい様に聞いているだけである。また、 Ne は Perceiving function ということで、実は主張的でなく聞き上手な方。
ただ、何にせよ Ne それ自体が混沌とした所があり、やたらと高いテンションと際限のない想像力が突っ走ると、周りからは落着きのない変人と取られる事がある。元々、 Dominant Intuition であるため、現実感の薄いタイプでは有るのだが Ne が発揮されすぎると周りがついてこれない。
Sensor でもなく Fe も無い Extrovert ということで、常識的感性が鈍く、地に足ついていないのが外から見てわかりやすい。フィクションではヘンテコなアホの子呼ばわりされるキャラクターが、 ENFP に落着きやすいのは確かだろう。ただ、3 番目に Te が控えているのでここが発達していると、大分印象が変わると思われる。
また、常識的感性の鈍さは、純粋さ、無邪気さにも繋がる。実際ヘンテコだが、善良であるのも特徴で、自分も自由を好むが、他人の自由をよく尊重し、踏み込まず押し付けない。
まとめると、ヘンテコで突拍子もないアイディアを大量に出せる。社交性は低くなく、自信を持って他人と関わるが、さほど組織活動が得意でもない。現実感がなく不器用だが、意外に知恵は働き、好奇心旺盛。対立を嫌い、無邪気で寛容。
ENFP friends
ライオン
賢者 飄々としており、気ままな性格。フワフワしているが、他人の身を案じることができ、何より他人が怪我する様な事を恐れている。また、カバンの提案に関心を持ち、潜入させるなど頭は冴えている。活動性は低いが、カバンに対して強く興味関心を持つ様子があり、体験より観念、新奇性にそそられる Ne と見える。また、部下の熱意に合わせて演技をしていたり、縄張り争いが危なっかしいのを嫌がるなど、心優しいところから Fi のある ENFP と判断した。
リーダーシップを取っているライオンだが、 ENFP 自体は特別に強く意見を押し出すタイプではなく、自分も好きにやりたいし、他人にも好きにやらせたい方だ。結局オーロックス、オリックスの真面目さを裏切れず、自分も調子を合わせてしまっていると言った風。一方で本質は気ままで緩く、カバン、サーバルにも緊張させない気安さがあった。
ENTP も似たところが多いのだが、概ね ENFP より食えない人物である。また、他人を心配するというのはあまり興味がなく、自分の好奇心を優先する方だ。ライオンはヘラジカと相対した際には、ヘラジカの気持ちまで慮り、尊重し、それに答えたいと感じたようだ。 こういったところを見ると、 ENFP と思える。
マイペースなライオンだが、アホではなくむしろ賢い。カバンの話をよく聞き、カバンを使えると見てヘラジカのところに送り込んでいる。 ENFP は抜けている所も多いが、頭を使う事自体は苦にしない。着想力、理解力は元より高く、 Te を上手く使えば ENTP より構想をまとめる能力が有る。緩いライオンだが、話の歯切れは良く、いくらか Te らしいとも感じられる。
アミメキリン
迷探偵 やや想像力が暴走気味だが、マジメで純粋な性格。根も葉もない所からわけの分からない推理で、強引に発想する所がある。当然、探偵の真似事であるのだが、無茶苦茶言っているだけとは言え、誰もができることではなく、やはり Ne 。加えて無根拠のフィーリング頼みな点、探偵に憧れて真似するという少々夢見がちな点などから Fi のある ENFP。
もともと想像力が活発なのだと思うが、探偵にかぶれすぎて少々頑固。先にも書いたとおり、 ENFP は断定的な色があまり無く元々頑固ではない。ただ、「目の前の事実を放り出して、自分の想像に囚われる」というのは N 全般の傾向ではある。
タイリクオオカミを犯人扱いした際は、勝手な動機を思いついて断定したが、トリックについてはほぼその場で推理を押し広げたように見える。当たりハズレに関わらず、脊髄反射的にアイディアが出せる所は Ne らしい。致命的に解決能力、考えをまとめる能力が無く、興奮するとまさにブレインストームと言った感じだが。「三つ子ならカノーっ!!いやっ、いっそ四つ子でも良いです!!」など、とにかく収集がつかない。
アライグマ
勇者 代表的アホの子。無邪気で裏表がない性格。アホの感は否めないが、好奇心旺盛で吸収力も有る……気がする。「聡明」など意外な言葉をが知っていたりするなど、深く考えないタイプとは言えないかと思う。素直に ENFP 。
アホというかせっかちで早合点しやすい傾向にある。持ち前の想像力と行動力で、片をつけたがるのは ENFP らしいだろうか。一番残念だったのは恐らくジャガーの話を最後まで聞かずに、高山に登ったところだろう。しかも自力で登りだしてから、フェネックのおかげでロープウェーに気づく。サーバル(ESFP) と同じで行き当たりばったり。
行く先々でカバンの話題を目を輝かせて聞いている所は、ヒロイック・ファンタジーに思いを馳せるような感じだろうか。純粋で NF 的に見える。フェネックが話すとおり、カバンに対する強いあこがれも感じられ、11話で共闘するのは、アライグマが以前から夢見ていたこととも覗える。 12.1 話でもどうやらバスに乗ってみたかったようなのだが、これも単なる好奇心という以上に、カバンとの同一化の様に見える。
ENTP の性格
Dominant: Extraverted Intuition (Ne)
Auxiliary: Introverted Thinking (Ti)
Tertiary: Extraverted Feeling (Fe)
Inferior: Introverted Sensing (Si)
Dominant の Ne は ENTP に新しく幅広いアイディア・可能性に対する強い好奇心を与えている。自力で発想するというイメージの強い Intuition ではあるのだが、 Extraverted function なので何だかんだ外向きでもあり、他人のアイディアとか集合的な思念とか、刺激を欲しがる。また、自分の想像力もそこに投げ込んでみたくなる、といったところだろうか。
一方、 Auxiliary の Ti はとても個人的な判断策定のプロセスといった機能。こちらは他人の考え方、やり方とは混ざらず、 ENTP が一人で育てている、他人に見せるものではないロジックといった所。特に Ne と組み合わさると、物事に対して懐疑的に思案する機能である。
外から見た限りでは Extrovert で Ne でユニークだとかウィットが有り、 おまけに Fe も有るので気さくでサービスが有る。とっつきにくい NT の内では最も社交的で他人と打ち解けやすいだろう。本人もそういった付き合いを悪からず思っているといった所。
多種多様にアイディアを出せ、可能性を考え、面白おかしいやつであり、他人の考えも吸収するのだが、内面的には言うほど能天気でも、甘くもなく、温情的ではない。かき集めた可能性について、自分の Ti で徹底的に評価し、冷徹に決断する。結構二面性が強いかもしれない。
EP の例に漏れず、面白さを優先する方で飽きっぽい。ただ、 ESP とは違って複雑な頭脳労働は大得意なタイプで、おしゃべりというよりはフランクだがハードな話し合いというのが本領だろう。あまり、ついてこれる人が居ないだろうが。
まとめると、ウィットに富み他人を笑わせる事が好きなユーモラスな人物。だが、本質的には非常にドライで、全くもって食えない自律的な人物。 NT らしく知的好奇心は相当に高い。マイペースだが、他人と絡む事は好きな方でそういった形で新しい刺激を得る。
ENTP friends
スナネコ
個人主義者 マイペースで人懐こい性格。熱しやすく冷めやすい部分は、元来のスナネコとしての性質が比喩的に受け継がれているのか曖昧だが、どちらにしてもそういうやつ。自分の感性に集中していると言った感じでもあり、自律している。やや直観的ではあるが、 ENTP が一番しっくりくる。
ENFP というのも不思議ではないのだが、非常に率直で自由過ぎる感じが ENTP の方が近いような気がする。フワフワしているが抜け目がない様な所があり、自分を褒めるサーバルを茶化したりしている。ちょっとやそっとで騒がないのも Fi よりは Ti 的だろうか。
どちらかと言えば、 INTP が近い。全体的にボンヤリとしていて思案げな顔をしている所は I らしくもある。ただ、表情こそ動かないがカバン達と一緒にいることはかなり楽しんでいるらしく、まあ Ne が優先するか。他、なんとも言えないところではあるが、フラフラと砂嵐を見に行って飛ばされると言うのは EP らしいかもしれない。
おわりに
今回は Ne dominant のフレンズについて考察した。想像力があり、好奇心旺盛というのがライオン、キリン、アライグマ、スナネコに共通しているだろうか。ただ、ライオンとスナネコはのんびりしていて、キリンとアライグマは騒々しく忙しない印象がある。
これについては真逆の性質というより、世間のスピードというものに気をかけないマイペースさと、私は捉えている。遅い早いというより、動くペースを他人が決めるでも自分が決めるでもなく、大きな流れに任せるとでもいうか、そういったトコロが ENP にあるようにも感じられた。
また、キリンの騒々しさは Ne が爆発した時のみで、普段からせっかちというか行動が機敏ということはないだろう。アライグマも探検的な性質が例によって強く、ただただどんどん先へ行ってしまうタイプであり、仕事を次々に片付けたいせっかちな人ということはない。こういう表現をするとライオン、スナネコとは変わりない様に思えるのではないだろうか。
丁度よいので記述しておくが、現状アルパカがどこに収まるか、私は判断できていない。 F は断定できる。 また、 E の方が濃厚だろう。その中だと ESFJ が一番遠く、 ENFP が一番近い様に感じられるが、なんとも言えない。というわけで、アルパカの記事を書くことができるかわからない。特にこの件について意見、質問など有ればコメントを書いてください。
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