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人工降雨を中心とした気象制御技術に関する研究 2010.08.19

【理学系】
西山 浩司研究者情報
図1)2006年2月4日人工降雨実験による人工エコー
【 研究概要 】  人工降雨は、世界各国で半世紀以上にわたり実施されてきた。その方法として、航空機を利用したヨウ化銀法、ドライアイス法が代表的である。しかし、従来の方法は、十分な水資源を獲得するほどの効果がなく、実用化に至っていない。そこで、本研究では、雲全体に人工降雨の効果を拡げることができる新しい方法、液体炭酸撒布法(ユタ大学福田教授の霧消技術、航空機利用、積雲下層の0度以下の領域に液体炭酸を撒布)を採用して、1999年以降実験を重ねてきた。その結果、水資源になるほどの十分な降水を引き起こすことに成功してきた。右図は2006年2月に玄界灘を対象に行った人工降雨実験の結果で、降水を起こさない1kmの薄い積雲であったが、液体炭酸撒布による人工効果と背振山系の山岳効果が同時に働き、人工の降水域を形成することに成功した。今後、薄い積雲に対する人工降雨法の確立を目指す。 【 関連キーワード 】 液体炭酸散布法 | 人工降雨 | ドライアイス法 | ヨウ化銀法 【 関連URL 】  http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001339/index.html

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