こうした制作姿勢から、MAPPAに信頼を寄せるクリエイターたちも多い。先述の漫画『チェンソーマン』のアニメ化告知の際も、原作者の藤本タツキが「ドロヘドロと呪術廻戦のパクりみたいなチェンソーマンをドロヘドロと呪術廻戦のアニメ制作会社がやってくれるんですか!? そりゃもう何も言う事ないじゃないですか!! どうかよろしくお願いします!!」とコメントを発したほどだ。
大まかではあるが、ここまでufotableとMAPPAの制作会社としての特徴を挙げてみた。
まとめるならば、ひとつひとつの作品を、全社を挙げて時間をかけて作り上げていくのがufotableで、外部の才能や力も積極的に導入してバラエティ豊かな作品を作っていくのがMAPPAといえるだろうか。
もちろん両社の制作への真摯な取り組みや、クオリティの高い作品を送り出し続けていることが、何よりもファンの期待と信頼を勝ち得た要因であるのは言うまでもない。
そしてこうした制作現場の背景や文化を知り、アニメをより楽しむ層が今後も増えていくことを望んでやまない。
(本文中、敬称略)