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LINEで簡単にワクチン接種予約?

森本毅郎 スタンバイ!

新型コロナのワクチン接種の準備が進んでいますが、1月28日、LINEが簡単にワクチン接種の予約が出来るシステムを開発したと発表しました。なぜラインなのか?どんな仕組みなのか?2月3日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

 

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radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

まずはどんな仕組みなのか?LINE株式会社 公共政策室 村井宗明さんに伺いました。

★LINEでワクチン予約の仕組み

LINE株式会社 公共政策室 村井宗明さん
電話でその予約をきちんと埋めていった場合、保健所さんだとか市役所の電話がいっぱいになってしまってなかなか繋がりづらくなります。なので、 LINE を使ってこの日の何時から何時はこの場所に何人という管理をするための予約システムが必要になると思い、LINE の方で協力をさせていただいます。15歳未満なのか、16歳から64歳までなのか、65歳以上なのかの3択の質問が来ますんで、そこでそれぞれの年齢を答えます。さらに基礎疾患がありますかありませんかと言って、基礎疾患名がズラーッと出てきますんで、そこで選択することによって、そこで選択することによって、早めに予約ができるのか、もう少し先になるのかが変わります。あとは予約ボタンも出てきますし、健康な方は予約ボタンはまだできませんっていうふうに読むことができるという仕組みになっています。

導入する自治体は、神奈川県の寒川町や群馬県、福岡市などがすでに表明していて、全国で100は超える見込みだそうです。

使い方としては自治体からくるハガキやHPに、その自治体のワクチン予約のLINEアカウントのQRコードなどがあるので、それを追加。そこから年齢や基礎疾患などワクチン接種予約に関わる質問に選択形式で答えるだけ。予約だけではなく、接種会場や予約日の変更もLINE上でできます。

さらに質問も、LINEとチャットすればAIが答えてくれる!

もちろん、自治体としては、LINEを使わない人向けに電話受付も行う必要はありますが、LINE利用者は国内で8600万人いますので、LINEの予約システムがあれば、保健所や市役所の負担も大分、軽減されそうです。

とはいえ高齢者の接種はもうすぐ始まる予定で、果たして間に合うのか?一体、いつから準備を進めていたのか。再び村井さんに伺いました。

★大学生の給付金申請がヒントに

LINE株式会社 公共政策室 村井宗明さん
昨年の我が国の最大のデジタルの業務っていうのは給付金だったと思うんです。総務省の定額給付金ってマイナンバーのリーダーシステムのある人だけでしたよね。ところが、文科省さんがやった大学生の給付金っていうのはLINE申請だったんです。で、そこを担当させていただいて、大学生はもうLINEだけで給付金をもらうっていう体制でやってたんですが、あそこのシステム開発などもやらせていただいた中で、これはちょっとワクチンも必ず大きなニーズがあるんで、早めに準備しなきゃなんないなと思って、12月から準備をスタートさせていただきました。

LINEは文部科学省からの依頼を受け、経済的に困窮している学生へ「学生支援緊急給付金」の申請を行うシステムを作りました。その頃、まだワクチンがどうなるかわかっていなかったのですが、これはワクチンの予約にも使える!として、準備を始めていたそうです。

今はさらに先、接種会場での本人確認をAIで出来るシステム開発なども進めているそうです。色々便利になりそうですが、ただ自治体によって格差もあるそうです。再び村井さんのお話。

★使い勝手はバラバラ

LINE株式会社 公共政策室 村井宗明さん
若干、自治体によってメニューとかスケジュールとかが変わったりしてますね。説明動画を入れてる自治体とか、入れない自治体とかありますよね。まあ、あの、もともと市町村でやる事業ですんで、うちの自治体はもっとこういうのをしっかりやりたいとか、うちの自治体は問い合わせ業務の質問のところをもっと充実して欲しいとか、うちの自治体は動画をもっと沢山入れて欲しいとか。自治体さんごとにアカウントが違いますので、よりいいアカウントを使う自治体さんもあれば、そうじゃないものもあったり、というのはこのまま生じてしまうのかなとは思います。

予約の仕組みが全国で統一されているわけではなく、またシステム開発は、自治体の意向で左右される。そのため、同じ「LINEで予約」と言っても、大まかには同じ流れなのですが、結構、使い勝手で違いがあるようです。

LINEも、自治体の意向を尊重ということなので、あなたのお住いの地域がどうなるのか?ここは自治体の担当者のセンスが問われそうです。